助動詞 must、 have to、 should の使い方と違い
この記事で学ぶこと
- mustは強い義務や推量
- have toは外部からの義務や状況に応じた必要性
- shouldは助言や推量、軽い義務
英語には、義務や助言、推量を表す助動詞がいくつかあります。その中でも「must」「have to」「should」は、頻繁に使われる助動詞です。しかし、それぞれのニュアンスには微妙な違いがあります。この記事では、「義務」「助言」「推量」の助動詞の使い方とそのニュアンスの違いについて解説します。
must の使い方
助動詞「must」は、強い義務や必要性を表すときに使われます。話し手の判断による強い命令や規則を表現する際に使います。また、「~に違いない」という推量を表す意味でも使われます。
must の例文
- You must finish your homework.(あなたは宿題を終わらせなければならない。)
- She must be very tired after the trip.(彼女はその旅行の後、とても疲れているに違いない。)
have to の使い方
「have to」も義務を表す助動詞ですが、「must」とは異なり、外部からの規則や状況による義務を表します。「have to」は、状況に応じた必要性を表すのに適しており、命令の強さは「must」ほど強くありません。また、過去形や未来形での使用も可能です。
外部からの義務とは、本人や話し手による義務ではなく、それ以外の者や事情によって発生する義務です。
have to の例文
- I have to go to the dentist tomorrow.(私は明日、歯医者に行かなければならない。)
- We had to cancel the meeting.(私たちは会議をキャンセルしなければならなかった。)
should の使い方
「should」は助言や提案を表すときに使われます。義務を表す「must」や「have to」と比べて、強制力はありませんが、「~すべき」「~した方がよい」という軽い義務や助言を意味します。また、推量として「~のはずだ」という意味でも使われます。
should の例文
- You should eat more vegetables.(もっと野菜を食べた方がいいよ。)
- He should be at home by now.(彼は今頃家にいるはずだ。)
must、have to、should の違いを整理
以下の表で、「must」「have to」「should」の違いを簡単に整理しました。
助動詞 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
must | 話し手の判断による強い義務や推量を表す |
You must finish this report today. (今日このレポートを終わらせなければならない。) |
have to | 外部からの義務や状況に応じた必要性を表す |
We have to wear uniforms at work. (私たちは職場で制服を着なければならない。) |
should | 助言や推量、軽い義務を表す |
You should visit the museum. (博物館に行った方がいいよ。) |
「must」は強い義務を表し、「have to」は外部の状況による義務、「should」は軽い助言や推量を表す助動詞として、それぞれ異なるニュアンスがあります。
例文集
ここでは、「must」「have to」「should」を使った例文を5つ紹介します。各例文には解説と訳文をつけていますので、実際の使い方を確認してください。これらの例文はTOEIC対策にもなるものです。
- You must be quiet in the library.
解説: 「must」は強い義務を表しており、図書館では静かにしなければならないという命令的な意味です。
訳文: 図書館では静かにしなければなりません。
- I have to finish this project by Friday.
解説: 「have to」は外部の締め切りや状況による必要性を表しています。
訳文: 私は金曜日までにこのプロジェクトを終わらせなければなりません。
- She should see a doctor.
解説: 「should」は助言を表しており、彼女が医者に行った方がよいという提案をしています。
訳文: 彼女は医者に行くべきです。
- We must leave now or we will be late.
解説: 「must」は強い必要性を表し、今すぐ出発しなければ遅れるという状況です。
訳文: 今すぐ出発しなければ、遅れてしまいます。
- You should try that restaurant. It’s very good.
解説: 「should」は提案を表し、そのレストランに行ってみるべきという助言を示しています。
訳文: あなたはそのレストランに行ってみるべきです。とても良いですよ。