allとwholeの違いと正しい使い分け方
用途 | all | whole |
---|---|---|
品詞 | 限定詞、形容詞 | 限定詞、形容詞 |
全体の集合や量 |
All students passed the exam. (すべての学生が試験に合格しました) |
× |
1つの完全な物・時間 | × |
The whole cake was eaten. (ケーキ全体が食べられました) |
数量的な意味合い |
All of the water spilled. (すべての水がこぼれました) |
I read the whole book. (本をすべて読みました) |
“all”と”whole”はどちらも「全体」を意味しますが、ニュアンスと使い方に違いがあります。
「all」は集合全体や複数のものが含まれる場合に使われ、数量や集まりを強調します。
「whole」は1つの完全なものを強調し、特に「完全性」を示す際に使われます。
これらの違いを理解することで、状況に応じた適切な表現が可能になります。
集合や量を表す「all」
「all」は、集合全体や複数の対象を示し、それらが「すべて」という意味を持つときに使います。個別のものというよりも、まとまりや量を示します。
例文:
- All the children enjoyed the party.
(すべての子供たちがパーティーを楽しみました)
→ 子供たち全員を指しています。 - All of the cookies are gone.
(すべてのクッキーがなくなりました)
→ クッキーが全て消費されたことを示します。 - All members agreed on the decision.
(すべてのメンバーが決定に同意しました)
→ メンバー全体を表しています。
完全なものを表す「whole」
「whole」は、1つのもの全体を表す際に使われます。特定の物が「すべて」含まれているというニュアンスが強調されます。
例文:
- I watched the whole movie.
(映画全体を見ました)
→ 映画を最初から最後まで見たことを示します。 - The whole city was decorated for the festival.
(街全体が祭りのために飾られていました)
→ 街の完全な部分が飾られたことを示します。 - She spent the whole day studying.
(彼女は一日中勉強していました)
→ 一日全体の時間を指しています。
似た表現との違い
「all」や「whole」に似た表現として「entire」があります。「entire」は「whole」と似ていますが、より強調した意味で全体を示す際に使われます。
例文:
- The entire building was renovated.
(ビル全体が改装されました)
→ 完全に改装されたことを示しています。 - He spent the entire weekend working.
(彼は週末全体を仕事に費やしました)
→ 週末すべてを指しています。 - The entire class participated in the event.
(クラス全体がイベントに参加しました)
→ クラスの全員を含んでいます。
イディオムとしての「all」と「whole」
「all」や「whole」を使ったイディオムには、強調や意味を持つ表現がいくつかあります。
例文:
- All in all.
(全体として、総じて)
→ 総合的な結論を述べる際に使います。 - All or nothing.
(全てか無か)
→ 全てを得るか全て失うかの状況を示します。 - The whole nine yards.
(全て、何もかも)
→ 全てを含むことを強調します。