giveとprovideの違いと正しい使い分け方
用途 | give | provide |
---|---|---|
品詞 | 動詞 | 動詞 |
一般的な譲渡や渡す行為 |
Could you give me your phone number? (電話番号を教えてもらえますか?) |
× |
必要なものを供給する行為 | × |
The company will provide training for new employees. (会社は新入社員に研修を提供します) |
抽象的な価値や助けを渡す |
He gave me some advice. (彼は私にアドバイスをくれました) |
They provided us with the necessary information. (彼らは必要な情報を提供してくれました) |
“give”と”provide”はどちらも「与える」という意味を持つ動詞ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「give」は物や抽象的なものを誰かに渡す際に使われ、日常的な行動や一般的な譲渡に適しています。
「provide」は必要に応じて供給する行為を表し、具体的な状況で必要とされるものやサービスを提供する際に使われます。
この違いを理解することで、場面に応じた正確な表現が可能になります。
一般的な譲渡を表す「give」
「give」は、誰かに物や情報、助けを渡す行為を表し、日常的な動作や幅広い状況で使用されます。具体的・抽象的なものの両方を渡す際に使われます。
例文:
- Please give me the book.
(その本を渡してください)
→ 物を直接渡す行動を表します。 - He gave me a gift for my birthday.
(彼は誕生日にプレゼントをくれました)
→ プレゼントを渡す具体的な行動です。 - She gave her friend a hug.
(彼女は友人にハグをしました)
→ 抽象的な行動を示しています。
必要なものを提供する「provide」
「provide」は、特定の状況で必要とされるものやサービスを供給する行為を表します。特に、ビジネスやサービス提供の場面でよく使われ、必要性に応じた対応を強調します。
例文:
- The school provides lunch for students.
(学校は生徒に昼食を提供します)
→ 生徒のニーズに応じた供給です。 - They provide support for new customers.
(彼らは新しい顧客にサポートを提供します)
→ 顧客のニーズに応じたサービスを示します。 - The hotel provided us with towels and toiletries.
(ホテルは私たちにタオルとアメニティを提供しました)
→ 必要なアイテムの提供を表します。
似た表現との違い
「give」や「provide」に似た表現として「offer」があります。「offer」は相手が必要とするものを自発的に提案する際に使われ、受け取るかどうかは相手に委ねられるニュアンスが含まれます。
例文:
- He offered me a job.
(彼は私に仕事を提案しました)
→ 提案して、相手に選択の余地を与えることを示します。 - The store offers a wide range of products.
(その店は幅広い商品を提供しています)
→ 自発的に提供している様子を示しています。 - She offered to help with the project.
(彼女はプロジェクトを手伝うと申し出ました)
→ 自ら進んで助けを提案する行動を表します。
イディオムとしての「give」と「provide」
「give」や「provide」を使ったイディオムには、独特の意味を持つ表現がいくつかあります。
例文:
- Give it a try.
(試してみる)
→ 試行や挑戦を促す表現です。 - Provide for someone.
(〜の面倒をみる、養う)
→ 相手の必要を満たすことを示します。 - Give someone a hand.
(〜を手伝う)
→ 助ける行動を示す表現です。