比較級と最上級の違いと使い方 – 英語の文法トラブルシューティング No.008

スポンサーリンク
スポンサーリンク

比較級と最上級の違いと使い方

この記事で学ぶこと

  1. 1音節では 「-er」「-est」
  2. 2音節では原則「more」「most」
    2音節でも「-y、-er、-le、-ow」で終わる形容詞は「-er」「-est」
  3. 3音節では「more」「most」

英語には、2つのものを比較するときに使う「比較級」と、3つ以上のものの中で一番優れていることを表す「最上級」があります。この記事では、「-er」「more」「most」などの使い方を整理し、よくあるミスを防ぐための方法を解説します。適切な使い方を理解することで、より自然な英語を使えるようになります。

比較級の使い方

比較級は、2つのものを比較する際に使います。形容詞の語尾に「-er」を付けたり、「more」を前に付けることで比較級を作ることができます。比較する際には、必ず「than」を使って何と比較しているのかを明示します。

比較級の作り方

  • 短い形容詞には「-er」をつけます。
    • fast → faster(速い → より速い)
    • cold → colder(寒い → より寒い)
  • 3音節以上の形容詞には「more」を前に置きます。
    • beautiful → more beautiful(美しい → より美しい)
    • important → more important(重要な → より重要な)

比較級を使う場合は、比較対象を示すために「than」を忘れずに付ける必要があります。

比較級の例文

  • My house is bigger than yours.(私の家はあなたの家より大きいです。)
  • She is more intelligent than her brother.(彼女は弟よりも賢いです。)

moreを使うか、erを使うかの判別方法

比較級で「more」を使うか、「-er」を使うかの判別方法には、いくつかの簡単なルールがあります。このルールに従えば、比較級の作り方が理解しやすくなります。以下に、どのように考えると判別しやすいかを整理しました。

形容詞の音節数で判断する

上記の通り、形容詞が1音節3音節以上かによって、どちらを使うかが決まります。

  • 1音節の形容詞(短い形容詞)は通常、「-er」を使います。

    • 例: tall → taller(高い → より高い)
    • 例: fast → faster(速い → より速い)
  • 2音節の形容詞は、「-er」と「more」のいずれかを使います。
    -erをつける形容詞

    -y、-er、-le、-ow で終わる形容詞

    • happyhappier(幸せな → より幸せな)
    • clevercleverer(賢い → より賢い)
    • simplesimpler(簡単な → より簡単な)
    • narrownarrower(狭い → より狭い)
    moreを使う形容詞
    • carefulmore careful(注意深い → より注意深い)
    • famousmore famous(有名な → より有名な)
    • modernmore modern(現代的な → より現代的な
  • 3音節以上の形容詞(長い形容詞)は、「more」を使います。

    • 例: beautiful → more beautiful(美しい → より美しい)
    • 例: difficult → more difficult(難しい → より難しい)

不規則変化の形容詞

いくつかの形容詞には不規則変化があります。これらは、特別な形に変わるので覚える必要があります。

  • good → better(良い → より良い)
  • bad → worse(悪い → より悪い)
  • far → farther(遠い → より遠い)

判別のポイント

  • 短い形容詞(1音節や2音節で特定の語尾を持つもの)は-erを使う。
  • 長い形容詞(3音節以上や2音節の特定の語尾を持たないもの)はmoreを使う。
  • 不規則な形容詞は、例外として覚える。

最上級の使い方

最上級は、3つ以上のものの中で一番優れていることを表すときに使います。形容詞の語尾に「-est」を付けたり、「most」を前に付けることで最上級を作ります。最上級を使う際は、「the」を使って特定のものが一番であることを示します。

最上級の作り方

  • 短い形容詞には「-est」をつけます。
    • fast → fastest(速い → 最も速い)
    • cold → coldest(寒い → 最も寒い)
  • 3音節以上の形容詞には「most」を前に置きます。
    • beautiful → most beautiful(美しい → 最も美しい)
    • important → most important(重要な → 最も重要な)

最上級の例文

  • This is the best movie I have ever seen.(これは私が今まで見た中で最高の映画です。)
  • He is the most talented musician in the band.(彼はバンドの中で最も才能のある音楽家です。)

比較級と最上級の違いを整理する

比較級と最上級の違いを簡単に整理すると、以下のようになります。

種類 使い方 例文
比較級 2つのものを比較する際に使う。

My car is faster than yours.

(私の車はあなたの車より速いです。)

最上級 3つ以上のものの中で一番優れていることを表す。

This is the most interesting book I’ve read.

(これは私が読んだ中で最も面白い本です。)

比較級は「2つのものの比較」に使い、最上級は「3つ以上のものの中で最も優れていること」を表すのがポイントです。使い分けをしっかり理解しましょう。

よくあるミスを防ぐためのポイント

  • 「more」や「most」と「-er」「-est」を混同しない: 短い形容詞には「-er」や「-est」を使い、長い形容詞には「more」や「most」を使います。例えば、「more faster」とは言わず、「faster」のみを使います。
  • 「the」を忘れない: 最上級を使う際には、必ず「the」をつけて特定のものを示します。「She is smartest in the class」と言うのではなく、「She is the smartest in the class」が正しいです。

例文集

ここでは、比較級と最上級を使った例文を5つ紹介します。各例文には解説訳文をつけていますので、実際の使い方を確認してください。これらの例文はTOEIC対策にもなるものです。

  • This road is longer than the other one.

    解説: 「longer」は比較級で、2つの道の長さを比較しています。「than」を使って、比較対象を明示しています。

    訳文: この道はもう一方の道よりも長いです。

  • She is the most talented artist in the group.

    解説: 「most talented」は最上級で、グループ内で最も才能のあるアーティストを示しています。「the」を忘れずに使う点が重要です。

    訳文: 彼女はグループ内で最も才能のあるアーティストです。

  • My brother is taller than me.

    解説: 「taller」は比較級で、兄弟間での身長の比較をしています。「than」を使って比較対象を明確にしています。

    訳文: 私の兄は私より背が高いです。

  • It is the coldest day of the year.

    解説: 「coldest」は最上級で、1年の中で最も寒い日を示しています。「the」を使用することで最上級であることを明確にしています。

    訳文: 今日は今年一番寒い日です。

  • She is more careful than her colleagues.

    解説: 「more careful」は比較級で、彼女と同僚を比較しています。「more」を使うことで、長い形容詞を比較級に変えています。

    訳文: 彼女は同僚よりも注意深いです。

比較級と最上級の基本ルールと使い方を徹底解説!
英語の比較級と最上級の使い方をマスターしよう比較級とは?比較級は、二つのものを比較して一方が他方よりも「~である」ことを示す形です。比較級の形は通常、形容詞や副詞に「-er」を付け加えるか、「more」を使います。 例: She is taller than her sister.(彼女は妹より背が高い) 例: Thi...