eachとeveryの違いと正しい使い分け方
用途 | each | every |
---|---|---|
品詞 | 限定詞、代名詞 | 限定詞 |
個別の対象に焦点 |
Each student has a unique ID. (各学生には個別のIDが割り当てられています) |
× |
全体を捉えた共通の性質 | × |
Every student needs to complete the form. (全学生はその用紙を記入する必要があります) |
数量的な使い方 |
Each of the members contributed. (各メンバーが貢献しました) |
We meet every Monday. (私たちは毎週月曜日に会います) |
“each”と”every”はどちらも「それぞれ」「全て」を意味しますが、使い方とニュアンスに違いがあります。
「each」は個別の対象に焦点を当て、それぞれが独立した存在であることを強調します。
「every」は全体としての共通性を示し、全員や全体に当てはまる性質を強調します。
この違いを理解することで、自然で正確な表現が可能になります。
個別性を表す「each」
「each」は個別の対象に焦点を当て、対象が独立していることを強調します。少数の物や人について「それぞれ」に注目する場合に使われます。
例文:
- Each person has a different opinion.
(それぞれの人には異なる意見があります)
→ 個々の意見の違いに注目しています。 - Each of them brought a gift.
(彼らそれぞれがプレゼントを持ってきました)
→ 個別の行動を強調しています。 - Each room has its own key.
(各部屋にはそれぞれの鍵があります)
→ 部屋ごとに異なる鍵を表します。
全体性を表す「every」
「every」は全体の中の共通性を示し、特に大多数や集合としての性質に焦点を当てます。多くの人や物に対して、全体として適用されることを強調する場合に使います。
例文:
- Every student must submit their homework.
(全ての学生が宿題を提出しなければなりません)
→ 全体に共通する義務を示しています。 - He goes to the gym every day.
(彼は毎日ジムに行きます)
→ 日常の習慣としての全体性を表します。 - Every book in this series is interesting.
(このシリーズの本はどれも面白いです)
→ 全体としての共通した性質を強調します。
似た表現との違い
「each」や「every」に似た表現として「all」があります。「all」は全体の集合を指し、個々ではなく、全てがまとまっている状態を表します。
例文:
- All students need to attend the meeting.
(全学生が会議に出席する必要があります)
→ 学生全員の集合としての義務を示しています。 - All of them are invited to the party.
(彼ら全員がパーティーに招待されています)
→ 集合体としての「全て」を指します。 - All books must be returned by the due date.
(全ての本は期限までに返却しなければなりません)
→ 本全体の義務を示します。
イディオムとしての「each」と「every」
「each」や「every」を使ったイディオムには、独自の意味を持つ表現があります。
例文:
- Each and every.
(一人残らず全ての)
→ 全体を強調する表現です。 - Every now and then.
(時々)
→ 時折の頻度を表します。 - For each one’s sake.
(それぞれのために)
→ 各自の利益を表します。