中納言朝忠(藤原朝忠) 百人一首の意味と解説「逢ふことの 絶えてしなくば なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし」

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小倉百人一首、44番札についての説明ページです。読み札(絵札)は「フリガナ付き」、取り札は「ひらがな書き」の共に縦書き。縦横比率も実物そっくりの札で百人一首を紹介します。品詞分解も大きな字と縦書きで読みやすく。

百人一首 44番 「逢ふことの 絶えてしなくば なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし」

出逢ったがために。

作者 中納言朝忠

• 「ちゅうなごんあさただ」。藤原朝忠。三十六歌仙。
• 910年〜966年。
• 三条右大臣定方(藤原定方 / 25番)の五男。

歌の解説

拾遺集恋一 678 「天暦御時歌合に」

• 詞書訳：天徳内裏歌合での作。
• ひらがな：あふことの たえてしなくは なかなかに ひとをもみをも うらみさらまし
• 現代仮名遣い(読み方)：おうことの たえてしなくば なかなかに ひとをもみをも うらみざらまし
• 漢字書き：逢ふことの 絶えてしなくば なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし
• 現代語訳：もし逢うことがなかったのであれば、かえって、あの人のことも、わが身のことも恨むこなどないだろうに。
• 意味と解説：逢瀬がはじめからなければ、こんなに苦しむこともなかったのに、という歌。はじめから逢っていなければ…。
• 「なかなかに」は、かえって。
• 「人」は相手。「身」は自分自身。
• 「まし」は反実仮想。なかったであろうに。

品詞分解

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• 百人一首としては、「お」始まりが7札の七枚札、三字決まりである。

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