比較級のイディオム表現と代わりの表現について徹底解説!

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比較のイディオム表現を使いこなそう

as … as 〜 の使い方

「as … as」は、二つのものが等しいことを表すときに使います。形容詞や副詞を「as」で挟んで、「〜と同じくらい〜だ」という意味を表現します。

  • 例: She is as tall as her brother.(彼女は兄と同じくらい背が高いです)
  • 例: This car is as fast as that one.(この車はあの車と同じくらい速いです)

最上級の代わりの表現

最上級を使わずに、同じ意味を表現するために「than any other」や「no other」を使います。これにより、他のすべてのものと比較して、最も優れていることを示すことができます。

  • 例: He is taller than any other student in the class.(彼はクラスの他のどの生徒よりも背が高いです)
  • 例: No other city is as large as Tokyo.(東京ほど大きな都市はありません)

be … to ~ の表現

「be … to ~」は、比較を表す表現の一つで、何かが他のものに対して特定の性質を持っていることを示します。この表現は主に書き言葉やフォーマルな場面で使われます。

「be … to」構文の形容詞について

  • 「junior」「senior」「superior」「inferior」「preferable」などの形容詞は、比較の意味を含んだ形容詞です。これらの形容詞自体が「~よりも下」「~よりも上」「~よりも優れている」などの比較を表しています。

「to」しか使えない理由

  • これらの形容詞は比較級(-erやmore … than)の形で使うことができません。通常の形容詞では「-er」や「more … than」を使いますが、「junior」や「superior」などはすでに比較の意味を含んでいるため、「than」ではなく「to」と一緒に使います。
  • 「junior than」とか、「more junior」いうような表現は使用できません。
表現 意味 例文
be junior to ~より地位や年齢が低い She is junior to me at the office.
(彼女は職場で私より後輩です)
She is younger than me.
(彼女は私より年下です)
be senior to ~より地位や年齢が高い He is senior to me by five years.
(彼は私より5歳年上です)
He is older than me by five years.
(彼は私より5歳年上です)
be superior to ~より優れている This new model is superior to the old one.
(この新しいモデルは旧型より優れています)
This new model is better than the old one.
(この新しいモデルは旧型より良いです)
be inferior to ~より劣っている Their proposal is inferior to ours.
(彼らの提案は私たちの提案より劣っています)
Their proposal is worse than ours.
(彼らの提案は私たちの提案より悪いです)
be preferable to ~より好ましい Staying at home is preferable to going out in bad weather.
(悪天候では外出するより家にいる方が好ましいです)
Staying at home is better than going out in bad weather.
(悪天候では外出するより家にいる方が良いです)
be prior to ~より前である、優先する The safety of passengers is prior to all other concerns.
(乗客の安全は他のすべての関心事より優先されます)
The safety of passengers is more important than all other concerns.
(乗客の安全は他のすべての関心事より重要です)
be equal to ~と等しい、同等である His performance is equal to that of a professional.
(彼のパフォーマンスはプロと同等です)
His performance is as good as that of a professional.
(彼のパフォーマンスはプロと同じくらい良いです)

比較のイディオム表現の10の例文

  • She is as tall as her brother.

    • 訳: 彼女は兄と同じくらい背が高いです。
    • 解説: 「as … as」は、二者が同じ程度であることを示しています。
  • This car is as fast as that one.

    • 訳: この車はあの車と同じくらい速いです。
    • 解説: 「as … as」は二者を比較し、同等であることを示します。
  • He is taller than any other student in the class.

    • 訳: 彼はクラスの他のどの生徒よりも背が高いです。
    • 解説: 「than any other」は最上級の代わりに使われ、他のすべてのものより優れていることを示します。
  • No other city is as large as Tokyo.

    • 訳: 東京ほど大きな都市はありません。
    • 解説: 「no other」は他のすべてのものが比較対象よりも劣っていることを示します。
  • This book is important to my studies.

    • 訳: この本は私の勉強にとって重要です。
    • 解説: 「be … to ~」は、何かが他のものにとって特定の意味を持つことを示します。
  • The success of the project is essential to the company’s future.

    • 訳: そのプロジェクトの成功は会社の将来にとって非常に重要です。
    • 解説: 「essential to」は何かが他のものにとって非常に重要であることを強調します。
  • I prefer tea to coffee.

    • 訳: 私はコーヒーよりも紅茶が好きです。
    • 解説: 「prefer A to B」はAがBよりも好まれることを示します。
  • She prefers reading to watching TV.

