自動詞と他動詞を徹底解説!違いと見分け方をわかりやすく説明

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自動詞と他動詞を徹底解説!違いと見分け方をわかりやすく説明

自動詞とは?

自動詞は、動作の対象となる「目的語」を取らず、主語だけで意味が完結する動詞です。例えば「He runs.(彼は走る)」のように、動詞の後に目的語がなくても文が成立します。

分だけで解決する動詞」と覚えるとよいでしょう。「補語」が来ることはあります。

他動詞とは?

他動詞は、動作の対象となる「目的語」を必要とする動詞です。例えば「She eats an apple.(彼女はリンゴを食べる)」のように、動詞の後ろに目的語を取る必要があります。

に目的語が(後ろに)必要な動詞」と覚えるとよいでしょう。

自動詞と他動詞の違い

自動詞と他動詞の主な違いは、目的語を必要とするかどうかです。自動詞は目的語を取らず、動作が完結する一方で、他動詞は目的語を取らなければ文が成立しません。以下の例を見てみましょう:

  • 自動詞:The dog runs.(その犬は走る)
  • 他動詞:The dog chased the ball.(その犬はボールを追いかけた)

目的語と補語

他動詞には、動詞の後ろに「目的語」が必要です。目的語は動作の対象を示す名詞です。例えば:

  • She drinks coffee.(彼女はコーヒーを飲む)

一方で、自動詞の後ろには「補語」がくることがあり、主語や動作の状態を説明します。例えば:

  • He is happy.(彼は幸せだ)

基本5文型

英語には5つの基本的な文型があります。これらは、自動詞や他動詞の使い方に関連しています:

  • S+V(主語+動詞): She runs.(彼女は走る)
  • S+V+O(主語+動詞+目的語): He eats an apple.(彼はリンゴを食べる)
  • S+V+C(主語+動詞+補語): They are students.(彼らは学生です)
  • S+V+O+O(主語+動詞+目的語+目的語): I gave him a gift.(私は彼にプレゼントを渡した)
  • S+V+O+C(主語+動詞+目的語+補語): We made her happy.(私たちは彼女を幸せにした)

※他動詞は、S+V、S+V+Cの文法では使用できないということになります。

※英語は日本語と違って、明確に動詞の対象を指定をしようとする傾向が強い言語であることを、意識するとよいでしょう。文法があいまいな言語である日本語の感覚のまま英語を学ぶことを避けましょう。

目的語と補語の違い、見分け方は?

目的語(Object)

目的語は、動詞の対象となるものです。他動詞が必ず伴うもので、動作の受け手を表します。動詞が誰または何に対して行われているかを示すのが目的語です。

特徴:

  • 他動詞の後に置かれ、動作の対象を指します。
  • 質問例: 「誰に?何を?」に答えるのが目的語です。

例文:

  • She eats an apple.
    動詞「eats」に対して、「an apple」が動作の対象(目的語)になっています。

    • 何を食べる? → an apple
  • They watched a movie.
    動詞「watched」に対して、「a movie」が目的語です。

    • 何を見た? → a movie

補語(Complement)

補語は、主語や目的語に関する追加の情報を補うものであり、自動詞一部の他動詞と共に使われます。補語は、主語や目的語が何であるか、どんな状態であるかを説明します。

補語には2つの種類があります:

  • 主格補語(Subject Complement): 主語を説明する。
  • 目的格補語(Object Complement): 目的語を説明する。

特徴:

  • 動詞の動作の対象ではなく、主語や目的語を補足する役割を持ちます。
  • 動詞「be」「become」「seem」などの後に使われ、主語や目的語の性質や状態を表します。

例文:

  • She is a teacher.
    「a teacher」は主語「She」を説明する補語です。動詞「is」は「状態」を表す自動詞です。

    • 彼女は何ですか? → a teacher
  • They made him their leader.
    「their leader」は目的語「him」を説明する補語です。動詞「made」は他動詞ですが、「leader」という役割を補足しています。

    • 彼はどんな立場になった? → their leader

目的語と補語の違い

  • 目的語は、動詞の対象を指し、動詞の行為が「誰に」「何に」行われているかを表します。他動詞とセットで使われます。
  • 補語は、主語や目的語の性質や状態を説明するために使われ、主に「be」などの状態動詞や、自動詞・一部の他動詞と共に使われます。

