赤染衛門の和歌集 勅撰和歌集 八代集より。平安中期の貴族文化

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勅撰和歌集(八代集)に収録された赤染衛門の和歌の一部を紹介します。

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    赤染衛門の勅撰和歌集

    拾遺和歌集

    316-別 惜むともなきものゆゑにしかすかの渡ときけはたたならぬかな

    後拾遺和歌集

    14-春上 むらさきの袖をつらねてきたるかな春たつことはこれぞうれしき

    68-春上 かへるかり雲井はるかになりぬなりまたこむ秋も遠しとおもふに

    193-夏 なかぬ夜もなく夜も更にほととぎすまつとてやすくいやはねらるる

    194-夏 夜もすがら待ちつるものをほととぎすまただになかで過ぎぬなるかな

    264-秋上 こよひこそよにある人はゆかしけれいづこもかくや月を見るらん

    275-秋上 おきもゐぬわがとこよこそ悲しけれ春かへりにし雁も鳴くなり

    352-秋下 きくにだに心は移る花の色を見に行く人はかへりしもせじ

    410-冬 春やくる人やとふとも待たれけりけさ山里の雪をながめて

    438-賀 雲の上に昇らむまでもみてしがな鶴の毛ごろも年ふとならば

    439-賀 千代をいのる心のうちのすずしきはたえせぬ家の風にぞありける

    491-別 行く人もとまるもいかにおもふらむ別れてのちの又の別れを

    511-羈旅 こえはてば都も遠くなりぬべし関の夕風しばしすずまむ

    592-哀傷 きえにける衛士のたく火の跡をみて煙となりし君ぞかなしき

    594-哀傷 ひとりこそあれ行くとこは歎きつれ主なき宿はまたもありけり

    646-恋一 つれもなき人もあはれといひてまし恋する程を知らせだにせば

    680-恋二 百人一首 やすらはで寝なましものを小夜更けてかたぶくまでの月をみしかな

    696-恋二 淵やさは瀬にはなりける明日香川浅きを深くなす世なりせば

    710-恋二 恨むとも今はみえじと思ふこそせめてつらさのあまりなりけれ

    712-恋二 あすならば忘らるる身になりぬべし今日をすぐさぬ命ともがな

    859-雑一 いりぬとて人のいそぎし月影は出でての後も久しくぞみし

    935-雑二 風はただ思はぬかたに吹きしかどわたの原たつ浪はなかりき

    1012-雑三 消えもあへずはかなきほどの露ばかりありやなしやと人のとへかし

    1016-雑三 なげきこしみちの露にもまさりけりなれにし里をこふる涙は

    1058-雑四 あせにける今だにかかる瀧つ瀬の早くぞ人はみるべかりける

    1069-雑四 たのみては久しくなりぬ住吉のまづこのたびのしるしみせなむ

    1073-雑四 わればかり長柄の橋は朽ちにけり難波の事もふるる悲しさ

    1083-雑四 なのりせば人しりぬべしなのらずばきのまろ殿をいかで過ぎまし

    1091-雑四 まことにや姨捨山の月はみるよも更級と思ふわたりを

    1140-雑五 ありてやはおとせざるべき津の国の今ぞ生田の杜といひしは

    1192-雑六 こしらへてかりのやどりにやすめずばまことの道をいかでしらまし

    1194-雑六 衣なる玉ともかけてしらざりきゑひさめてこそ嬉しかりけれ

    1218-雑六 さもあらばあれ大和心しかしこくば細ちにつけてあらすばかりぞ

    金葉和歌集

    23-春 よろづよのためしに君が引かるれば子の日の松もうらやみやせむ

    195-秋 宿からぞ月の光もまさりけるよの曇りなくすめばなりけり

    213-秋 有明の月は袂になかれつつ悲しき頃の蟲の声かな

    438-恋下 我が宿のまつはしるしもなかりけり杉むらならば尋ね来なまし

    詞花和歌集

    7-春 よろづよのためしに君が引かるれば子の日の松もうらやみやせむ

    113-秋 秋の野の花みるほどの心をばゆくとやいはむとまるとやいはむ

    165-賀 さかき葉を手にとりもちて祈りつる神の代よりも久しからなむ

    246-恋下 もろともにおきゐる露のなかりせば誰とか秋の夜をあかさまし

    319-雑上 よの人のまだしらぬまの薄ごほり見わかぬほどに消えねとぞ思ふ

    324-雑上 神無月ありあけの空のしぐるるをまた我ならぬ人やみるらむ

    362-雑下 代らむと祈るいのちは惜しからでさても別れむことぞ悲しき

    402-雑下 こぞの春ちりにし花もさきにけりあはれ別れのかからましかは

    千載和歌集

    83-春下 ふめはをしふまてはゆかんかたもなし心つくしの山さくらかな

    504-羈旅 おもふことなくてそみましよさの海のあまのはしたて都なりせは

    566-哀傷 つねよりもまたぬれそひしたもとかなむかしをかけておちし涙に

    914-恋五 かりにそといはぬさきよりたのまれすたちとまるへき心ならねは

    984-雑上 物おもはぬ人もやこよひなかむらんねられぬままに月をみるかな

    1200-雑下 けふも又むまのかひこそふきつなれひつしのあゆみちかつきぬらん

    新古今和歌集

    923-羈旅 ありしよのたひはたひともあらさりきひとりつゆけき草枕かな

    1179-恋三 心からしはしとつつむものからにしきのはねかきつらきけさかな

    1380-恋五 いかにねて見えしなるらんうたたねの夢より後は物をこそおもへ

    1491-雑上 五月雨のそらたにすめる月かけになみたの雨ははるるまもなし

    1580-雑上 あともなく雪ふるさとはあれにけりいつれむかしのかきねなるらん

    1687-雑中 なけきこる身は山なからすくせかしうきよの中になにかへるらん

    1731-雑下 くさわけてたちゐるそてのうれしさにたへすなみたのつゆそこほるる

    1819-雑下 あらくふく風はいかにと宮木ののこはきかうへを人のとへかし

    1972-釈教 夢やゆめうつつや夢とわかぬかないかなるよにかさめんとすらん