間接話法と直接話法の違い – 英語の文法トラブルシューティング No.012

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間接話法と直接話法の違い

この記事で学ぶこと

  1. 直接話法では発言者の言葉がそのまま使われる
    He said, “I am going to the store.”
  2. 間接話法では発言者の言葉を要約し、文法的に適切な形に変える
    He said that he was going to the store.

英語では、他人の発言を伝える際に「直接話法」と「間接話法」の2つの方法があります。直接話法は、発言者の言葉をそのまま引用し、間接話法は発言内容を要約して伝えます。この記事では、時制の変化や語順の違いを踏まえて、間接話法と直接話法の基本を丁寧に解説します。

直接話法とは?

直接話法(Direct Speech)は、発言者の言葉をそのまま引用符(” “)で囲んで伝える方法です。発言がされたときの言葉がそのまま使われ、時制や語順は変更されません。

直接話法の例文

  • He said, “I am going to the store.”(彼は「私は店に行く」と言った。)
  • She asked, “Do you like coffee?”(彼女は「コーヒーは好き?」と尋ねた。)
  • They said, “We will help you.”(彼らは「私たちはあなたを手伝う」と言った。)

このように、直接話法では発言者の言葉がそのまま使われ、引用符で囲まれます。

間接話法とは?

間接話法(Indirect Speech)は、発言内容を第三者に伝える際に、発言者の言葉を要約して伝える方法です。間接話法では、文全体の時制や語順が変わることが多く、発言時に使われた時制に注意を払う必要があります。

間接話法の基本的なルール

  • 現在形は過去形に変わる。
  • 未来形(will)は過去未来形(would)に変わる。
  • 疑問文は通常の語順に変わる(疑問詞や助動詞は使わない)。

間接話法の例文

  • He said that he was going to the store.(彼は店に行くと言った。)
    He said that I was going to the store.ではありません。
  • She asked if I liked coffee.(彼女は私にコーヒーが好きかどうか尋ねた。)
  • They said that they would help me.(彼らは私を手伝うと言った。)

間接話法では、発言者の言葉を要約し、文法的に適切な形に変える必要があります。

時制の変化

間接話法を使う際には、時制の変化に注意が必要です。発言がされた時点よりも後にその発言を伝える場合、通常、時制が過去に遡ります。以下に、時制の変化をまとめた表を示します。

直接話法 間接話法
現在形 過去形に変わる
過去形 過去完了形に変わる
現在完了形 過去完了形に変わる
未来形(will) 過去未来形(would)に変わる

時制の変化の例

  • “I am tired,” he said.
    → He said that he was tired.(彼は「疲れた」と言った。)
  • “She has finished her work,” he said.
    → He said that she had finished her work.(彼は「彼女は仕事を終えた」と言った。)
  • “We will leave soon,” they said.
    → They said that they would leave soon.(彼らは「すぐに出発する」と言った。)

疑問文の変化

間接話法で疑問文を伝える場合、語順が変わり、助動詞が使われなくなります。また、Yes/Noで答えられる疑問文の場合は、「if」や「whether」を使って間接話法に変えます。

疑問文の例

  • She asked, “Are you coming?”
    → She asked if I was coming.
    (彼女は「あなたは来るの?」と尋ねた → 彼女は私が来るかどうか尋ねた。)
  • He asked, “Where do you live?”
    → He asked where I lived.
    (彼は「あなたはどこに住んでいるの?」と尋ねた → 彼は私がどこに住んでいるのか尋ねた。)

間接話法と直接話法の違いを整理する

以下の表で、間接話法と直接話法の違いを簡単に整理しました。

直接話法 間接話法
“I am happy,” he said. He said that he was happy.
“We will go,” they said. They said that they would go.
“Where do you live?” she asked. She asked where I lived.

例文集

ここでは、間接話法と直接話法を使った例文を5つ紹介します。各例文には解説と訳文をつけていますので、実際の使い方を確認してください。これらの例文はTOEIC対策にもなるものです。

  • He said, “I am tired.”

    解説: 直接話法では、発言者の言葉をそのまま引用します。

    訳文: 彼は「疲れた」と言った。

  • He said that he was tired.

    解説: 間接話法では、時制が現在形から過去形に変わります。

    訳文: 彼は疲れたと言った。

  • She asked, “Do you like ice cream?”

    解説: 疑問文の直接話法では、助動詞と疑問符が使われます。

    訳文: 彼女は「アイスクリームが好きですか?」と尋ねた。

  • She asked if I liked ice cream.

    解説: 間接話法では、疑問文の語順が変わり、助動詞は使われません。

    訳文: 彼女は私がアイスクリームが好きかどうか尋ねた。

  • He said, “We will go tomorrow.”

    解説: 未来形の直接話法では「will」が使われます。

    訳文: 彼は「明日行く」と言った。