八代古今後撰拾遺後拾遺金葉詞花千載新古今百人一首六歌仙枕詞動詞
小野小町
「おののこまち」。生没不明。百人一首に撰ばれた歌からもわかるとおり、美人であったと伝わる。六歌仙、三十六歌仙、女房三十六歌仙。
百人一首 9番
古今集-113-春歌下 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
古今和歌集
113-春歌下 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
552-恋歌二 思ひつつ 寝ればや人の 見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを
553-恋歌二 うたたねに 恋しき人を 見てしより 夢てふものは たのみそめてき
554-恋歌二 いとせめて 恋しき時は むばたまの 夜の衣を 返してぞきる
557-恋歌二 おろかなる 涙ぞ袖に 玉はなす 我はせきあへず たぎつ瀬なれば
623-恋歌三 みるめなき 我が身を浦と 知らねばや かれなで海人の 足たゆくくる
635-恋歌三 秋の夜も 名のみなりけり あふと言へば ことぞともなく 明けぬるものを
656-恋歌三 うつつには さもこそあらめ 夢にさへ 人目をもると 見るがわびしさ
657-恋歌三 かぎりなき 思ひのままに 夜も来む 夢ぢをさへに 人はとがめじ
658-恋歌三 夢ぢには 足も休めず かよへども うつつにひと目 見しごとはあらず
727-恋歌四 海人の住む 里のしるべに あらなくに うらみむとのみ 人の言ふらむ
782-恋歌五 今はとて 我が身時雨に ふりぬれば 言の葉さへに うつろひにけり
797-恋歌五 色見えで うつろふものは 世の中の 人の心の 花にぞありける
822-恋歌五 秋風に あふたのみこそ かなしけれ 我が身むなしく なりぬと思へば
938-雑歌下 わびぬれば 身を浮草の 根を絶えて さそふ水あらば いなむとぞ思ふ
939-雑歌下 あはれてふ ことこそうたて 世の中を 思ひはなれぬ ほだしなりけれ
1030-雑体 人にあはむ 月のなきには 思ひおきて 胸はしり火に 心やけをり
後撰和歌集
779-恋三 心からうきたる舟にのりそめてひと日も浪にぬれぬ日そなき
1090-雑一 あまのすむ浦こく舟のかちをなみ世を海わたる我そ悲しき
1195-雑三 いはのうへに旅ねをすれはいとさむし音の衣を我にかさなん
1360-離別羈旅 花さきてみならぬ物はわたつうみのかさしにさせるおきつ白浪
拾遺和歌集
なし
後拾遺和歌集
なし
金葉和歌集
なし
詞花和歌集
なし
千載和歌集
なし
新古今和歌集
312-秋 上 ふきむすふ風はむかしの秋なからありしにもにぬ袖のつゆかな
336-秋 上 たれをかもまつちの山のをみなへし秋とちきれる人そあるらし
758-哀傷 あはれなりわか身のはてやあさみとりつゐには野辺のかすみとおもへは
850-哀傷 あるはなくなきはかすそふ世中にあはれいつれの日まてなけかん
1405-恋五 わか身こそあらぬかとのみたとらるれとふへき人にわすられしより
1802-雑下 こからしの風にもみちて人しれすうきことの葉のつもる比かな