Excelで特定の文字列を含むセルに背景色をつける方法
Excelで特定の文字列を含むセルに自動的に背景色を設定することで、重要なデータを強調表示することができます。この作業は条件付き書式を使用することで簡単に行えます。この記事では、特定の文字列を含むセルに背景色を設定する方法を解説します。
条件付き書式を使用して背景色を設定する
条件付き書式を使えば、セルの内容に基づいて自動的に書式を適用できます。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | りんご | みかん | ぶどう |
2 | いちご | なし | りんご |
3 | さくらんぼ | りんご | バナナ |
4 | もも | キウイ | ぶどう |
手順
- 背景色を設定したい範囲(A1:C4)を選択します。
セル全体を指定したいときはctrlを押しながらaを押します。 - 「ホーム」タブをクリックし、「条件付き書式」→「新しいルール」を選択します。
- 「ルールの種類を選択してください」で「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
- 次の数式を入力します:
=ISNUMBER(SEARCH(“りんご”, A1))
A1と指定するだけで構いません。 - 「書式」をクリックして背景色を設定します。
- 「OK」をクリックしてルールを適用します。
結果
指定した文字列を含むセルに自動的に背景色が設定されます。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | りんご | みかん | ぶどう |
2 | いちご | なし | りんご |
3 | さくらんぼ | りんご | バナナ |
4 | もも | キウイ | ぶどう |
数式の解説
- SEARCH(“テスト”, A1): セルA1に「テスト」という文字列が含まれている場合、その開始位置(つまり、数字です)を返します。
- ISNUMBER(): SEARCHの結果が数値である場合(文字列が含まれる場合)にTRUEを返します。
複数の文字列を条件にする場合
複数の文字列を条件にしたい場合、次のような数式を使用します:
- 「テスト」または「サンプル」を含むセルに背景色を設定する
例:=OR(ISNUMBER(SEARCH(“テスト”, A1)), ISNUMBER(SEARCH(“サンプル”, A1)))
注意点
- 条件付き書式は選択した範囲内で適用されます。範囲外のセルには適用されません。
- 文字列の検索は大文字小文字を区別しません。区別が必要な場合はFIND関数を使用してください。
- 条件付き書式の数式は、選択範囲の先頭セル(例: A1)に基づいて記述します。
まとめ
Excelで特定の文字列を含むセルに背景色をつけるには、条件付き書式を使用するのが便利です。SEARCH関数やISNUMBER関数を組み合わせて柔軟な条件を設定できます。この方法を活用して、データの視認性を向上させましょう。
使用した関数について

ISNUMBER関数で数値かどうかを判定する方法についてわかりやすく解説
ISNUMBER関数についてISNUMBERの概要値が数値かどうかを判定Excel関数=ISNUMBER( 値 )概要 ISNUMBER関数は、指定したセルや値が数値かどうかを判定し、数値であればTRUE、そうでなければFALSEを返します。 ISNUMBER関数は、数値かどうかを判定する簡単な方法を提供します。 エラ...

OR関数でいずれかの条件を満たすかを判定する方法と複数の条件や範囲指定についてわかりやすく解説
OR関数についてORの概要いずれかの条件を満たす論理式Excel関数=OR( 論理式1 , 論理式2 , 論理式3 ,,,, )概要 いずれかの論理式を満たすことでTRUEを返す関数 「または」を実現する関数であり、「かつ」はAND関数 論理式については論理式を参照 文字列を比較し等しければTRUEを返すEXACT、数...

SEARCH関数で指定文字の位置を求める方法についてわかりやすく解説
SEARCH関数とSEARCHB関数についてSEARCHの概要セル内の指定文字の位置を求めるExcel関数=SEARCH( 文字列 , 対象 )=SEARCHB( 文字列 , 対象 )概要 セルの指定した文字の位置を求める 文字列は1文字である必要はない SEARCHは大文字と小文字の区別をしないが、FINDは区別する...