冠詞とは?使い分けや複数形での使い方を徹底解説

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冠詞とは?使い分けや複数形での使い方を徹底解説

冠詞とは何か?

冠詞は、名詞の前に置かれ、その名詞が特定のものか不特定のものかを示す役割を持ちます。英語の冠詞には、「a」「an」「the」の3つがあります。

英語は名詞について特定したり、数を数えたがる言語であると考えるとよいかもしれません。対して日本語は非常にあいまい、よく言えば柔軟な言語です。

冠詞の使い分け

「a」や「an」は、不特定のものを指す際に使います。例えば、「a dog(1匹の犬)」は、どの犬か特定されていないことを示しています。一方、「the」は、特定のものを指す場合に使います。「the dog(その犬)」は、話し手と聞き手の両方がどの犬かを知っている場合に使います。

不特定 特定
ア行 ア行以外 複数/数えられない
a an なし the

冠詞をつけるとき

冠詞をつけるべき場合は、名詞が具体的なものや人を指しているときです。例えば:

  • a cat(ある猫)
  • the sun(太陽)

冠詞をつけない場合

冠詞をつけない場合は、不可算名詞や複数形の名詞が一般的な意味で使われるときです。例えば:

  • Water is important.(水は重要です)
  • Cats are cute.(猫は可愛い)

冠詞と複数形の使い方

複数形の名詞には「a」や「an」をつけることはできませんが、特定の複数形には「the」を使うことができます。

  • The cats I saw yesterday were cute.(昨日見た猫たちは可愛かった)

冠詞はなぜ必要か?

冠詞は、名詞が特定のものか、一般的なものかを区別するために重要です。また、話し手と聞き手がどの名詞を指しているかを明確にする役割も果たしています。

冠詞の10の例文

  • I have a pen.

    • 訳: 私はペンを1本持っています。
    • 解説: “a” は不定冠詞で、単数の名詞に使います。特定のペンではなく、一般的な1本のペンを指しています。
  • She bought an apple.

    • 訳: 彼女はリンゴを1つ買いました。
    • 解説: “an” は母音で始まる名詞(”apple”)の前に使う不定冠詞です。”a” も “an” も「1つの」という意味を持ちます。
  • The book is on the table.

    • 訳: その本はテーブルの上にあります。
    • 解説: “the” は定冠詞で、特定の物を指すときに使います。”the book” は話し手も聞き手もどの本かがわかっている場合に使います。
  • There is a dog in the yard.

    • 訳: 庭に犬が1匹います。
    • 解説: “a” は不特定の犬を指します。話し手は特定の犬を意味しているわけではなく、単に1匹の犬を指しています。
  • I saw an old man in the park.

    • 訳: 私は公園で1人の老人を見ました。
    • 解説: “an” は母音で始まる名詞(”old man”)の前に使います。”the park” は話し手と聞き手がどの公園か理解しているため定冠詞 “the” を使っています。
  • The sun rises in the east.

    • 訳: 太陽は東から昇ります。
    • 解説: “the sun” は特定の唯一の存在を指すため、定冠詞 “the” を使います。同様に “the east” も特定の方向を指します。
  • She is a doctor.

    • 訳: 彼女は医者です。
    • 解説: “a” は職業などを表すときに使います。特定の医者ではなく、彼女の職業を指しています。
  • The cars are expensive.

    • 訳: その車は高いです。
    • 解説: “the cars” は特定の車を指しています。話し手と聞き手がどの車かを理解しているときに定冠詞 “the” を使います。
  • I read a book yesterday.

    • 訳: 昨日私は本を1冊読みました。
    • 解説: “a” は単数の本を指し、特にどの本かを指定していない場合に使います。
  • The moon is bright tonight.

    • 訳: 今夜は月が明るいです。
    • 解説: “the moon” は唯一の存在を指すため、定冠詞 “the” を使います。このように、”the” は1つしかないものや特定のものに使われます。

まとめ

冠詞は英語の文法において重要な役割を持っています。冠詞を正しく使い分けることで、名詞が特定のものか不特定のものかをはっきりと伝えることができます。多くの例文を通して、冠詞の使い方をしっかり学んでいきましょう。

冠詞についての練習問題

1. I saw ____ elephant at the zoo yesterday.
  a. a
  b. an
  c. the
  d. some

解答解説をみる
(b)
解説: “an” は母音で始まる単語の前に使う不定冠詞で、「私は昨日動物園で象を見た」という意味になります。
a. “a” は子音で始まる単語に使う不定冠詞ですが、ここでは不適切です。
b. “an” は正しい選択です。
c. “the” は特定のものを指す定冠詞で、不適切です。
d. “some” は不特定の複数形に使うため不適切です。

訳: 私は昨日動物園で象を見ました。
単語: elephant (名詞) 象、 zoo (名詞) 動物園

2. She wants to be ____ doctor when she grows up.
  a. a
  b. an
  c. the
  d. some

解答解説をみる
(a)
解説: “a” は子音で始まる単語の前に使う不定冠詞で、「彼女は大きくなったら医者になりたい」という意味になります。
a. “a” は正しい選択です。
b. “an” は母音で始まる単語に使うため不適切です。
c. “the” は特定のものを指す定冠詞で、ここでは不適切です。
d. “some” は不特定の複数形に使うため不適切です。

訳: 彼女は大きくなったら医者になりたいです。
単語: doctor (名詞) 医者、 grows up (動詞句) 成長する

3. Can you pass me ____ salt, please?
  a. the
  b. a
  c. an
  d. some

解答解説をみる
(a)
解説: “the” は特定のものを指す定冠詞で、「塩を渡してもらえますか?」という意味になります。
a. “the” は正しい選択です。
b. “a” は不特定の単数形に使うため不適切です。
c. “an” は母音で始まる単語に使うため不適切です。
d. “some” は不特定のものを指すため不適切です。

訳: 塩を渡してもらえますか?
単語: salt (名詞) 塩

4. We saw ____ amazing movie last night.
  a. a
  b. an
  c. the
  d. some

解答解説をみる
(b)
解説: “an” は母音で始まる単語の前に使う不定冠詞で、「私たちは昨夜素晴らしい映画を見た」という意味になります。
a. “a” は子音で始まる単語に使うため不適切です。
b. “an” は正しい選択です。
c. “the” は特定のものを指す定冠詞で不適切です。
d. “some” は不特定の複数形に使うため不適切です。

訳: 私たちは昨夜素晴らしい映画を見ました。
単語: amazing (形容詞) 素晴らしい、 movie (名詞) 映画

5. He is looking for ____ job.
  a. the
  b. a
  c. an
  d. some

解答解説をみる
(b)
解説: “a” は不特定の単数形に使う不定冠詞で、「彼は仕事を探している」という意味になります。
a. “the” は特定のものを指すため不適切です。
b. “a” は正しい選択です。
c. “an” は母音で始まる単語に使うため不適切です。
d. “some” は不特定の複数形に使うため不適切です。

訳: 彼は仕事を探しています。
単語: job (名詞) 仕事、 look for (動詞句) 探す