枕詞 「みづとりの/水鳥の」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、金葉、千載、新古今から16首!

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「みづとりの」の歌

「みづとりの(みつとりの)」は浮き、立つ、鴨、賀茂(かも)、青葉にかかる枕詞

「水鳥の」と書く。賀茂は鴨から。鴨の羽の色から青葉に。

賀茂は「ちはやぶる」が枕詞となることもある。

「立つ」は飛び立つことから。

「みづとりの」の歌集ごとの数と割合

万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古
8 0 2 1 0 2 0 1 2
0.2 0 0.1 0.1 0 0.3 0 0.1 0.1
※上は歌の数、下は割合(パーセント)です
※カウントは枕詞、そのままの意味の両方をカウントしています

百人一首

なし

万葉集

7巻-1235 古集波高しいかに楫取り水鳥の浮寝やすべきなほや漕ぐべき

8巻-1451 笠郎女水鳥の鴨の羽色の春山のおほつかなくも思ほゆるかも

8巻-1543 三原王秋の露は移しにありけり水鳥の青葉の山の色づく見れば

11巻-2720 水鳥の鴨の棲む池の下樋なみいぶせき君を今日見つるかも

14巻-3528 水鳥の立たむ装ひに妹のらに物言はず来にて思ひかねつも

19巻-4261 大君は神にしませば水鳥のすだく水沼を都と成しつ (作者<未>詳)

20巻-4337 有度部牛麻呂水鳥の立ちの急ぎに父母に物言はず来にて今ぞ悔しき

20巻-4494 大伴家持水鳥の鴨の羽の色の青馬を今日見る人は限りなしといふ

古今和歌集

なし

後撰和歌集

836-恋四 読人知らず 水鳥のはかなきあとに年をへてかよふはかりのえにこそ有りけれ

837-恋四 読人知らず 浪のうへに跡やは見ゆる水鳥のうきてへぬらん年はかすかは

拾遺和歌集

227-冬 読人知らず 水鳥のしたやすからぬ思ひにはあたりの水もこほらさりけり

後拾遺和歌集

なし

金葉和歌集

278-冬 源経信 水鳥のつららの枕ひまもなしむべしみけらし十ふの菅菰

381-恋上 源師俊 水鳥の羽風にさわぐさざ波のあやしきまでも濡るる袖かな

詞花和歌集

なし

千載和歌集

431-冬 大江匡房 みつ鳥の玉ものとこのうき枕ふかきおもひはたれかまされる

新古今和歌集

653-冬 河内 水鳥のかものうきねのうきなから浪のまくらにいくよねぬらん

755-賀 式部大輔光範 たちよれはすすしかりけり水鳥のあおはの山の松のゆふ風