比較表現の強調:far more、 much less の使い方 – 英語の文法トラブルシューティング No.085

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比較表現の強調:far more、 much less の使い方

この記事で学ぶこと

  1. 「far more」「much more」で、比較をさらに強調
  2. 「much less」は、否定文の中で使われ、「~はもちろん~ではない」の意味

比較表現において、形容詞や副詞を強調するために「far」や「much」を使う方法は、英語を自然に使いこなすために非常に役立ちます。「far more」や「much less」などの表現を適切に使うことで、強調したい内容を効果的に伝えることができます。本記事では、これらの強調表現の使い方を具体例を交えて説明します。

「far more」と「much more」の使い方

「far more」や「much more」は、比較をさらに強調したい場合に使います。これらは形容詞や副詞の前に置かれ、ある対象が他の対象よりも「はるかに」や「ずっと」優れている、あるいは多いことを表現します。

  • 例: This project is far more important than the previous one.(このプロジェクトは前のものよりもはるかに重要です。)

この例文では、プロジェクトの重要性を強調し、前のプロジェクトに比べて現在のプロジェクトが圧倒的に重要であることを伝えています。

「much less」の使い方

「much less」は、否定文の中で使われ、比較する2つの対象のうち、1つが既に成立しない場合に、もう1つの対象はさらに不可能であることを示す表現です。「~はもちろん~ではない」というニュアンスを持っています。

  • 例: He can’t afford a car, much less a house.(彼は車を買う余裕もないし、ましてや家を買う余裕など全くない。)

この例文では、車を買う余裕がないことを強調し、さらに「家を買う」ことがそれ以上に無理であることを伝えています。

「far」や「much」を使った強調のポイント

「far」や「much」を使った強調表現は、特に比較の際に用いると効果的です。これらの単語は形容詞や副詞の前に置かれることで、その程度を一層際立たせます。以下の表で、具体的な使い方を確認しましょう。

表現 例文 説明
far more This job is far more challenging than the previous one. 「far more」を使って、「よりはるかに」挑戦的であることを強調しています。
much less He can’t run a mile, much less a marathon. 「much less」を使って、「1マイル走ることができないなら、マラソンはもっと無理」という意味を強調しています。

比較表現の強調における注意点

「far」や「much」を使う際、以下のポイントに注意してください。

  • 「far more」や「much more」を使うときは、形容詞や副詞を強調したい場合に限り使用します。
  • 「much less」は否定文でのみ使用し、強い否定を表現します。

例文集

ここでは、比較表現の強調を使った例文を5つ紹介します。各例文には解説と訳文をつけていますので、強調表現の使い方を確認してください。

  • This new model is far more efficient than the previous one.

    解説: 「far more efficient(はるかに効率的)」という表現で、効率の良さを強調しています。

    訳文: この新しいモデルは前のものよりもはるかに効率的です。

  • She is much less confident in public speaking than her peers.

    解説: 「much less confident」という表現で、彼女が「はるかに自信がない」ことを強調しています。

    訳文: 彼女は同僚よりも公共の場で話すことに対して、はるかに自信がありません。

  • He works far harder than anyone else in the office.

    解説: 「far harder」という表現で、彼が「はるかに努力している」ことを強調しています。

    訳文: 彼はオフィスの誰よりもはるかに一生懸命働いています。

  • I can’t lift this heavy box, much less the heavier one over there.

    解説: 「much less」を使って、重い箱を持てないなら、さらに重い箱はもっと持てないことを強調しています。

    訳文: 私はこの重い箱を持てませんし、ましてやあそこのもっと重い箱なんて無理です。

  • The new software is much more user-friendly than the old version.

    解説: 「much more user-friendly」という表現で、新しいソフトが「はるかに使いやすい」ことを強調しています。

    訳文: この新しいソフトウェアは旧バージョンよりもはるかに使いやすいです。