助動詞 should と ought to の使い分け
この記事で学ぶこと
- 「should」は軽い提案や助言に使われ、選択の余地がある表現
- 「ought to」は道徳的な義務を強調し、強い助言や当然の行動を表現
「should」と「ought to」は、どちらも「~すべき」という意味を持つ助動詞ですが、微妙なニュアンスの違いや使い方の違いがあります。本記事では、それぞれの違いを詳しく解説し、実際の使用例を紹介します。
should の使い方
「should」は、助言や提案をする際に使われる一般的な助動詞です。義務や責任、または期待を表す場合に用いられます。日常会話でも頻繁に使用され、軽い提案や勧告を表現します。
- You should eat more vegetables.(もっと野菜を食べるべきです。)
- He should study harder.(彼はもっと一生懸命勉強すべきです。)
このように、「should」は、何かを「すべき」だと示す際に使われ、義務感や責任を持たせる表現です。しかし、その強制力は比較的軽く、相手に選択の余地を残すことが多いです。
ought to の使い方
「ought to」も「should」と同様に助言や提案を表す助動詞ですが、少し強めの意味合いがあります。「ought to」は、「道徳的に正しい」や「当然のこと」として何かを行うべきだというニュアンスを含みます。
- You ought to apologize for what you did.(あなたは自分のしたことを謝るべきです。)
- They ought to be more careful with their finances.(彼らはもっとお金の管理に気を付けるべきです。)
「ought to」は、何かが「当然」であると強調したい場合や、強めの助言を行いたい場合に使われます。「should」に比べて、少し強制力が高い表現です。
should と ought to の違い
「should」と「ought to」の違いは、その強制力の差にあります。「should」は軽い提案や助言に使われることが多く、選択肢を残す表現です。一方、「ought to」は、より強い義務感や道徳的責任を強調する場合に使われます。
助動詞 | 意味 | 使い方 |
---|---|---|
should | 軽い提案や助言 |
「You should exercise more. (もっと運動するべきです)」 |
ought to | 道徳的な義務や当然のこと |
「You ought to help your friends. (友人を助けるべきです)」 |
「should」は「すべきこと」を提案する際に使いますが、必ずしも実行しなくてもよい場合があります。「ought to」は、それに比べて実行する義務がより強調される表現です。
例文集
「should」と「ought to」の使い方を学ぶためのTOEIC対策にもなる例文を5つ紹介します。各例文には解説と訳文が付いています。
- You should go to the doctor.
解説: これは、軽い提案をする場合に使われる「should」の例です。
訳文: 医者に行くべきです。
- They ought to respect their parents more.
解説: 道徳的な責任を強調している「ought to」の例です。
訳文: 彼らはもっと両親を尊重すべきです。
- You should try this new restaurant.
解説: 軽い提案として、友人に新しいレストランを勧めています。
訳文: この新しいレストランを試してみるべきです。
- He ought to apologize immediately.
解説: 「ought to」を使って、謝罪する義務を強調しています。
訳文: 彼はすぐに謝るべきです。
- We should start the meeting now.
解説: 会議を始めるべきだという軽い提案を表しています。
訳文: 私たちは今すぐ会議を始めるべきです。