仮定法の使い方と注意すべきこと – 英語の文法トラブルシューティング No.009

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仮定法の使い方

この記事で学ぶこと

  1. 仮定法現在は、動詞の形が過去形で、意味としては現在や未来
  2. 仮定法過去は、「もし~だったなら~だった」という過去の仮定
  3. 仮定法未来は、未来において現実になる可能性が非常に低い状況を仮定

仮定法は、現実とは異なる条件や状況を表す際に使われる英語の文法です。過去や未来における「もし~だったら」という非現実的な仮定を話す時に仮定法が使われます。この使い方は、通常の文とは異なる動詞の形を使うため、慣れないうちは混乱しやすい部分です。この記事では、仮定法の基本的なルールと具体的な使い方を丁寧に解説します。

仮定法の基本ルール

仮定法では、現実には起こっていないことを想定して話します。基本的に、仮定法では動詞の形が変わり、現在や未来のことを仮定して話す場合でも、動詞の過去形が使われます。

仮定法の種類

仮定法には、主に以下の3つの種類があります。

  • 仮定法現在:非現実的な未来や現在の状況を仮定する。
  • 仮定法過去:過去に起こらなかったことを仮定する。
  • 仮定法未来:未来に実現しない可能性が高い状況を仮定する。

仮定法現在の使い方

仮定法現在では、現在または未来の非現実的な状況を想定します。文の中では、「もし~だったら」という仮定を表現し、動詞の形は過去形になりますが、意味としては現在または未来の仮定を表します。

仮定法現在の例文

  • If I were rich, I would travel the world.(もしお金持ちだったら、世界中を旅するのに。)
  • If she knew the answer, she would tell us.(もし彼女が答えを知っていたら、私たちに教えてくれるだろうに。)

仮定法現在の特徴は、動詞の形が過去形であるにもかかわらず、意味としては現在や未来を指すことです。

仮定法過去の使い方

仮定法過去では、過去に起こらなかったことを仮定して話します。つまり、「もし~だったなら」という仮定を表し、過去に実際に起こらなかった状況について述べます。仮定法過去では、過去完了形を使います。

仮定法過去の例文

  • If I had studied harder, I would have passed the exam.(もっと一生懸命勉強していたら、試験に合格していただろうに。)
  • If they had left earlier, they would have caught the train.(もっと早く出発していたら、電車に間に合っていただろうに。)

仮定法過去では、過去完了形が使われ、過去に実際に起こらなかったことを仮定して述べます。

仮定法未来の使い方

仮定法未来では、未来において現実になる可能性が非常に低い、または実現しない状況を仮定して話します。この場合、「もし~なら」といった仮定のもとで話が展開されますが、未来のことを話しているため動詞の形は過去形ではありません。

仮定法未来の例文

  • If I should win the lottery, I would buy a new house.(もし宝くじに当たったら、新しい家を買うだろう。)
  • If she should call, let me know immediately.(もし彼女が電話してきたら、すぐに教えてください。)

仮定法未来では、shouldwouldなどの助動詞を使って未来の仮定を表現します。

仮定法の使い方の整理

以下の表で、仮定法現在・仮定法過去・仮定法未来の使い方を整理しました。

仮定法の種類 使い方 例文
仮定法現在 現実ではないが、もしそうだったらという想定を表す。 If I were you, I would take the job.
(もし私があなただったら、その仕事を引き受けるでしょう。)
仮定法過去 過去に実際に起こらなかったことを仮定する。 If I had known the truth, I would have told you.
(もし真実を知っていたら、あなたに教えていただろうに。)
仮定法未来 未来において起こり得ない、または起こる可能性が低いことを仮定する。 If I should fail the test, I would try again.
(もし試験に落ちたら、再度挑戦します。)

例文集

ここでは、仮定法を使った例文を5つ紹介します。各例文には解説訳文をつけていますので、実際の使い方を確認してください。これらの例文はTOEIC対策にもなるものです。

  • If I were taller, I could reach the top shelf.

    解説: 仮定法現在を使って、現実には起こっていない状況(背が高い)を仮定しています。

    訳文: もし私がもっと背が高ければ、上の棚に手が届くのに。

  • If she had studied more, she would have passed the exam.

    解説: 仮定法過去を使って、過去に実際には起こらなかったこと(勉強した)を仮定しています。

    訳文: もし彼女がもっと勉強していたら、試験に合格していただろうに。

  • If I should see him, I will tell him to call you.

    解説: 仮定法未来を使って、未来に起こる可能性の低い状況を仮定しています。

    訳文: もし彼に会ったら、あなたに電話するよう伝えます。

  • If it were not raining, we could go for a walk.

    解説: 現在の状況(雨が降っている)とは異なる仮定を表現しています。

    訳文: もし雨が降っていなければ、散歩に行けるのに。

  • If they had known about the meeting, they would have attended.

    解説: 仮定法過去を使って、過去に知っていれば出席したという仮定を示しています。

    訳文: もし彼らがその会議について知っていたら、出席していただろうに。