関係代名詞の省略が可能なケース – 英語の文法トラブルシューティング No.029

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関係代名詞の省略が可能なケース

この記事で学ぶこと

  1. 「目的格の関係代名詞」は省略できる
  2. 「主格の関係代名詞」は省略できない

英語では、関係代名詞が必ずしも必要でない場合があります。関係代名詞を省略することで文を簡潔にし、より流暢に表現することが可能です。この記事では、関係代名詞が省略できるケースと、その際の注意点を解説します。

関係代名詞が省略できるケースとは?

関係代名詞が省略できるのは、主に「目的格の関係代名詞」が使われている場合です。目的格の関係代名詞(whom, which, that)は省略しても文の意味が成り立つため、しばしば省略されます。

省略可能な関係代名詞の例

  • The book (which) I bought is very interesting.(私が買った本はとても面白いです。)
  • The movie (that) we watched last night was great.(私たちが昨夜見た映画は素晴らしかったです。)
  • The person (whom) you met yesterday is my friend.(あなたが昨日会った人は私の友達です。)

これらの例では、関係代名詞「which」「that」「whom」を省略しても文の意味が変わらず、自然な文章として成立します。

関係代名詞を省略できないケース

一方で、関係代名詞が省略できないケースもあります。主格の関係代名詞(who, which, that)は文の主語としての役割を果たすため、省略すると文が不完全になります。

省略できない関係代名詞の例

  • The man who lives next door is a doctor.(隣に住んでいる男性は医者です。)
  • The car which is parked outside belongs to me.(外に駐車している車は私のものです。)

これらの例では、関係代名詞「who」「which」を省略すると、主語が欠けた不完全な文になってしまいます。

関係代名詞の省略を整理した表

関係代名詞 省略可能 例文
目的格のwhich/that 省略可能

The book (which) I read was amazing.

(私が読んだ本は素晴らしかったです。)

主格のwho/which 省略不可

The teacher who teaches us English is very kind.

(私たちに英語を教えてくれる先生はとても親切です。)

関係代名詞省略の効果

関係代名詞を省略することで、文が簡潔になり、自然な英語表現が可能になります。特に会話や日常的な文章では、関係代名詞を省略することで流れがスムーズになることが多いです。

よくある関係代名詞の省略ミス

関係代名詞の省略でよくあるミスは、省略してはいけない場面で関係代名詞を省略してしまうことです。特に、主語を省略してしまうと文の意味が不完全になりますので注意が必要です。

間違いの例

  • 誤: The man (who) lives next door is a doctor.(主格の「who」は省略不可。)
  • 正: The man who lives next door is a doctor.(隣に住んでいる男性は医者です。)

目的格の関係代名詞は省略しても文は成立しますが、主格の場合は必ず入れなければならないことをしっかり理解しましょう。

  • 誤: The man whom he lives next door is a doctor.(heが既に使われており、whomを使う余地はありません。)
  • 正: The man whom I met yesterday is a doctor.(昨日会った男性は医者です)

例文集

ここでは、関係代名詞の省略が可能なケースを使った例文を5つ紹介します。例文にはそれぞれ解説と訳文をつけています。これらの例文はTOEIC対策にもなります。

  • The movie (that) we watched last night was amazing.

    解説: 目的格の関係代名詞「that」は省略可能です。

    訳文: 私たちが昨夜見た映画は素晴らしかったです。

  • The book (which) she gave me was interesting.

    解説: 目的格の関係代名詞「which」は省略可能です。

    訳文: 彼女が私にくれた本は面白かったです。

  • The person (whom) you called is not here.

    解説: 目的格の「whom」は省略可能です。通常、会話では省略されます。

    訳文: あなたが電話した人はここにいません。

  • The job (that) he applied for was competitive.

    解説: 目的格の「that」は省略可能です。

    訳文: 彼が応募した仕事は競争が激しかったです。

  • The house (which) they built is very modern.

    解説: 目的格の「which」は省略可能です。

    訳文: 彼らが建てた家はとてもモダンです。