二重目的語を取る動詞の使い方
この記事で学ぶこと
- 直接目的語(物)と間接目的語(人)を必要とする動詞がある
英語には、「give」や「send」など、二重目的語を取る動詞が多く存在します。これらの動詞は、動詞の後に「人」と「物」などの二つの目的語を取ることで、動作の対象となる人と物の両方を表すことができます。この記事では、二重目的語を取る動詞の使い方や文の構造について詳しく解説します。
二重目的語とは?
二重目的語とは、動詞が「人」と「物」などの2つの目的語を取る構造のことです。このような動詞は、直接目的語(物)と間接目的語(人)を必要とし、次のような2つのパターンがあります。
- She gave me a book.(彼女は私に本をくれました。)
- She gave a book to me.(彼女は本を私にくれました。)
上記のように、動詞の直後に人を置くパターン(間接目的語が先)と、物を置き、その後に「to」などの前置詞を使うパターンがあります。
二重目的語を取る動詞の例
以下は、二重目的語を取る代表的な動詞です。
- give(与える)
- send(送る)
- show(見せる)
- teach(教える)
- tell(伝える)
二重目的語を使った文の構造
動詞 | 文構造1(間接目的語→直接目的語) | 文構造2(直接目的語→間接目的語) |
---|---|---|
give | She gave me a gift. (彼女は私に贈り物をくれました。) |
She gave a gift to me. (彼女は贈り物を私にくれました。) |
send | They sent us a letter. (彼らは私たちに手紙を送りました。) |
They sent a letter to us. (彼らは手紙を私たちに送りました。) |
show | He showed her the photo. (彼は彼女に写真を見せました。) |
He showed the photo to her. (彼は写真を彼女に見せました。) |
teach | She taught us English. (彼女は私たちに英語を教えました。) |
She taught English to us. (彼女は英語を私たちに教えました。) |
tell | I told him the truth. (私は彼に真実を話しました。) |
I told the truth to him. (私は真実を彼に話しました。) |
例文集
TOEIC対策にもなる二重目的語を使った例文を5つ紹介します。それぞれの例文に解説と訳文をつけています。
- The teacher gave us homework.
解説: 動詞「gave」の後に「us」(私たち)と「homework」(宿題)という2つの目的語が続いています。
訳文: 先生は私たちに宿題を出しました。
- I showed him the document.
解説: 「showed」の後に「him」(彼)と「document」(書類)が続いており、二重目的語を取る構造です。
訳文: 私は彼にその書類を見せました。
- She sent me an email.
解説: 「sent」の後に「me」(私)と「email」(メール)が続いています。
訳文: 彼女は私にメールを送りました。
- He told us the news.
解説: 「told」の後に「us」(私たち)と「news」(ニュース)が続き、二重目的語の構造です。
訳文: 彼は私たちにそのニュースを伝えました。
- They offered her a job.
解説: 「offered」の後に「her」(彼女)と「job」(仕事)が続いています。
訳文: 彼らは彼女に仕事を提供しました。