分詞構文の基本と受動態の分詞構文の使い方を徹底解説!
分詞構文とは?
分詞構文は、動詞に「-ing」を付けた形や過去分詞を使って、主節に付帯する状況や原因・結果を表現する文法です。分詞構文を使うことで、文章を簡潔にまとめることができます。
- 例: Walking down the street, I met an old friend.(通りを歩いていたら、昔の友人に会いました)
- 例: Tired from work, he went straight to bed.(仕事で疲れた彼はすぐに寝ました)
分詞構文の作り方
分詞構文は、主に「現在分詞(-ing形)」と「過去分詞」を使って作ります。動作の進行を表す場合は現在分詞、状態を表す場合は過去分詞を使用します。
- 現在分詞(進行中の動作): Running late, I hurried to the station.(遅れそうだったので、急いで駅に向かいました)
- 過去分詞(完了または状態): Surprised by the news, she couldn’t speak.(その知らせに驚いて、彼女は話せませんでした)
受動態の分詞構文
受動態の分詞構文では、過去分詞を使って「〜される」という受動の意味を表します。分詞構文における受動態は、特に付帯状況や結果を表す場合によく使われます。
- 例: Given the circumstances, we had no choice but to leave.(状況を考慮して、私たちは立ち去るしかありませんでした)
- 例: Left alone, she started crying.(一人にされて、彼女は泣き始めました)
付帯状況の分詞構文
付帯状況を表す分詞構文では、主節と同時に行われる動作や、主節に付随する状況を表現します。主節の動作が行われている間の状況を簡潔に示すことができます。
- 例: Sitting by the window, she watched the rain.(窓辺に座りながら、彼女は雨を眺めていました)
- 例: Talking on the phone, he walked to the office.(電話で話しながら、彼はオフィスに向かいました)
beingの省略について
分詞構文では、状態を表す「being」が省略されることがよくあります。「being」を省略しても文の意味は変わらず、より簡潔な表現が可能です。
- 例(beingあり): Being a doctor, he knew how to treat the injury.(医者なので、彼はその怪我の治療方法を知っていました)
- 例(being省略): A doctor, he knew how to treat the injury.(医者なので、彼はその怪我の治療方法を知っていました)
分詞構文の10の例文
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Walking down the street, I met an old friend.
- 訳: 通りを歩いていたら、昔の友人に会いました。
- 解説: 「Walking down the street」は現在分詞で、付帯状況を表しています。
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Given the circumstances, we had no choice but to leave.
- 訳: 状況を考慮して、私たちは立ち去るしかありませんでした。
- 解説: 「Given the circumstances」は受動態の分詞構文です。
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He left the room, slamming the door.
- 訳: 彼はドアをバタンと閉めて部屋を出ました。
- 解説: 「slamming the door」は現在分詞で、付帯状況を表しています。
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Tired from work, he went straight to bed.
- 訳: 仕事で疲れた彼はすぐに寝ました。
- 解説: 「Tired from work」は過去分詞で、その状態を表しています。
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Hearing a strange noise, she opened the door.
- 訳: 奇妙な音を聞いて、彼女はドアを開けました。
- 解説: 「Hearing a strange noise」は現在分詞で、原因を表しています。
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Left alone, she started crying.
- 訳: 一人にされて、彼女は泣き始めました。
- 解説: 「Left alone」は過去分詞で、受動態を表しています。
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He ran down the street, shouting for help.
- 訳: 彼は助けを求めて叫びながら通りを走った。
- 解説: 「shouting for help」は現在分詞で、付帯状況を表しています。
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The task finished, we went home.
- 訳: 仕事が終わり、私たちは家に帰りました。
- 解説: 「The task finished」は過去分詞で、その結果を表しています。
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Sitting by the window, she watched the rain.
- 訳: 窓辺に座りながら、彼女は雨を見ていました。
- 解説: 「Sitting by the window」は現在分詞で、付帯状況を表しています。
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Being a teacher, he always tries to help his students.
- 訳: 先生であるため、彼は常に生徒を助けようとします。
- 解説: 「Being a teacher」は状態を表す分詞構文です。
まとめ
分詞構文は、動作や状態を表しながら文を簡潔にする強力な文法構造です。受動態の分詞構文や付帯状況を表す分詞構文の使い方を理解することで、より自然な英語表現が可能になります。また、beingの省略を活用することで、さらに簡潔で読みやすい文章を作ることができます。
分詞構文についての練習問題
1. ____ by the news, she decided to call her family immediately.
a. Surprised
b. Surprising
c. Surprise
d. Surprises
2. ____ the door, he left the room without saying anything.
a. Closing
b. Closed
c. Close
d. Closes
3. ____ in the project, they worked late every night.
a. Involving
b. Involved
c. Involve
d. Involves
4. ____ the instructions carefully, he managed to fix the problem.
a. Following
b. Followed
c. Follows
d. Follow
5. ____ by his friends, he felt more confident about his decision.
a. Supporting
b. Supported
c. Supports
d. Support
6. ____ a lot of time, they completed the project successfully.
a. Spent
b. Spending
c. Spend
d. Spends
解説: "Spending" は能動的な分詞構文で、「多くの時間を費やしながら」を意味します。
a. "Spent" は受動態の過去分詞ですが、この文脈には不適切です。
b. "Spending" は能動態の分詞構文で適切です。
c. "Spend" は動詞の原形で、不適切です。
d. "Spends" は三人称単数形で不適切です。
訳: 多くの時間を費やしながら、彼らはプロジェクトを成功させました。
単語: spend (動詞) 費やす、 project (名詞) プロジェクト