仮定法過去と仮定法過去完了、仮定法現在、I wish、as ifを徹底解説!

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仮定法の使い方をマスターしよう

仮定法とは?

仮定法は、現実には起こっていないことや起こりえないことについて話すときに使われる文法です。主に仮定法過去と仮定法過去完了が使われます。

仮定法過去

仮定法過去は、現在の事実とは異なる仮定を表すときに使います。主語が何であれ、動詞は過去形になります。

  • 例: If I were you, I would go to the party.(もし私があなたなら、パーティーに行くだろう)
  • 例: If he had more time, he would travel.(もし彼にもっと時間があれば、彼は旅行するだろう)

倒置を使った仮定法

仮定法では、条件節の「if」を省略して、倒置構文を使うことができます。この場合、be動詞haveが文頭に来ます。

  • 例: Were I you, I would go.(もし私があなたなら、私は行くでしょう)
  • 例: Had I known, I would have told you.(もし知っていたら、あなたに言っていただろう)

仮定法過去完了

仮定法過去完了は、過去の事実と異なる仮定を表すときに使います。過去の出来事をやり直せたらという意味を含みます。

  • 例: If I had known about the meeting, I would have attended.(もしその会議について知っていたら、参加していただろう)
  • 例: If they had studied harder, they would have passed the exam.(もしもっと勉強していたら、試験に合格していただろう)

I wish の使い方

「I wish」は、現実には起こっていないことを願うときに使います。動詞は仮定法過去か仮定法過去完了が使われます。

  • 例: I wish I were taller.(もっと背が高ければよかったのに)
  • 例: I wish I had studied harder.(もっと一生懸命勉強していたらよかったのに)

as if の使い方

「as if」は、「まるで〜のように」という意味を持ちます。事実とは異なることを表すため、仮定法過去や仮定法過去完了と一緒に使います。

  • 例: He talks as if he were the boss.(彼はまるで自分がボスであるかのように話します)
  • 例: She acted as if she had known everything.(彼女はまるで全てを知っていたかのように振る舞いました)

仮定法現在

仮定法現在は、命令や提案、要求を表すときに使われます。特に「that」節の中で使われることが多く、動詞の原形を使います。

  • 例: It is important that he be here.(彼がここにいることが重要です)
  • 例: I suggest that she study more.(私は彼女にもっと勉強するよう提案します)

仮定法の10の例文

  • If I were you, I would go to the party.

    • 訳: もし私があなたなら、パーティーに行くだろう。
    • 解説: 仮定法過去を使って、現実とは異なる仮定を示しています。
  • If I had known about the meeting, I would have attended.

    • 訳: もしその会議について知っていたら、参加していただろう。
    • 解説: 仮定法過去完了を使って、過去の事実と異なる仮定を表しています。
  • I wish I were taller.

    • 訳: もっと背が高ければよかったのに。
    • 解説: 「I wish」を使って、現実とは異なる願望を表現しています。
  • He talks as if he were the boss.

    • 訳: 彼はまるで自分がボスであるかのように話します。
    • 解説: 「as if」を使って、仮定法過去で事実と異なることを表現しています。
  • It is important that he be here.

    • 訳: 彼がここにいることが重要です。
    • 解説: 仮定法現在を使い、「that」節で動詞の原形が使われています。
  • I suggest that she study more.

    • 訳: 私は彼女にもっと勉強するよう提案します。
    • 解説: 「suggest」と仮定法現在を使って提案を表現しています。
  • Were I you, I would go.

    • 訳: もし私があなたなら、私は行くでしょう。
    • 解説: 仮定法の倒置を使って、ifを省略しています。
  • Had I known, I would have told you.

    • 訳: もし知っていたら、あなたに言っていただろう。
    • 解説: 仮定法過去完了の倒置構文を使っています。
  • I wish I had studied harder.

    • 訳: もっと一生懸命勉強していたらよかったのに。
    • 解説: 「I wish」と仮定法過去完了を使い、過去の出来事に対する後悔を表現しています。
  • If they had studied harder, they would have passed the exam.

