時制の一致:基本ルールとよくあるミス
この記事で学ぶこと
- 主節が過去形の場合、従属節も過去の形にすることが多い
- 一般的な真理や現在も変わらない事実は、現在形のままにできる
英語には「時制の一致」と呼ばれる考え方があります。主節の動詞が過去形になると、従属節の動詞も過去の形に変わることがあります。特に、間接話法で「彼は~と言った」「彼女は~だと思った」のように表すときに重要です。この記事では、時制の一致の基本ルールと、よくあるミスを解説します。
時制の一致についてイラストで解説

時制の一致とは?
時制の一致とは、主節の動詞が過去形の場合、従属節の動詞も過去の形にそろえることです。
- He says that he is tired.(彼は疲れていると言っています。)
- He said that he was tired.(彼は疲れていると言いました。)
1つ目の文では、主節がsaysなので、従属節はisのままです。2つ目の文では、主節がsaidなので、従属節のisがwasになります。
時制の一致の基本ルール
基本的には、主節が現在形なら従属節の時制は内容に合わせて自由に使えます。主節が過去形の場合は、従属節も過去の形にすることが多くなります。
| 主節 | 従属節 | 例文 |
|---|---|---|
| 現在形 | 内容に合わせる |
He says that she is happy. (彼は彼女が幸せだと言っています。) |
| 過去形 | 過去の形にすることが多い |
He said that she was happy. (彼は彼女が幸せだと言いました。) |
時制の一致の例外
一般的な真理や、現在も変わらない事実を述べる場合は、主節が過去形でも従属節を現在形のままにすることがあります。
- He said that the earth is round.(彼は地球は丸いと言いました。)
- The teacher explained that water boils at 100°C.(先生は水は100℃で沸騰すると説明しました。)
「地球は丸い」「水は100℃で沸騰する」といった内容は、発言した時点だけでなく現在も成り立つ一般的な事実です。そのため、従属節を現在形のままにできます。
過去完了になる場合
主節が過去形で、従属節の内容がそれよりさらに前の出来事を表す場合は、過去完了を使うことがあります。
- She said that she had already finished the report.(彼女はすでにレポートを終えたと言いました。)
「レポートを終えた」のは「彼女が言った」時点より前なので、had finishedを使っています。
よくある時制の一致のミス
よくあるミスは、主節が過去形なのに、従属節を現在形のままにしてしまうことです。
- 誤: He said that he is tired.
- 正: He said that he was tired.
この場合、「彼が疲れていると言った」という過去の発言内容を表しているため、通常はwasにします。
ただし、現在もその状態が続いていることを強調したい場合には、現在形が使われることもあります。文脈によって判断する必要があります。
時制の一致を整理した表
| 内容 | 例文 | ポイント |
|---|---|---|
| 通常の時制の一致 |
He said that he was tired. (彼は疲れていると言いました。) |
主節が過去形なので、従属節も過去形にする。 |
| さらに前の出来事 |
She said that she had finished the report. (彼女はレポートを終えたと言いました。) |
主節より前の出来事は過去完了にすることがある。 |
| 一般的な真理 |
He said that the earth is round. (彼は地球は丸いと言いました。) |
現在も変わらない事実は現在形のままにできる。 |
例文集
以下の例文では、時制の一致に基づいた表現を紹介します。それぞれの例文には解説と訳文を付けています。
- He told me that he would be late.
解説: 主節が過去形なので、willがwouldになっています。
訳文: 彼は遅れると言いました。
- She said that she had already finished the report.
解説: 「レポートを終えた」のは「言った」時点より前なので、過去完了形を使っています。
訳文: 彼女はすでにレポートを終えたと言いました。
- They knew that he was lying.
解説: 主節が過去形なので、従属節も過去形になっています。
訳文: 彼らは彼が嘘をついていると知っていました。
- The teacher explained that the earth revolves around the sun.
解説: 地球が太陽の周りを回ることは一般的な事実なので、現在形を使っています。
訳文: 先生は地球が太陽の周りを回っていると説明しました。
- He mentioned that he would attend the meeting.
解説: 主節が過去形なので、will attendではなくwould attendを使っています。
訳文: 彼は会議に出席すると述べました。