八代古今後撰拾遺後拾遺金葉詞花千載新古今百人一首六歌仙枕詞動詞
僧正遍昭
「そうじょうへんじょう」。816年~890年。俗名は良岑宗貞。単に「遍昭」とも。六歌仙、三十六歌仙。
百人一首 12番
古今集-872-雑歌上 天つ風 雲のかよひぢ 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ
古今和歌集
27-春歌上 浅緑 糸よりかけて 白露を 珠にもぬける 春の柳か
91-春歌下 花の色は 霞にこめて 見せずとも 香をだにぬすめ 春の山風
119-春歌下 よそに見て かへらむ人に 藤の花 はひまつはれよ 枝は折るとも
165-夏歌 はちす葉の にごりにしまぬ 心もて 何かは露を 珠とあざむく
226-秋歌上 名にめでて 折れるばかりぞ 女郎花 我おちにきと 人にかたるな
248-秋歌上 里は荒れて 人はふりにし 宿なれや 庭もまがきも 秋の野らなる
292-秋歌下 わび人の わきて立ち寄る 木のもとは たのむかげなく もみぢ散りけり
348-賀歌 ちはやぶる 神や切りけむ つくからに 千歳の坂も 越えぬべらなり
392-離別歌 夕暮れの まがきは山と 見えななむ 夜は越えじと 宿りとるべく
394-離別歌 山風に 桜吹きまき 乱れなむ 花のまぎれに 君とまるべく
435-物名 散りぬれば のちはあくたに なる花を 思ひ知らずも 惑ふてふかな
770-恋歌五 我が宿は 道もなきまで 荒れにけり つれなき人を 待つとせしまに
771-恋歌五 今こむと 言ひて別れし あしたより 思ひくらしの 音をのみぞ鳴く
847-哀傷歌 みな人は 花の衣に なりぬなり 苔の袂よ 乾きだにせよ
872-雑歌上 天つ風 雲のかよひぢ 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ
985-雑歌下 わび人の 住むべき宿と 見るなへに 嘆きくははる 琴の音ぞする
1016-雑体 秋の野に なまめきたてる 女郎花 あなかしかまし 花もひと時
後撰和歌集
49-春中 いその神ふるの山への桜花うゑけむ時をしる人そなき
123-春下 折りつれはたふさにけかるたてなからみよの仏に花たてまつる
1196-雑三 世をそむく苔の衣はたたひとへかさねはうとしいさふたりねん
1238-雑三 今更に我はかへらしたき見つつよへときかすととははこたへよ
1240-雑三 たらちめはかかれとてしもむはたまのわかくろかみをなてすや有りけん
拾遺和歌集
207-秋 秋山のあらしのこゑをきく時はこのはならねと物そかなしき
220-冬 唐錦枝にひとむらのこれるは秋のかたみをたたぬなりけり
1043-雑春 まてといははいともかしこし花山にしはしとなかん鳥のねもかな
1098-雑秋 ここにしも何にほふらんをみなへし人の物いひさかにくきよに
後拾遺和歌集
なし
金葉和歌集
なし
詞花和歌集
なし
千載和歌集
なし
新古今和歌集
757-哀傷 すえのつゆもとのしつくやよの中のをくれさきたつためしなるらん
1817-雑下 ささかにのそらにすかくもおなしことまたきやとにもいくよかはへん