枕詞 「たまもかる/玉藻刈る」の和歌集 万葉集と後撰、拾遺、後拾遺、千載、新古今から20首!

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「たまもかる」の歌

「たまもかる」は沖、敏馬(みぬめ)、辛荷(からに)などにかかる枕詞

「玉藻刈る」と書く。玉藻は美しい藻のこと。敏馬(みぬめ)は神戸市灘区岩屋あたりの地名。

玉藻のようにという意味で「玉藻なす」でうかぶ、寄るなどにかかる枕詞もある。

「たまもかる」の歌集ごとの数と割合

万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古
14 0 1 2 1 0 0 2 0
0.3 0 0.1 0.1 0.1 0 0 0.2 0
※上は歌の数、下は割合(パーセント)です
※カウントは枕詞、そのままの意味の両方をカウントしています

百人一首

なし

万葉集

1巻-41 柿本人麻呂釧着く答志の崎に今日もかも大宮人の玉藻刈るらむ

1巻-72 藤原宇合玉藻刈る沖へは漕がじ敷栲の枕のあたり忘れかねつも

3巻-250 柿本人麻呂玉藻刈る敏馬を過ぎて夏草の野島が崎に船近づきぬ

3巻-293 角麻呂潮干の御津の海女のくぐつ持ち玉藻刈るらむいざ行きて見む

6巻-936 笠金村玉藻刈る海人娘子ども見に行かむ舟楫もがも波高くとも

6巻-943 山部赤人玉藻刈る唐荷の島に島廻する鵜にしもあれや家思はずあらむ

9巻-1726 丹比真人難波潟潮干に出でて玉藻刈る海人娘子ども汝が名告らさね

11巻-2721 玉藻刈るゐでのしがらみ薄みかも恋の淀める我が心かも

11巻-2743 なかなかに君に恋ひずは縄の浦の海人にあらましを玉藻刈る刈る

12巻-3205 後れ居て恋ひつつあらずは田子の浦の海人ならましを玉藻刈る刈る

12巻-3206 筑紫道の荒礒の玉藻刈るとかも君が久しく待てど来まさぬ

15巻-3606 玉藻刈る処女を過ぎて夏草の野島が崎に廬りす我れは

15巻-3638 これやこの名に負ふ鳴門のうづ潮に玉藻刈るとふ海人娘子ども

17巻-3890 三野石守我が背子を安我松原よ見わたせば海人娘子ども玉藻刈る見ゆ

古今和歌集

なし

後撰和歌集

798-恋四 紀友則 玉もかるあまにはあらねとわたつみのそこひもしらす入る心かな

拾遺和歌集

489-雑上 柿本人麻呂(人麿) 河のせのうつまく見れは玉もかるちりみたれたるかはの舟かも

1272-雑恋 紀貫之 玉もかるあまのゆき方さすさをの長くや人を怨渡らん

後拾遺和歌集

616-恋一 読人知らず 小舟さしわたのはらからしるべせよいづれかあまの玉藻刈る

金葉和歌集

なし

詞花和歌集

なし

千載和歌集

713-恋二 源雅光 玉もかるのしまの浦のあまたにもいとかく袖はぬるるものかは

1044-雑上 藤原顕季 玉もかるいらこかさきのいはねまついく代まてにかとしのへぬらん

新古今和歌集

なし