INDEX
Excelで指定範囲内から無作為にデータを取り出す方法
Excelを使って、指定した範囲内から無作為にデータを取り出し、表示させたい場合があります。この記事では、A1:A10のデータからランダムに3件のデータを取得して表示する2つの方法を解説します。
方法1: INDEX関数とRANDBETWEEN関数を使用
INDEX関数とRANDBETWEEN関数を組み合わせることで、指定した範囲内からランダムにデータを取り出すことができます。
手順
- まず、データをA1:A10の範囲に入力します。
- B列にランダムに取り出したデータを表示させるため、以下の数式を入力します。
=INDEX($A$1:$A$10,RANDBETWEEN(1,ROWS($A$1:$A$10))) - B1セルを下方向にコピーして、B1:B3にランダムなデータを表示させます。
具体的な事例
A | B | |
---|---|---|
1 | りんご | =INDEX($A$1:$A$10,RANDBETWEEN(1,ROWS($A$1:$A$10))) |
2 | みかん | |
3 | ばなな | |
4 | ぶどう | |
5 | もも | |
6 | すいか | |
7 | なし | |
8 | さくらんぼ | |
9 | パイナップル | |
10 | キウイ |
注意点
- この方法は結果が重複して表示されることがあります。
方法2:INDEX関数とSORTBY関数を使用 重複なし
INDEX関数とSORTBY関数を組み合わせてランダムにデータを取得するには、配列を正しく構成し、余分な条件を省きます。
並び替えをして、取得したい件数分上位を表示させる方法です。件数が同じであれば単なる並び替えということになります。
手順
- まず、データをA1:A10の範囲に入力します。
- ランダムなデータを3件取得するために、以下の数式を使用します:
=INDEX(SORTBY($A$1:$A$10,RANDARRAY(ROWS($A$1:$A$10))),SEQUENCE(3))
数式の解説
- SORTBY($A$1:$A$10, RANDARRAY(ROWS($A$1:$A$10))): 範囲内のデータをランダムな順序に並び替えます。
- INDEX(…, SEQUENCE(3)): 並び替えられたデータの中から、上位3件を抽出します。
- SEQUENCE(3): 抽出する件数を指定します。この場合は3件。
具体的な事例
以下に、データをA1:A10に入力し、B列にランダムなデータを取得する例を示します。
A | B | |
---|---|---|
1 | りんご | =INDEX(SORTBY($A$1:$A$10,RANDARRAY(ROWS($A$1:$A$10))),SEQUENCE(3)) |
2 | みかん | |
3 | ばなな | |
4 | ぶどう | |
5 | もも | |
6 | すいか | |
7 | なし | |
8 | さくらんぼ | |
9 | パイナップル | |
10 | キウイ |
注意点
- SORTBYとINDEXを組み合わせることで簡単に重複なしのランダム抽出が可能です。
- この方法はExcel 365および2021でのみ動作します。古いバージョンでは別の方法を使用してください。
- 再計算時に結果が更新されるため、固定する場合は「値として貼り付け」を行ってください。
まとめ
SORTBY関数とINDEX関数を使用することで、指定範囲から重複なしでランダムにデータを抽出できます。この方法を活用して、効率的なデータ抽出を行いましょう。
使用した関数について

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