    • 訳: 彼女はテレビを見るよりも本を読む方が好きです。
    • 解説: 「prefer A to B」の表現で、AがBよりも好まれていることを強調しています。
  • This is by far the best solution.

    • 訳: これは断然最善の解決策です。
    • 解説: 「by far」は最上級を強調する表現で、優位性を際立たせます。
  • This is easily the most difficult test I’ve ever taken.

    • 訳: これは間違いなく私が今まで受けた中で一番難しいテストです。
    • 解説: 「easily」は最上級の強調表現です。

まとめ

比較のイディオム表現は英語の会話や文章で非常に役立ちます。特に「as … as」や「prefer A to B」などの基本的な表現を覚えておくことで、より自然で流暢な表現が可能になります。最上級を強調する方法や、フォーマルな場面で使う表現もマスターしましょう。

比較級のイディオム表現と代わりの表現についての練習問題

1. He is ____ to me in experience.
  a. senior
  b. older
  c. elder
  d. higher

解答解説をみる
(a)
解説: 「~より経験が豊富である」という意味を表すには “senior to” が適切です。”senior” は「年上」「経験が豊富」という意味を持ち、”to” と組み合わせて使います。
a. “senior” は「~より上位、年上」という意味で適切です。
b. “older” は年齢を表しますが、ここでは不適切です。
c. “elder” も年上を意味しますが、”to” とは組み合わせません。
d. “higher” は位置やレベルを示す表現で、ここには不適切です。

訳: 彼は私よりも経験が豊富です。
単語: experience (名詞) 経験

2. She is ____ than any other student in her class.
  a. diligent
  b. more diligent
  c. most diligent
  d. diligentest

解答解説をみる
(b)
解説: 「彼女はクラスの他の誰よりも勤勉です」という比較表現には、”more…than any other” 構文が適切です。
a. “diligent” は比較級でなく、不適切です。
b. “more diligent” は比較級で「他の生徒よりも勤勉」という意味を示します。
c. “most diligent” は最上級で、不適切です。
d. “diligentest” は文法的に間違いです。

訳: 彼女はクラスの他のどの生徒よりも勤勉です。
単語: diligent (形容詞) 勤勉な student (名詞) 生徒 class (名詞) クラス

3. No other mountain is ____ as Mount Everest.
  a. higher
  b. highest
  c. as high
  d. more high

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(c)
解説: 「エベレスト山ほど高い山は他にない」という意味を表すには、”no other…as ~ as” の構文を使い “as high as” が適切です。
a. “higher” は比較級ですが、「as…as」の構文には不適切です。
b. “highest” は最上級であり、ここでは適しません。
c. “as high” は “as…as” 構文に適切です。
d. “more high” は文法的に不自然です。

訳: エベレスト山ほど高い山は他にありません。
単語: mountain (名詞) 山 high (形容詞) 高い

4. She is as talented ____ her brother.
  a. like
  b. so
  c. than
  d. as

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(d)
解説: “as…as” 構文で、「彼女は兄と同じくらい才能がある」という意味を表します。”as talented as” が適切です。
a. “like” は「~のように」という意味で、不適切です。
b. “so” は構文上不適切です。
c. “than” は比較級に使われますが、”as…as” 構文には合いません。
d. “as” が「as…as」構文に適切です。

訳: 彼女は兄と同じくらい才能があります。
単語: talented (形容詞) 才能がある brother (名詞) 兄弟

5. I am ____ junior to him in this company.
  a. a
  b. the
  c. an
  d. none

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(a)
解説: “be junior to” 構文で「~より下位である」を表すとき、”a” を使って「私は彼の後輩です」という意味を表します。
a. “a” は適切な選択です。
b. “the” は特定のものに使われますが、ここには不適切です。
c. “an” は母音で始まる単語に使いますが、”junior” には合いません。
d. “none” は使われません。

訳: 私はこの会社で彼の後輩です。
単語: junior (形容詞) 後輩の company (名詞) 会社

6. This problem is ____ complicated than the previous one.
  a. as
  b. most
  c. more
  d. least

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(c)
解説: 「この問題は以前のものよりも複雑である」という比較級表現では、”more complicated” が適切です。
a. “as” は「as…as」に使いますが、不適切です。
b. “most” は最上級で、この比較には不適切です。
c. “more” は比較級であり、適切な選択です。
d. “least” は最小の意味で、不適切です。

訳: この問題は前のものよりも複雑です。
単語: complicated (形容詞) 複雑な previous (形容詞) 前の