自動詞のみの動詞の具体例

arrive(自動詞:到着する)、sleep(自動詞:眠る)、laugh(自動詞:笑う)、fall(自動詞:落ちる)、happen(自動詞:起こる)、die(自動詞:死ぬ)、go(自動詞:行く)、come(自動詞:来る)、sit(自動詞:座る)、rise(自動詞:上がる)、swim(自動詞:泳ぐ)、run(自動詞:走る)、appear(自動詞:現れる)、exist(自動詞:存在する)、occur(自動詞:生じる)、hurry(自動詞:急ぐ)、sneeze(自動詞:くしゃみをする)、wait(自動詞:待つ)、float(自動詞:浮く)、wander(自動詞:さまよう)

他動詞のみの動詞の具体例

give(他動詞:~を与える)、make(他動詞:~を作る)、find(他動詞:~を見つける)、eat(他動詞:~を食べる)、call(他動詞:~を呼ぶ)、choose(他動詞:~を選ぶ)、build(他動詞:~を建てる)、open(他動詞:~を開ける)、carry(他動詞:~を運ぶ)、read(他動詞:~を読む)、know(他動詞:~を知っている)、buy(他動詞:~を買う)、write(他動詞:~を書く)、see(他動詞:~を見る)、love(他動詞:~を愛する)、hold(他動詞:~を保持する)、deliver(他動詞:~を配達する)、accept(他動詞:~を受け入れる)、meet(他動詞:~と会う)、join(他動詞:~に加わる)

自動詞・他動詞両方の意味を持つ動詞の具体例

run(自動詞:走る / 他動詞:~を経営する)、break(自動詞:壊れる / 他動詞:~を壊す)、change(自動詞:変わる / 他動詞:~を変える)、start(自動詞:始まる / 他動詞:~を始める)、grow(自動詞:成長する / 他動詞:~を育てる)、close(自動詞:閉まる / 他動詞:~を閉める)、open(自動詞:開く / 他動詞:~を開ける)、move(自動詞:動く / 他動詞:~を動かす)、stop(自動詞:止まる / 他動詞:~を止める)、drop(自動詞:落ちる / 他動詞:~を落とす)、leave(自動詞:出発する / 他動詞:~を置いていく)、burn(自動詞:燃える / 他動詞:~を燃やす)、finish(自動詞:終わる / 他動詞:~を終える)、increase(自動詞:増える / 他動詞:~を増やす)、decrease(自動詞:減る / 他動詞:~を減らす)、stand(自動詞:立つ / 他動詞:~を立てる、我慢する)、shine(自動詞:輝く / 他動詞:~を照らす)、improve(自動詞:良くなる / 他動詞:~を改善する)、return(自動詞:戻る / 他動詞:~を返す)、sink(自動詞:沈む / 他動詞:~を沈める)、expand(自動詞:拡大する / 他動詞:~を拡大する)、spread(自動詞:広がる / 他動詞:~を広げる)、raise(自動詞:上がる / 他動詞:~を上げる)、report(自動詞:報告する / 他動詞:~を報告する)、try(自動詞:努力する / 他動詞:~を試す)

自動詞と他動詞の10の例文

  • He runs every morning.

    • 訳: 彼は毎朝走ります。
    • 解説: “runs” は自動詞で、目的語を必要としません。
  • She eats an apple every day.

    • 訳: 彼女は毎日リンゴを食べます。
    • 解説: “eats” は他動詞で、”an apple” という目的語を取ります。
  • We are playing soccer now.

    • 訳: 私たちは今サッカーをしています。
    • 解説: “playing” は他動詞で、”soccer” という目的語を取ります。
  • The train arrived at the station.

    • 訳: 電車は駅に到着しました。
    • 解説: “arrived” は自動詞で、目的語は不要ですが、”at the station” のように前置詞が続きます。
  • They opened the door.

    • 訳: 彼らはドアを開けました。
    • 解説: “opened” は他動詞で、”the door” という目的語を取ります。
  • I slept for eight hours.

