時制の一致:基本ルールとよくあるミス
この記事で学ぶこと
- 一般的な真実や不変の事実を述べる場合は一致させない
He said that the earth is round. (彼は地球が丸いと言いました)
英語には「時制の一致」と呼ばれるルールがあり、主節の時制に従って従属節の時制も変わることがあります。これは、特に複雑な文章や間接話法において重要です。この記事では、時制の一致の基本ルールをわかりやすく説明し、よくあるミスを避けるための方法を紹介します。
時制の一致とは?
「時制の一致」とは、主節の動詞の時制が過去であれば、従属節の動詞の時制もそれに従って過去形にするというルールです。たとえば、過去の出来事について語るとき、主節が過去形であれば、従属節も過去形になります。
時制の一致の基本ルール
- 主節が現在形の場合、従属節の時制は自由です。
- 主節が過去形の場合、従属節の時制は基本的に過去形にします。
以下の例文を見てみましょう。
- He says that he is tired.(彼は疲れていると言っています。)
- He said that he was tired.(彼は疲れていると言いました。)
主節の動詞が現在形の場合、従属節の動詞は現在形や過去形など、自由に使うことができますが、主節の動詞が過去形の場合、従属節も過去形にしなければなりません。
時制の一致の例外
時制の一致にはいくつかの例外があります。たとえば、一般的な真実や不変の事実を述べる場合、主節が過去形であっても従属節は現在形のままにすることができます。
- He said that the earth is round.(彼は地球が丸いと言いました。)
この例では、「the earth is round(地球は丸い)」というのは変わらない事実なので、主節が過去形でも従属節は現在形のままです。
時制を一致させると「今は地球は丸くないのかもしれない」という意味が含まれてしまいます。
よくある時制の一致のミス
時制の一致でよくある間違いは、主節が過去形の場合でも従属節の時制を変えないことです。特に、間接話法ではこのミスが頻繁に見られます。
間違いの例
- 誤: He said that he is tired.(主節が過去形なので、「is」は「was」に変える必要があります。)
- 正: He said that he was tired.(彼は疲れていると言いました。)
このようなミスを防ぐためには、主節が過去形の場合は、従属節も過去形に変更するというルールをしっかりと覚えておくことが大切です。
時制の一致を整理した表
以下に、時制の一致に関する基本的なルールを整理した表を示します。
主節の時制 | 従属節の時制 | 例文 |
---|---|---|
現在形 | 自由(現在形または過去形) |
He says that she is happy. (彼は彼女が幸せだと言っています。) |
過去形 | 過去形 |
He said that she was happy. (彼は彼女が幸せだったと言いました。) |
現在形(一般的な真実) | 現在形 |
He said that water boils at 100°C. (彼は水が100℃で沸騰すると言いました。) |
例文集
以下の例文では、時制の一致に基づいた表現を紹介しています。それぞれの例文には解説と訳文をつけていますので、しっかり確認しましょう。
- He told me that he would be late.
解説: 主節が過去形のため、従属節の動詞も過去形「would」に変えています。
訳文: 彼は遅れると言いました。
- She said that she had already finished the report.
解説: 主節が過去形のため、従属節も過去完了形「had finished」に変えています。
訳文: 彼女はすでにレポートを終えたと言いました。
- They knew that he was lying.
解説: 主節が過去形のため、従属節も過去形「was lying」にしています。
訳文: 彼らは彼が嘘をついていると知っていました。
- The teacher explained that the earth revolves around the sun.
解説: 不変の真実を述べているため、従属節は現在形「revolves」を使っています。
訳文: 先生は地球が太陽の周りを回っていると説明しました。
- He mentioned that he would attend the meeting.
解説: 主節が過去形のため、従属節の動詞も過去形「would attend」にしています。
訳文: 彼は会議に出席すると述べました。