大弐三位の和歌集 勅撰和歌集 八代集より。平安中期の貴族文化

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八代古今後撰拾遺後拾遺金葉詞花千載新古今百人一首六歌仙三十六歌仙枕詞動詞光る君へ

勅撰和歌集(八代集)に収録された大弐三位の和歌の一部を紹介します。

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    大弐三位の勅撰和歌集

    後拾遺和歌集

    37-春上 かずしらずかさなるとしを鶯の声する方のわかなともがな

    143-春下 ふく風ぞおもへばつらき桜花こころとちれる春しなければ

    202-夏 またぬ夜もまつ夜も聞きつほととぎす花たちばなの匂ふあたりは

    290-秋上 秋霧の晴れせぬみねに立つ鹿は声ばかりこそ人にしらるれ

    348-秋下 つらからん方こそあらめ君ならでたれにか見せん白菊の花

    391-冬 山の端はなのみなりけり見る人の心にぞいる冬の夜の月

    444-賀 おもひやれまだ鶴のこのおひさきを千世もとなづる袖のせばさを

    709-恋二 百人一首 ありま山ゐなの篠原風ふけばいでそよ人を忘れやはする

    792-恋四 こひしさの憂きにまぎるる物ならば又ふたたびと君を見ましや

    997-雑三 ほととぎすここひの森に啼く声はきくよぞ人の袖もぬれけり

    1100-雑五 しのびねの涙なかけそかくばかりせばしと思ふころの袂に

    金葉和歌集

    609-雑下 いにしへは月をのみこそ眺めしか今は日を待つ我が身なりけり

    詞花和歌集

    327-雑上 ひとの世にふたたび死ぬるものならばしのびけりやと心みてまし

    千載和歌集

    302-秋下 はるかなるもろこしまてもゆく物は秋のねさめの心なりけり

    558-哀傷 かなしさをかつはおもひもなくさめよたれもつひにはとまるへきかは

    910-恋五 うたかひし命はかりはありなからちきりし中のたえぬへきかな

    1171-雑下 さかきははもみちもせしを神かきのからくれなゐにみえわたるかな

    新古今和歌集

    49-春上 春ことに心をしむる花のえにたかなをさりの袖かふれつる

    310-秋上 秋風はふきむすへともしらつゆのみたれてをかぬ草の葉そなき

    727-賀 あひをひのをしほの山のこ松はらいまよりちよのかけをまたなん

    780-哀傷 わかれけんなこりの袖もかはかぬにをきやそふらん秋のゆふつゆ

    1446-雑上 むめの花なににほふらんみる人のいろをもかをもわすれぬるよに

    1608-雑中 すみよしの松はまつともおもほえて君かちとせのかけそこひしき