句動詞の位置:turn off the light と turn the light off の違い
句動詞(phrasal verbs)は、動詞と副詞や前置詞が組み合わさった表現で、目的語の位置によって文の構造が変わることがあります。しかし、意味が大きく変わらない場合もあります。この記事では、「turn off the light」と「turn the light off」のような句動詞の使い方における目的語の位置について解説します。
句動詞の構造と目的語の位置
句動詞は、動詞に続く前置詞や副詞によって構成されます。句動詞の中で目的語が入る場所は、動詞と前置詞の間か、前置詞の後ろです。たとえば、次のような文でそれを確認できます。
- turn off the light
- turn the light off
どちらの文も「電気を消す」という意味になりますが、目的語である「the light」の位置が異なるだけです。このように句動詞の場合、意味が変わらない表現ができることがあります。
目的語が代名詞の場合
目的語が代名詞の場合には、句動詞の動詞と前置詞の間に代名詞が入るのが一般的です。代名詞を前置詞の後ろに置くことは通常行いません。
例:
- Turn it off (正しい)
- Turn off it (誤り)
このルールに従うことで、文が自然に聞こえるようになります。
句動詞と目的語の位置による影響
句動詞の構造において、目的語の位置は文の意味に大きな影響を与えることは少ないですが、スタイルや文のリズムに影響を与えることがあります。特に、長い目的語を持つ場合には、前置詞の後に置くほうが自然な場合があります。
例
- I turned off the light in the living room.
- I turned the light in the living room off.
どちらも同じ意味ですが、後者は少し複雑に感じるかもしれません。このように、文が長くなるときには、目的語を前置詞の後に置いたほうが文がスムーズになることがあります。
句動詞の目的語位置の整理
以下の表は、句動詞における目的語の位置について整理しています。
文型 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
動詞 + 前置詞 + 目的語 | 目的語を前置詞の後に置く形 |
I turned off the light. (私は電気を消しました。) |
動詞 + 目的語 + 前置詞 | 目的語を動詞と前置詞の間に置く形 |
I turned the light off. (私は電気を消しました。) |
動詞 + 代名詞 + 前置詞 | 代名詞が目的語の場合は、前置詞の前に置く |
He turned it off. (彼はそれを消しました。) |
例文集
ここでは、句動詞を使った例文を5つ紹介します。各例文には解説と訳文をつけていますので、使い方を確認してください。
- She turned off the TV.
解説: 句動詞「turn off」は「消す」という意味で、目的語「the TV」を前置詞の後ろに置いています。
訳文: 彼女はテレビを消しました。
- He turned the radio on.
解説: 「turn on」は「つける」という意味で、目的語「the radio」を前置詞の前に置いています。
訳文: 彼はラジオをつけました。
- I picked up the phone.
解説: 句動詞「pick up」は「拾う」や「取り上げる」という意味で、目的語「the phone」を前置詞の後ろに置いています。
訳文: 私は電話を取り上げました。
- They dropped off their luggage at the hotel.
解説: 「drop off」は「降ろす」という意味で、目的語「their luggage」を前置詞の後ろに置いています。
訳文: 彼らはホテルで荷物を降ろしました。
- We put the books away.
解説: 「put away」は「片付ける」という意味で、目的語「the books」を前置詞の前に置いています。
訳文: 私たちは本を片付けました。