八代古今後撰拾遺後拾遺金葉詞花千載新古今百人一首六歌仙三十六歌仙枕詞動詞光る君へ
八代集に収録された登場人物たちの和歌の一部を紹介します。
「光る君へ」登場人物の和歌集
勅撰和歌集に収録された和歌を紹介。併せて、百人一首も紹介。
登場人物たちの心情に触れてみてください。
より詳しくこの時代の和歌を楽しみたいときには、後拾遺和歌集をご覧ください。
紫式部 |
970?年~1019?年 主人公。中宮彰子の女房で、源氏物語の作者。中古三十六歌仙、女房三十六歌仙。 百人一首57番。 めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな |
勅撰和歌集百人一首 |
藤原為時 |
949年~1029年 紫式部の父。漢詩人。 |
勅撰和歌集 |
藤原惟規 |
974?年~1011年 紫式部の弟。歌人。 |
勅撰和歌集 |
藤原道長 |
966年~1028年 時の権力者。摂政関白太政大臣。女流文学者を庇護。 |
勅撰和歌集 |
藤原兼家 |
929年~990年 道長の先々代の太政大臣であり、道長の父。 |
勅撰和歌集 |
藤原寧子 |
937?年~995年 藤原道綱母。歌人であり、蜻蛉日記作者。 百人一首53番。 嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くるまは いかに久しき ものとかは知る |
勅撰和歌集百人一首 |
藤原道綱 |
955年~1020年 兼家の次男。弓の名手。 |
勅撰和歌集 |
高階貴子 |
?年~996年 女流歌人。通称は高内侍、儀同三司母。女房三十六歌仙。 百人一首54番。 忘れじの 行末までは 難ければ 今日を限りの 命ともがな |
勅撰和歌集百人一首 |
藤原定子 |
977年~1001年 藤原兼家の長男である藤原道隆の長女。清少納言が女房として仕えた。 |
勅撰和歌集 |
藤原頼通 |
992年~1074年 道長の長男。摂政関白太政大臣。平等院鳳凰堂を造営。 |
勅撰和歌集 |
藤原伊周 |
974年~1010年 藤原道隆の子。 |
勅撰和歌集 |
藤原隆家 |
979年~1044年 藤原道隆の次男。 |
勅撰和歌集 |
藤原義懐 |
957年~1008年 道長の従兄弟。 |
勅撰和歌集 |
藤原実資 |
957年~1046年 道長の先輩で相談相手。教養深い。 |
勅撰和歌集 |
藤原公任 |
966年~1041年 和漢朗詠集の撰者。歌人であり、漢詩にも長ける。中古三十六歌仙。 百人一首55番。 瀧の音は たえて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞えけれ |
勅撰和歌集百人一首 |
藤原為光 |
942年~992年 兼家の弟。 |
勅撰和歌集 |
藤原斉信 |
967年~1035年 為光の次男。歌人。清少納言とも交流。 |
勅撰和歌集 |
藤原行成 |
972年~1028年 三蹟の一人。史上最高の書家であり、多数国宝指定されている。 |
勅撰和歌集 |
円融天皇 |
959年~991年 64代天皇。道長の姉である詮子との間に懐仁親王を設ける。 |
勅撰和歌集 |
花山天皇 |
968年~1008年 65代天皇。和歌に優れ、拾遺和歌集を親撰したとされる。 |
勅撰和歌集 |
一条天皇 |
980年~1011年 66代天皇。皇后は定子であり、中宮は彰子。 |
勅撰和歌集 |
三条天皇 |
976年~1017年 67代天皇。道長の強い影響下にあった。眼病で視力を失う。 百人一首68番。 心にも あらで憂世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな |
勅撰和歌集百人一首 |
清少納言 |
966?年~1027?年 枕草子の作者。定子の女房。女房三十六歌仙。中古三十六歌仙。 百人一首62番。 夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも 世に逢坂の 関はゆるさじ |
勅撰和歌集百人一首 |
赤染衛門 |
958?年~?年 女流歌人。彰子の女房で紫式部の同僚。女房三十六歌仙。中古三十六歌仙。 百人一首59番。 やすらはで 寝なましものを 小夜更けて 傾くまでの 月を見しかな |
勅撰和歌集百人一首 |
和泉式部 |
978?年~?年 女流歌人。彰子の女房で紫式部の同僚。情熱的な恋歌を多く残す。女房三十六歌仙。中古三十六歌仙。 百人一首56番。 あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな |
勅撰和歌集百人一首 |
伊勢大輔 |
生没年不明 女流歌人。彰子の女房で紫式部の同僚。女房三十六歌仙。中古三十六歌仙。 百人一首61番。 古への 奈良の都の 八重ざくら 今日九重に 匂ひぬるかな |
勅撰和歌集百人一首 |
小式部内侍 |
1000?年~1025年 和泉式部の娘。女流歌人。母と同じく障子に仕える。女房三十六歌仙。 百人一首60番。 大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立 |
勅撰和歌集百人一首 |
相模 |
生没年不明 女流歌人。女房三十六歌仙。中古三十六歌仙。 百人一首65番。 恨み侘び ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ |
勅撰和歌集百人一首 |
藤原定頼 |
995年~1045年 藤原公任の子。歌人。 百人一首64番。 朝ぼらけ 宇治の川霧 絶えだえに あらはれ渡る 瀬々の網代木 |
勅撰和歌集百人一首 |
大弐三位 |
999?年~?年 紫式部の娘。藤原賢子。女流歌人。母と同じく彰子に仕える。女房三十六歌仙。 百人一首58番。 有馬山 猪名のささ原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする |
勅撰和歌集百人一首 |