    • 訳: もしもっと勉強していたら、彼らは試験に合格していただろう。
    • 解説: 仮定法過去完了を使って、過去の事実と異なる仮定を表現しています。

まとめ

仮定法は、現実とは異なる仮定や、過去の事実と異なる状況を表すために使われます。特に「were」「had known」などの動詞の形に注意し、現在の事実、過去の出来事、願望など、さまざまな場面で仮定法を使いこなしていきましょう。

仮定法の練習問題

1. If I ____ a better camera, I could take clearer photos.
  a. have
  b. had
  c. will have
  d. having

解答解説をみる
(b)
解説: 仮定法過去を使って現在の事実に反する仮定を表しています。「もしもっと良いカメラを持っていたら」という仮想の状況には “had” が最も適しています。
a. “have” は現在形で、仮定法には不適切です。
b. “had” は仮定法過去で、適切な選択です。
c. “will have” は未来形で、仮定の意味に合いません。
d. “having” は動名詞で、文の構造に合いません。

訳: もしもっと良いカメラを持っていたら、もっと鮮明な写真が撮れるのに。
単語: camera (名詞) カメラ take (動詞) 撮る clear (形容詞) 鮮明な

2. I wish you ____ here to see this with me.
  a. are
  b. was
  c. were
  d. has been

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(c)
解説: “I wish” の後には、現在の事実に反する仮定を表すために仮定法過去を使用します。”were” が適切です。
a. “are” は現在形で、仮定法には不適切です。
b. “was” は過去形ですが、仮定法では “were” が一般的です。
c. “were” は仮定法過去として適切な選択です。
d. “has been” は現在完了形で文の意味には合いません。

訳: あなたがここにいて一緒にこれを見られたらいいのに。
単語: here (副詞) ここに see (動詞) 見る

3. He behaves as if he ____ everything.
  a. knows
  b. knew
  c. has known
  d. had known

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(b)
解説: “as if” を使って現在の事実に反する仮定を表すために仮定法過去 “knew” が使われます。
a. “knows” は現在形で、仮定法には不適切です。
b. “knew” は仮定法過去で、適切です。
c. “has known” は現在完了形で、仮定の意味に合いません。
d. “had known” は過去完了形で、文の意味に合いません。

訳: 彼はまるですべてを知っているかのように振る舞います。
単語: behave (動詞) 振る舞う everything (名詞) すべて

4. If she ____ harder, she could have passed the exam.
  a. studies
  b. has studied
  c. had studied
  d. will study

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(c)
解説: 仮定法過去完了を使い、過去の事実に反する仮定を表しています。”had studied” が最も適切です。
a. “studies” は現在形で、仮定法過去完了には不適切です。
b. “has studied” は現在完了形で、文の意味に合いません。
c. “had studied” は仮定法過去完了形で、適切な選択です。
d. “will study” は未来形で、文の意味に適しません。

訳: もし彼女がもっと勉強していたら、試験に合格できたかもしれないのに。
単語: study (動詞) 勉強する pass (動詞) 合格する exam (名詞) 試験

5. If it ____ tomorrow, we will stay home.
  a. rains
  b. rained
  c. will rain
  d. has rained

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(a)
解説: 仮定法現在を使い、未来の可能性について述べています。”rains” が適切な選択です。
a. “rains” は現在形で、仮定法現在として適切です。
b. “rained” は過去形で、未来の仮定には不適切です。
c. “will rain” は条件節には使用しません。
d. “has rained” は現在完了形で文の意味に適しません。

訳: もし明日雨が降れば、家にいます。
単語: rain (動詞) 雨が降る stay (動詞) 留まる home (名詞) 家

6. I wish I ____ a better memory.
  a. have
  b. had
  c. will have
  d. has

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(b)
解説: “I wish” の後に現在の事実に反する仮定を表すために仮定法過去 “had” を使用します。
a. “have” は現在形で、仮定法には不適切です。
b. “had” は仮定法過去として適切な選択です。
c. “will have” は未来形で、仮定の意味には合いません。
d. “has” は現在形で三人称単数に使われ、不適切です。

訳: もっと記憶力が良ければよかったのに。
単語: memory (名詞) 記憶力 better (形容詞) より良い