    • 訳: 私は8時間眠りました。
    • 解説: “slept” は自動詞で、前置詞 “for” を伴って時間を表します。
  • She gave me a book.

    • 訳: 彼女は私に本をくれました。
    • 解説: “gave” は他動詞で、”me” と “a book” の2つの目的語を取ります。
  • We arrived at the airport.

    • 訳: 私たちは空港に到着しました。
    • 解説: “arrived” は自動詞で、前置詞 “at” が続きます。
  • He kicked the ball.

    • 訳: 彼はボールを蹴りました。
    • 解説: “kicked” は他動詞で、”the ball” という目的語を取ります。
  • They waited for the bus.

    • 訳: 彼らはバスを待っていました。
    • 解説: “waited” は自動詞で、前置詞 “for” が続きます。

まとめ

自動詞と他動詞の違いを理解することは、正確な英語表現をするために重要です。自動詞は目的語を取らず、他動詞は目的語を取ります。文型や例文を通して、使い方をしっかり学びましょう。

自動詞と他動詞についての練習問題

1. She ____ in the park every morning.
  a. runs
  b. runs her dog
  c. ran a race
  d. run

解答解説をみる
(a)
解説: “runs” は自動詞として使われており、「彼女は毎朝公園を走る」という意味になります。
b. “runs her dog” は他動詞として使われており、ここでは不適切です。
c. “ran a race” は他動詞ですが、文の意味に合いません。
d. “run” は原形で不適切です。

訳: 彼女は毎朝公園を走ります。
単語: park (名詞) 公園、 morning (名詞) 朝

2. He ____ the book on the table.
  a. placed
  b. sits
  c. runs
  d. sleeping

解答解説をみる
(a)
解説: “placed” は他動詞で、目的語 “the book” に対して「本を机の上に置いた」という意味を示します。
b. “sits” は自動詞であり、不適切です。
c. “runs” は自動詞で、文の意味に合いません。
d. “sleeping” は動名詞で、不適切です。

訳: 彼は本を机の上に置きました。
単語: place (動詞) 置く、 table (名詞) 机

3. The baby ____ at night.
  a. cry
  b. cries
  c. cries her mother
  d. cried his bed

解答解説をみる
(b)
解説: “cries” は自動詞で、「その赤ちゃんは夜に泣く」という意味になります。
a. “cry” は原形で、不適切です。
c. “cries her mother” は目的語があり、他動詞として不自然です。
d. “cried his bed” は不適切です。

訳: その赤ちゃんは夜に泣きます。
単語: baby (名詞) 赤ちゃん、 night (名詞) 夜

4. Please ____ the information carefully.
  a. read
  b. reads
  c. look
  d. think

解答解説をみる
(a)
解説: “read” は他動詞で、目的語 “the information” に対して「情報を注意深く読む」という意味を示します。
b. “reads” は三人称単数形で、不適切です。
c. “look” は自動詞であり、文の意味に合いません。
d. “think” は自動詞で、不適切です。

訳: 情報を注意深く読んでください。
単語: information (名詞) 情報、 carefully (副詞) 注意深く

5. The sun ____ in the east.
  a. raises
  b. rises
  c. rise
  d. rising

解答解説をみる
(b)
解説: “rises” は自動詞で、「太陽は東から昇る」という意味を表します。
a. “raises” は他動詞で、目的語が必要なため不適切です。
c. “rise” は原形で、不適切です。
d. “rising” は現在分詞で、不適切です。

訳: 太陽は東から昇ります。
単語: sun (名詞) 太陽、 east (名詞) 東

6. She ____ the baby to sleep.
  a. sang
  b. sleeps
  c. lull
  d. sangs

解答解説をみる
(a)
解説: “sang” は他動詞として使われ、「赤ちゃんを寝かしつけるために歌を歌った」という意味を表します。
b. “sleeps” は自動詞で不適切です。
c. “lull” は意味が異なり、不適切です。
d. “sangs” は不正確な形です。

訳: 彼女は赤ちゃんを寝かしつけるために歌を歌いました。
単語: baby (名詞) 赤ちゃん、 sleep (名詞) 眠り