時間を表す動名詞とto不定詞の違い:begin と start の使い方 – 英語の文法トラブルシューティング No.079

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時間を表す動名詞とto不定詞の違い:begin と start の使い方

この記事で学ぶこと

  1. (時間を表す)動名詞が進行中の動作、to不定詞はこれから始まる動作を示す

英語には「begin to do」と「begin doing」のように、動名詞とto不定詞のどちらかを目的語に取る動詞がいくつかあります。特に「begin」と「start」は、そのどちらも使える動詞としてよく知られていますが、それぞれのニュアンスには微妙な違いがあります。この記事では「begin to do」と「begin doing」の違いを解説し、その使い方を整理します。

動名詞を使った場合のニュアンス

「begin doing」のように、動名詞を使うときは、すでに始めた行動を強調するニュアンスがあります。つまり、動作がすでに進行中であることを示します。

  • 例: She began reading a book.(彼女は本を読み始めた。)
  • 例: They started working on the project.(彼らはプロジェクトに取り掛かり始めた。)

このように、動名詞を使うと、その動作が始まり、進行中であることが強調されます。

to不定詞を使った場合のニュアンス

一方で、「begin to do」のようにto不定詞を使う場合、動作がまだ始まっていないか、始まったばかりであることを示します。行動が計画や未来の段階であることを示唆することが多いです。

  • 例: She began to read a book.(彼女は本を読もうとし始めた。)
  • 例: They started to work on the project.(彼らはプロジェクトに取り掛かろうとし始めた。)

to不定詞は、まだ始まっていない、あるいは開始時点にある動作を表すのに使われます。

begin と start の使い方を整理

「begin」と「start」はどちらも、動名詞やto不定詞を目的語に取ることができますが、使われる文脈やニュアンスによって異なる効果があります。動名詞は既に進行中の動作を強調し、to不定詞は動作が始まろうとしている段階を示します。

形態 例文 ニュアンス
動名詞 She began reading a book. 既に動作が始まっている。
to不定詞 She began to read a book. 動作がこれから始まる、または始めたばかり。

例文集

ここでは、動名詞とto不定詞を使った「begin」や「start」の例文を5つ紹介します。各例文には解説と訳文をつけているので、実際の使い方を確認してください。

  • She began reading the report.

    解説: 「began reading」は動名詞を使い、既に読み始めていることを強調しています。

    訳文: 彼女は報告書を読み始めました。

  • They started to discuss the issue.

    解説: 「started to discuss」はto不定詞を使い、これから議論を始めようとしていることを示しています。

    訳文: 彼らはその問題について話し合い始めました。

  • He began writing his essay.

    解説: 動名詞「writing」を使って、すでにエッセイを書き始めたことを示しています。

    訳文: 彼はエッセイを書き始めました。

  • We started to prepare for the event.

    解説: to不定詞「to prepare」を使って、これから準備を始めることを表しています。

    訳文: 私たちはそのイベントの準備を始めました。

  • She began practicing the piano.

    解説: 動名詞「practicing」を使って、既にピアノの練習を始めていることを示しています。

    訳文: 彼女はピアノの練習を始めました。