過去分詞の基本と使い方を徹底解説!現在分詞との違いは?
過去分詞とは?
過去分詞は、動詞の「過去形」や「受動態」、そして「完了形」で使われる動詞の形です。多くの動詞は規則的に「-ed」を付けて過去分詞になりますが、不規則動詞は異なる形を取ります。
- 例: The book was written by a famous author.(その本は有名な作家によって書かれました)
- 例: He has finished his homework.(彼は宿題を終えました)
現在分詞と過去分詞の違い
現在分詞と過去分詞はどちらも動詞の形ですが、役割が異なります。現在分詞は「-ing」の形で、動作を進行形で表現します。一方、過去分詞は動作が完了した状態や受動態を表すのに使われます。
- 例(現在分詞): The running water is clear.(流れている水は澄んでいます)
- 例(過去分詞): The broken window needs to be fixed.(壊れた窓は修理が必要です)
過去分詞の使い方
過去分詞は、主に次の3つの場面で使われます:
- 1. 受動態:主語が動作を受けることを表します。
- 2. 完了形:動作が完了したことを表します。
- 3. 形容詞:名詞を修飾して、その状態を表す場合に使われます。
- 例(受動態): The cake was eaten by the children.(ケーキは子供たちに食べられました)
- 例(完了形): I have visited New York.(私はニューヨークを訪れたことがあります)
- 例(形容詞として): The tired man went to bed early.(疲れた男は早く寝ました)
同じ動詞でも過去分詞と現在分詞で訳し方が異なる例
同じ動詞であっても、現在分詞(-ing形)と過去分詞(-ed形)で訳し方が異なる場合があります。これらの形は動詞の使い方によって、主に形容詞として使われることが多く、文の中での役割や意味が大きく異なります。以下に、いくつかの代表的な例を解説します。
Interest(興味を持たせる)
-
interesting(現在分詞): 興味を引く、何かが興味を持たせる性質を持つことを表します。
- The book is very interesting.
(その本はとても面白いです)
→ 本が「興味を引くもの」なので、「interesting」を使います。
- The book is very interesting.
-
interested(過去分詞): 興味を持っている、人が何かに対して興味を持っている状態を表します。
- I am interested in history.
(私は歴史に興味があります)
→ 人が歴史に「興味を持っている」ため、「interested」を使います。
- I am interested in history.
Tire(疲れさせる)
-
tiring(現在分詞): 疲れさせる、つまり何かが疲れを感じさせる状況や活動を表します。
- The hike was tiring.
(そのハイキングは疲れるものでした)
→ ハイキングが「疲れさせる」活動なので、「tiring」を使います。
- The hike was tiring.
-
tired(過去分詞): 疲れた、つまり人が疲れを感じている状態を表します。
- I am tired after the hike.
(私はハイキングの後、疲れました)
→ ハイキングをして「疲れた」状態にあるため、「tired」を使います。
- I am tired after the hike.
Excite(興奮させる)
-
exciting(現在分詞): 興奮させるような、何かが興奮を引き起こすような状況やものを表します。
- The game was exciting.
(その試合はわくわくさせるものでした)
→ 試合が「興奮させるもの」なので、「exciting」を使います。
- The game was exciting.
-
excited(過去分詞): 興奮している、人が何かによって興奮した状態を表します。
- I was excited during the game.
(私はその試合中、興奮していました)
→ 試合を見て「興奮している」状態なので、「excited」を使います。
- I was excited during the game.
Surprise(驚かせる)
-
surprising(現在分詞): 驚かせるような、何かが驚きを引き起こす性質を持っていることを表します。
- The news was surprising.
(そのニュースは驚くべきものでした)
→ ニュースが「驚かせるもの」なので、「surprising」を使います。
- The news was surprising.
-
surprised(過去分詞): 驚いている、人が驚いた状態を表します。
- I was surprised by the news.
(私はそのニュースに驚きました)
→ ニュースを聞いて「驚いている」状態なので、「surprised」を使います。
- I was surprised by the news.
不規則動詞の過去分詞
不規則動詞には、規則通りに「-ed」を付けない動詞も多くあります。以下は代表的な不規則動詞の過去分詞です。
動詞 | 過去形 | 過去分詞 |
---|---|---|
go | went | gone |
see | saw | seen |
take | took | taken |
eat | ate | eaten |
write | wrote | written |
過去分詞の10の例文
-
The window was broken by the wind.
- 訳: 窓は風によって壊れました。
- 解説: 「broken」は過去分詞で、受動態を表しています。
-
He has finished his work.
- 訳: 彼は仕事を終えました。
- 解説: 「finished」は完了形で使われる過去分詞です。
-
The letter was written yesterday.
- 訳: 手紙は昨日書かれました。
- 解説: 「written」は過去分詞で受動態を表しています。
-
The tired man went to bed early.
- 訳: 疲れた男は早く寝ました。
- 解説: 「tired」は形容詞として使われる過去分詞です。
-
They have eaten dinner.
- 訳: 彼らは夕食を食べました。
- 解説: 「eaten」は完了形の過去分詞です。
-
The cake was eaten by the children.
- 訳: ケーキは子供たちに食べられました。
- 解説: 「eaten」は受動態で使われる過去分詞です。
-
He has visited New York.
- 訳: 彼はニューヨークを訪れたことがあります。
- 解説: 「visited」は完了形の過去分詞です。
-
The door was closed by the teacher.
- 訳: ドアは先生によって閉められました。
- 解説: 「closed」は受動態の過去分詞です。
-
The report was written by the manager.
- 訳: レポートはマネージャーによって書かれました。
- 解説: 「written」は過去分詞です。
-
They have taken the test.
- 訳: 彼らはテストを受けました。
- 解説: 「taken」は完了形の過去分詞です。
まとめ
過去分詞は、完了形や受動態で使われる重要な文法要素です。また、名詞を修飾して形容詞の役割を果たす場合もあります。現在分詞との違いをしっかりと理解し、場面に応じて適切に使い分けることが英語力向上に繋がります。
過去分詞についての練習問題
1. The girl ____ by the lake is my sister.
a. sitting
b. sat
c. sits
d. seat
2. The cake ____ by my mother was delicious.
a. baked
b. baking
c. bake
d. bakes
3. The dog ____ around the park belongs to my friend.
a. run
b. running
c. ran
d. runs
4. The picture ____ on the wall was painted by a famous artist.
a. hanging
b. hung
c. hangs
d. hang
5. The music ____ from the room was very loud.
a. coming
b. come
c. came
d. comes
6. The letter ____ yesterday was full of kind words.
a. written
b. write
c. writing
d. writes