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CSVをインポートすると文字化してしまう 正しく表示する方法は?
CSVファイルをExcelで開いた際に、文字が「����」や「テスト」などの意味不明な記号に変わることがあります。これはCSVファイルの文字コードがExcelの想定するエンコーディングと異なるために発生します。
本記事では、CSVファイルをExcelで正しく表示するための解決策を詳しく解説します。
なぜCSVが文字化けするのか?
CSVファイルには文字コード(エンコーディング)が設定されています。主に以下のような文字コードが使われます。
- Shift_JIS: Excelがデフォルトで開く文字コード(Windowsの日本語環境向け)
- UTF-8: 国際的に広く使われる文字コード(BOMあり・なしで動作が異なる)
- UTF-16: 一部のシステムで使用されるが、Excelでは正しく開けないことが多い
Excelは通常、Shift_JISを想定してCSVを開きます。そのため、UTF-8やUTF-16で作成されたCSVをそのままExcelで開くと文字化けしてしまうことがあります。
解決策①:エクセルの「データの取得」を使う
Excelの「データの取得」機能を使うと、文字コードを指定してCSVを開くことができます。
手順
- Excelを開き、「データ」タブをクリックする。
- 「データの取得」→「テキストまたはCSVから」を選択。
- 文字化けしているCSVファイルを選択し、「インポート」をクリック。
- 「元のファイル」から「65001: Unicode (UTF-8)」や「932: 日本語 (Shift_JIS)」など適切な文字コードを選択。
- プレビューで文字が正しく表示されていることを確認し、「読み込み」をクリック。
ポイント:
- この方法では、元のCSVファイルの文字コードを自動検出できる。
- UTF-8、Shift_JIS などの文字コードを適切に選択することで文字化けを防げる。
解決策②:メモ帳やエディタでCSVをUTF-8 (BOM付き) に変換する
CSVファイルの文字コードをExcelが正しく認識できる形式(Shift_JIS または UTF-8 BOM付き)に変換することで、文字化けを防ぐことができます。
手順(メモ帳を使用)
- CSVファイルをメモ帳で開く。
- 「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択。
- 「エンコード」のオプション(保存の左側)を「UTF-8(BOM付き)」または「ANSI(Shift_JIS)」に設定。
- 「保存」をクリックし、Excelで開く。
手順(Notepad++を使用)
- CSVファイルをNotepad++で開く。
- 「エンコーディング」メニューをクリック。
- 「UTF-8 BOM付き」または「Shift_JIS」に変換。
- 「ファイル」→「名前を付けて保存」でCSVを保存し、Excelで開く。
ポイント:
- Excelは「UTF-8 BOMなし」だと自動判別できないことがあるため、「UTF-8 BOM付き」を推奨。
- Shift_JISに変換すると、Excelでそのまま開けるが、一部の特殊文字が失われる可能性がある。
解決策③:ExcelでCSVを手動で開く
「ファイルを開く」からCSVを選択し、文字コードを指定して開く方法もあります。
手順
- Excelを開き、「ファイル」→「開く」を選択。
- ファイル形式を「すべてのファイル(*.*)」にし、CSVを選択。
- 「テキストファイルウィザード」が開いたら、「元のファイルの文字コード」を「65001: Unicode (UTF-8)」や「932: 日本語 (Shift_JIS)」に設定。
- 「区切り文字」を「カンマ」に設定し、「完了」をクリック。
ポイント:
- 手動で文字コードを指定できるが、データの区切り方が意図しない形になる場合がある。
- 複雑なデータでは「データの取得」機能の方が適している。
まとめ
ExcelでCSVが文字化けする原因は文字コードの違いによるものです。以下の方法で解決できます。
- 「データの取得」機能を使う(推奨) … Excel上で文字コードを選択可能。
- メモ帳やNotepad++でUTF-8 BOM付きに変換 … Excelで開けるように保存し直す。
- Excelで手動で開き、文字コードを選択 … テキストウィザードを利用。
CSVの文字化けに困ったときは、上記の方法を試してみてください。