動名詞を目的語に取る動詞
この記事で学ぶこと
- 目的語としてのto不定詞と動名詞では、意味が変わる場合がある
動名詞(~ing 形)を目的語として取る動詞はたくさんあります。これらの動詞は、不定詞(to + 動詞の原形)とは異なり、動名詞を後に続けるルールが存在します。この記事では、動名詞を目的語に取る動詞のリストと、その使い方を詳しく解説します。
動名詞を目的語に取る動詞のリスト
以下は、動名詞を目的語として取る代表的な動詞の一部です。これらの動詞の後には動名詞(~ing 形)が続きます。
動詞 | 例文 |
---|---|
enjoy |
She enjoys reading books. (彼女は本を読むのが好きです。) |
finish |
He finished writing the report. (彼はレポートを書き終えました。) |
avoid |
We should avoid making the same mistake. (同じミスを繰り返さないようにすべきです。) |
consider |
They are considering moving to a new city. (彼らは新しい都市への引っ越しを考えています。) |
practice |
He practices speaking English every day. (彼は毎日英語を話す練習をしています。) |
これらの動詞は動名詞を目的語として取る動詞の一部です。動詞によっては、意味が変わることなく動名詞と不定詞のどちらも目的語に取ることができるものもありますが、上記の動詞は動名詞を取る際に特に使用されます。
動名詞を目的語に取る動詞の使い方
動名詞を目的語に取る動詞の使い方を理解することは重要です。以下に、動名詞を使った例文を紹介します。これらの例文は日常的に使える表現を含んでおり、動名詞がどのように使われるかを示しています。
動名詞の使い方を示す例文
- He admitted breaking the window.(彼は窓を壊したことを認めました。)
- They postponed meeting until next week.(彼らは会うのを来週まで延期しました。)
- She denied knowing anything about the incident.(彼女はその事件について何も知らないと言いました。)
- We enjoy hiking in the mountains.(私たちは山でハイキングを楽しんでいます。)
- She avoids eating junk food.(彼女はジャンクフードを食べるのを避けています。)
これらの動詞は動名詞を伴うことによって、具体的な動作や行動を表します。不定詞と異なり、動名詞はその動作自体を名詞化することで、目的語として使われる点が特徴です。
動名詞と不定詞の違い
動名詞と不定詞の使い分けには注意が必要です。いくつかの動詞は、動名詞を目的語として取るときと、不定詞を目的語として取るときで意味が異なる場合があります。以下に代表的な動詞を掲載します。
forget
- forget doing: 何かをしたことを「忘れる」
例: I forgot locking the door.
(ドアをロックしたことを忘れた = ロックした記憶がない) - forget to do: 何かを「し忘れる」
例: I forgot to lock the door.
(ドアをロックするのを忘れた = ロックしなかった)
remember
- remember doing: 何かをしたことを「覚えている」
例: I remember meeting him before.
(彼に以前会ったことを覚えている) - remember to do: 何かを「忘れずにする」
例: Remember to call your mother.
(忘れずにお母さんに電話してね = これから電話することを覚えている)
stop
- stop doing: 何かを「やめる」
例: He stopped smoking.
(彼はタバコを吸うのをやめた) - stop to do: 何かを「するために止まる」
例: He stopped to smoke.
(彼はタバコを吸うために立ち止まった = 立ち止まってからタバコを吸い始めた)
try
- try doing: 試しに何かを「やってみる」
例: Try taking a different route.
(別の道を試してみて) - try to do: 何かを「しようとする」
例: I tried to open the door.
(ドアを開けようとしたが、できなかった)
regret
- regret doing: 何かを「したことを後悔する」
例: I regret telling her the truth.
(彼女に真実を話したことを後悔している) - regret to do: 残念ながら何かを「これから言う」
例: I regret to inform you that the meeting is canceled.
(残念ながら会議がキャンセルされたことをお知らせします)
mean
- mean doing: 何かを「意味する」
例: This means working harder.
(これはもっと一生懸命働くことを意味する) - mean to do: 何かを「意図する」
例: I meant to call you earlier.
(もっと早く電話するつもりだった)
go on
- go on doing: 何かを「続ける」
例: He went on talking about his project.
(彼はプロジェクトについて話し続けた) - go on to do: 次に何かを「する」
例: He went on to explain the next steps.
(彼は次のステップを説明し始めた)
need
- need doing: 何かが「される必要がある」
例: The car needs washing.
(その車は洗う必要がある = 洗われなければならない) - need to do: 何かを「する必要がある」
例: I need to wash the car.
(私はその車を洗う必要がある)
このように、同じ動詞でも目的語が動名詞か不定詞かで意味が異なることがあるため、使い分けに注意する必要があります。
例文集
以下は、動名詞を目的語に取る動詞を使った例文を5つ紹介します。これらの例文はTOEIC対策にもなります。それぞれの例文には解説と訳文をつけています。
- He enjoys swimming in the lake.
解説: 「enjoy」は動名詞を目的語に取る動詞の一つで、何かを楽しむ際に使われます。
訳文: 彼は湖で泳ぐのを楽しんでいます。
- She finished preparing the meal.
解説: 「finish」は動名詞を目的語として使い、何かを終えることを表します。
訳文: 彼女は食事の準備を終えました。
- They avoid talking about politics.
解説: 「avoid」は動名詞を使って、何かを避けることを表現します。
訳文: 彼らは政治について話すことを避けます。
- I considered moving to another city.
解説: 「consider」は動名詞を使い、何かを検討する、考えるという意味を持ちます。
訳文: 私は別の都市への引っ越しを考えました。
- She practices speaking English every day.
解説: 「practice」は動名詞を用いて、何かを練習することを表します。
訳文: 彼女は毎日英語を話す練習をしています。