分詞構文:~ing と過去分詞の使い方 – 英語の文法トラブルシューティング No.038

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分詞構文:~ing と過去分詞の使い方

この記事で学ぶこと

  1. 分詞構文は、時間、理由、付帯状況を表現
    付帯状況とは「~しながら」…するという表現
  2. 現在分詞は能動的過去分詞は受動的表現

分詞構文は、文を簡潔にまとめるために使われる構文の一つです。分詞構文を使うことで、主節と副詞節を一つにまとめ、冗長な表現を避けることができます。この記事では、現在分詞(~ing)と過去分詞を使った分詞構文の基本的な使い方やルールを解説します。

現在分詞(~ing)を使った分詞構文

現在分詞を使う分詞構文は、主に「~しながら」「~するとき」「~なので」のように、時間、理由、付帯状況などを表します。主語が主節と同じ場合、副詞節を分詞構文に変えることができます。

現在分詞を使った例

  • Walking down the street, I met an old friend.(通りを歩いていると、昔の友達に会いました。)
  • Not knowing what to say, she remained silent.(何を言うべきかわからず、彼女は黙っていました。)
  • Feeling tired, I decided to go to bed early.(疲れを感じていたので、私は早く寝ることにしました。)

現在分詞を使う際には、主語が文の主節と一致していることが重要です。また、分詞構文を使うことで、文をより簡潔にすることができます。

過去分詞を使った分詞構文

過去分詞を使った分詞構文は、主に受動の意味を持ち、「~されて」「~されたままで」といった意味を表します。現在分詞が能動を表すのに対し、過去分詞は受動の意味を含む場合が多いです。

過去分詞を使った例

  • Seen from the hill, the city looks beautiful.(丘から見ると、その街は美しく見えます。)
  • Tired from the long journey, he went straight to bed.(長旅で疲れていたので、彼はすぐに寝ました。)
  • Left alone, the child started crying.(一人にされたその子は泣き始めました。)

過去分詞は、通常動作が完了した状態や受け身の状況を表す場合に使われます。特に主語が受動的な行動を受けたときに使用されます。

現在分詞と過去分詞の使い分け

分詞構文で現在分詞と過去分詞を使い分ける際のポイントは、以下の通りです:

分詞の種類 使い方 例文
現在分詞(~ing) 能動的な動作を表す

Running down the stairs, she tripped.

(階段を駆け下りながら、彼女はつまずきました。)

過去分詞 受動的な状況や動作の完了を表す

Exhausted by the heat, they sat in the shade.

(暑さで疲れ果てたので、彼らは日陰に座りました。)

現在分詞は、主語が動作を行っている場合に使い、過去分詞は主語が受動的な行動を受けている場合に使います。分詞構文を使うと、文全体が簡潔かつ自然な流れで伝えられます。

例文集

以下は、分詞構文を使った例文を5つ紹介します。これらの例文はTOEIC対策にもなります。それぞれの例文には解説と訳文をつけています。

  • Watching TV, I heard a strange noise.

    解説: 主語が同じ「I」なので、「watching」を使った分詞構文で文を簡潔にまとめています。

    訳文: テレビを見ていると、奇妙な音が聞こえました。

  • Given more time, we could have finished the project.

    解説: 「given」を使った過去分詞の分詞構文で、受動的な条件を表しています。

    訳文: もっと時間があれば、そのプロジェクトを終わらせることができたでしょう。

  • Having finished the report, she went out for a walk.

    解説: 「having finished」で過去に完了した動作を表しています。文がより簡潔になります。

    訳文: レポートを終えた後、彼女は散歩に出かけました。

  • Not knowing anyone at the party, he felt uncomfortable.

    解説: 「not knowing」を使って、理由を表す分詞構文です。

    訳文: パーティーで誰も知らなかったので、彼は居心地が悪かったです。

  • Surprised by the news, they couldn’t say anything.

    解説: 「surprised」を使った過去分詞の分詞構文で、受動の意味を表しています。

    訳文: そのニュースに驚いて、彼らは何も言えませんでした。