間接話法と直接話法の違い
この記事で学ぶこと
- 直接話法では発言者の言葉がそのまま使われる
He said, “I am going to the store.” - 間接話法では発言者の言葉を要約し、文法的に適切な形に変える
He said that he was going to the store.
英語では、他人の発言を伝える際に「直接話法」と「間接話法」の2つの方法があります。直接話法は、発言者の言葉をそのまま引用し、間接話法は発言内容を要約して伝えます。この記事では、時制の変化や語順の違いを踏まえて、間接話法と直接話法の基本を丁寧に解説します。
直接話法とは?
直接話法(Direct Speech)は、発言者の言葉をそのまま引用符(” “)で囲んで伝える方法です。発言がされたときの言葉がそのまま使われ、時制や語順は変更されません。
直接話法の例文
- He said, “I am going to the store.”(彼は「私は店に行く」と言った。)
- She asked, “Do you like coffee?”(彼女は「コーヒーは好き?」と尋ねた。)
- They said, “We will help you.”(彼らは「私たちはあなたを手伝う」と言った。)
このように、直接話法では発言者の言葉がそのまま使われ、引用符で囲まれます。
間接話法とは?
間接話法(Indirect Speech)は、発言内容を第三者に伝える際に、発言者の言葉を要約して伝える方法です。間接話法では、文全体の時制や語順が変わることが多く、発言時に使われた時制に注意を払う必要があります。
間接話法の基本的なルール
- 現在形は過去形に変わる。
- 未来形(will)は過去未来形(would)に変わる。
- 疑問文は通常の語順に変わる(疑問詞や助動詞は使わない)。
間接話法の例文
- He said that he was going to the store.(彼は店に行くと言った。)
He said that I was going to the store.ではありません。 - She asked if I liked coffee.(彼女は私にコーヒーが好きかどうか尋ねた。)
- They said that they would help me.(彼らは私を手伝うと言った。)
間接話法では、発言者の言葉を要約し、文法的に適切な形に変える必要があります。
時制の変化
間接話法を使う際には、時制の変化に注意が必要です。発言がされた時点よりも後にその発言を伝える場合、通常、時制が過去に遡ります。以下に、時制の変化をまとめた表を示します。
直接話法 | 間接話法 |
---|---|
現在形 | 過去形に変わる |
過去形 | 過去完了形に変わる |
現在完了形 | 過去完了形に変わる |
未来形(will) | 過去未来形(would)に変わる |
時制の変化の例
- “I am tired,” he said.
→ He said that he was tired.(彼は「疲れた」と言った。) - “She has finished her work,” he said.
→ He said that she had finished her work.(彼は「彼女は仕事を終えた」と言った。) - “We will leave soon,” they said.
→ They said that they would leave soon.(彼らは「すぐに出発する」と言った。)
疑問文の変化
間接話法で疑問文を伝える場合、語順が変わり、助動詞が使われなくなります。また、Yes/Noで答えられる疑問文の場合は、「if」や「whether」を使って間接話法に変えます。
疑問文の例
- She asked, “Are you coming?”
→ She asked if I was coming.
(彼女は「あなたは来るの?」と尋ねた → 彼女は私が来るかどうか尋ねた。) - He asked, “Where do you live?”
→ He asked where I lived.
(彼は「あなたはどこに住んでいるの?」と尋ねた → 彼は私がどこに住んでいるのか尋ねた。)
間接話法と直接話法の違いを整理する
以下の表で、間接話法と直接話法の違いを簡単に整理しました。
直接話法 | 間接話法 |
---|---|
“I am happy,” he said. | He said that he was happy. |
“We will go,” they said. | They said that they would go. |
“Where do you live?” she asked. | She asked where I lived. |
例文集
ここでは、間接話法と直接話法を使った例文を5つ紹介します。各例文には解説と訳文をつけていますので、実際の使い方を確認してください。これらの例文はTOEIC対策にもなるものです。
- He said, “I am tired.”
解説: 直接話法では、発言者の言葉をそのまま引用します。
訳文: 彼は「疲れた」と言った。
- He said that he was tired.
解説: 間接話法では、時制が現在形から過去形に変わります。
訳文: 彼は疲れたと言った。
- She asked, “Do you like ice cream?”
解説: 疑問文の直接話法では、助動詞と疑問符が使われます。
訳文: 彼女は「アイスクリームが好きですか?」と尋ねた。
- She asked if I liked ice cream.
解説: 間接話法では、疑問文の語順が変わり、助動詞は使われません。
訳文: 彼女は私がアイスクリームが好きかどうか尋ねた。
- He said, “We will go tomorrow.”
解説: 未来形の直接話法では「will」が使われます。
訳文: 彼は「明日行く」と言った。