Excelで数値のみが入力できるように制限をかける方法
Excelでは、「データの入力規則」機能を使用することで、特定の条件を満たす値のみを入力できるように制限をかけることができます。この記事では、数値のみを入力できるようにする2つの方法を解説します。
直接数値以外の制限という項目はありません。そこで以下のように設定をします。
「次の値以上」を使用する方法
数値以外の入力(例えば文字列や記号)を制限する設定方法を以下に示します。
手順
- 制限をかけたいセルまたはセル範囲を選択します。
- リボンの「データ」タブをクリックし、「データツール」グループ内の「データの入力規則」を選択します。
- 「設定」タブで「許可」を「小数点数」に設定します。
- 「データ」欄で「次の値以上」を選択し、-99999999(例: 極端に小さい値)を入力します。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
結果
設定したセルには、小数や負の値を含むすべての数値が入力可能になり、文字列や記号を入力しようとするとエラーメッセージが表示されます。
ユーザー設定を使用した制限
より柔軟な条件を設定する場合、ユーザー設定を利用する方法があります。以下はその手順です。
手順
- 制限をかけたいセルまたはセル範囲を選択します。
- 「データの入力規則」を開きます。
- 「設定」タブで「ユーザー設定」に設定します。
- 「数式」欄に以下を入力します:
=ISNUMBER(A1)(セルA1の場合) - 「OK」をクリックして設定を保存します。
結果
指定したセルには、小数を含む数値のみが入力可能になります。
エラーメッセージのカスタマイズ
入力制限を設定したセルに、エラーが発生した場合のメッセージをカスタマイズすることも可能です。
手順
- 「データの入力規則」ダイアログボックスで「エラーメッセージ」タブを選択します。
- 「タイトル」と「エラーメッセージ」を入力します(例: 「無効な値」「0から50までの値を入力してください」)。
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
注意点
- 「データの入力規則」で設定した制限は、セルのコピー&ペーストで上書きされる場合があります。
- 条件付き書式や他の検証ルールと併用する場合は、ルールの優先順位に注意してください。
- エラーメッセージは設定しなくても動作しますが、ユーザーにルールを伝えるために設定することをお勧めします。
まとめ
Excelの「データの入力規則」を使用することで、特定の条件に応じた入力制限を簡単に設定できます。用途に応じた制限を設定し、データ入力の効率と正確性を向上させましょう。
使用した関数について

ISNUMBER関数で数値かどうかを判定する方法についてわかりやすく解説
ISNUMBER関数についてISNUMBERの概要値が数値かどうかを判定Excel関数=ISNUMBER( 値 )概要 ISNUMBER関数は、指定したセルや値が数値かどうかを判定し、数値であればTRUE、そうでなければFALSEを返します。 ISNUMBER関数は、数値かどうかを判定する簡単な方法を提供します。 エラ...