強調構文:It is ~ that の使い方
この記事で学ぶこと
- It is(was) ~ thatで強調する
英語では、ある特定の要素を際立たせたい場合に「強調構文」を使用します。その代表的な形が It is ~ that です。この構文を使うことで、主語や目的語、その他の文の要素を強調することができます。本記事では、強調構文の基本的な使い方と、どのように文の中で要素を強調するかを解説します。
強調構文とは?
強調構文は、文の特定の部分に焦点を当てるための構文です。通常の文では自然に述べられている要素を、特に強調したい場合に使います。この構文は、「It is (強調する要素) that (残りの文)」という形で成り立ちます。
強調構文の基本的な使い方
基本的な強調構文は、主語や目的語、時や場所などを強調する際に使われます。以下の構文の例を見てみましょう。
- It is John that I saw yesterday.(昨日私が見たのはジョンです。)
- It is in the park that they play every day.(彼らが毎日遊んでいるのは公園です。)
- It was at 5 o’clock that the meeting started.(会議が始まったのは5時です。)
これらの文では、「It is ~ that」で強調される部分が、文の中で特に重要な情報として強調されています。
強調できる要素
強調構文では、次のような要素を強調することができます:
強調される要素 | 例文 |
---|---|
主語 |
It is she who made the cake. (ケーキを作ったのは彼女です。) |
目的語 |
It was the book that I borrowed from him. (私が彼から借りたのはその本です。) |
場所 |
It is at the library that we often study. (私たちがよく勉強するのは図書館です。) |
時間 |
It was yesterday that I met him. (私が彼に会ったのは昨日です。) |
このように、文の中で特定の要素を強調したい場合に「It is ~ that」を使うと、意味を強調することができます。
強調構文を使わない場合
強調構文を使わない場合の文と比較してみると、強調構文を使うことでどれだけ意味が強調されるかが分かります。
- 普通の文:I saw John yesterday.(私は昨日ジョンを見ました。)
- 強調構文:It is John that I saw yesterday.(昨日私が見たのはジョンです。)
このように、普通の文では特に誰を見たのかが焦点にはなりませんが、強調構文を使うことで「ジョン」を強調できます。
時制と強調構文
強調構文では、時制に応じて「It is」や「It was」といった表現を使います。過去の出来事を強調する場合は「It was」、現在の出来事を強調する場合は「It is」を使います。
- It was last week that we visited the museum.(私たちが博物館を訪れたのは先週です。)
- It is today that I have an important meeting.(私が大事な会議に出るのは今日です。)
よくある強調構文の間違い
強調構文を使う際のよくある間違いは、関係代名詞を間違えたり、時制を誤ることです。以下はその例です。
- 誤:It is her that made the cake.(主語が強調される場合は「who」を使うべきです。)
- 正:It is she who made the cake.(ケーキを作ったのは彼女です。)
- 誤:It is tomorrow that we visited the park.(過去の出来事は「was」を使うべきです。)
- 正:It was yesterday that we visited the park.(私たちが公園を訪れたのは昨日です。)
例文集
ここでは、強調構文を使った例文を5つ紹介します。それぞれの例文には解説と訳文をつけています。これらの例文はTOEIC対策にもなります。
- It is my sister who made the cake.
解説: 強調構文を使い、「my sister」が強調されています。
訳文: ケーキを作ったのは私の姉です。
- It was last week that they went to the concert.
解説: 「last week」が強調され、彼らがコンサートに行ったのが先週であることが強調されています。
訳文: 彼らがコンサートに行ったのは先週です。
- It is at this restaurant that we always meet.
解説: 「at this restaurant」が強調され、私たちがいつも会う場所が強調されています。
訳文: 私たちがいつも会うのはこのレストランです。
- It is the book that I borrowed from him.
解説: 「the book」が強調され、借りたのがその本であることが強調されています。
訳文: 私が彼から借りたのはその本です。
- It was in New York that I first met him.
解説: 「in New York」が強調され、彼と最初に会った場所が強調されています。
訳文: 私が彼に初めて会ったのはニューヨークです。