INDEX
completeとfinishの違いと正しい使い分け方
用途 | complete | finish |
---|---|---|
品詞 | 動詞 | 動詞 |
全体を終わらせる、必要な部分が全て揃う |
He completed the report. (彼は報告書を完成させました) |
× |
特定の作業や行動を終わらせる | × |
She finished her homework. (彼女は宿題を終わらせました) |
全体的な完了、完全さのニュアンス |
The project was completed last month. (そのプロジェクトは先月完成しました) |
He finished eating dinner. (彼は夕食を食べ終えました) |
“complete”と”finish”はどちらも「終わらせる」や「完了する」を意味しますが、ニュアンスと使い方に違いがあります。
「complete」は、全体が揃って完全に終わることを意味し、何かが「完成」するニュアンスを持ちます。
「finish」は、単に特定の作業や行動を終える意味で使われ、完了した結果に対する評価は含まれません。
この違いを理解することで、より適切な場面での使い分けが可能になります。
全体が揃って完成することを表す「complete」
「complete」は、すべての部分が揃い、全体として終わることを示します。プロジェクトや重要な書類など、全体が完成したときに使われます。
例文:
- The building was completed in 2020.
(その建物は2020年に完成しました)
→ 全体が完成していることを表しています。 - She completed the puzzle.
(彼女はパズルを完成させました)
→ すべてのピースが揃ったことを示します。 - They completed the training program.
(彼らはトレーニングプログラムを修了しました)
→ 必要な内容を全て終えたことを表しています。
特定の作業や行動を終わらせることを表す「finish」
「finish」は、ある行動や作業が終わったことを示し、全体を完成させるニュアンスは含まれていません。食事や単純な作業などにもよく使われます。
例文:
- She finished her assignment.
(彼女は課題を終えました)
→ 単に作業を終えたことを表します。 - They finished watching the movie.
(彼らは映画を見終わりました)
→ 一つの行動を終えたことを示しています。 - He finished his cup of coffee.
(彼はコーヒーを飲み終えました)
→ 一つの行動が終わったことを表します。
似た表現との違い
「complete」や「finish」に似た表現として「conclude」があります。「conclude」は、特に正式な会議やイベントの終了時に使われることが多く、「終える」や「締めくくる」という意味です。
例文:
- The meeting concluded with a summary.
(会議は要約で締めくくられました)
→ 正式に終わることを示します。 - She concluded her speech with a thank you.
(彼女は感謝の言葉でスピーチを締めくくりました)
→ スピーチの終了を示しています。 - The investigation concluded last week.
(調査は先週終わりました)
→ 正式な終了を示しています。
イディオムとしての「complete」と「finish」
「complete」や「finish」を使ったイディオムには、特定の意味を持つ表現がいくつかあります。
- complete the picture
(全体像を完成させる)
→ 物事を理解するために必要なすべての情報が揃うことを意味します。
This new data completes the picture of the situation
(この新しいデータが状況の全体像を完成させます) - finish strong
(力強く終わる)
→ 最後まで力を入れて取り組むことを意味します。
He started slow, but he finished strong
(彼はゆっくり始めましたが、最後は力強く終えました) - complete with
(〜が揃っている)
→ 必要なものが全て揃っていることを意味します。
The new laptop comes complete with all necessary accessories
(その新しいノートパソコンには必要なアクセサリーが全て揃っています)