増減データの変動幅を分析するには? ABSを使った差分の計算方法をわかりやすく解説 | Excelトピックス

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増減データの変動幅を分析するには?

Excelを使用して、数値データの増減を分析する方法について解説します。特に、ABS関数を活用することで、変動幅(増減の絶対値)を簡単に算出し、データの動きを視覚的に理解しやすくなります。

ABSを使った変動幅の計算

ABS関数は、数値の絶対値を求める関数です。変動幅を計算する際に、増加と減少の区別をせず、純粋な変化量を算出できます。

変動幅を計算する手順

以下の表では、前日との変動幅を計算しています。

A B C
1 日付 売上 変動幅
2 2024/02/01 1000
3 2024/02/02 1200 =ABS(B3 – B2)
4 2024/02/03 900 =ABS(B4 – B3)
5 2024/02/04 1100 =ABS(B5 – B4)
6 2024/02/05 1300 =ABS(B6 – B5)
7 2024/02/06 1000 =ABS(B7 – B6)
8 2024/02/07 1050 =ABS(B8 – B7)
9 2024/02/08 950 =ABS(B9 – B8)
10 2024/02/09 1150 =ABS(B10 – B9)

手順

  1. A列に日付、B列に売上データを入力します。
  2. C3セルに =ABS(B3 – B2) を入力します。
  3. C3セルの数式をC4以降にコピーすると、各日の変動幅が計算されます。

ABS関数の仕組み

  • ABS(数値) は、数値の符号を無視して絶対値を返します。
  • 例えば、ABS(-300)300 になります。
  • この特性を利用すると、増減の方向(プラス・マイナス)に関係なく、変化量のみを取得できます。

注意点

  • ABS関数は符号を無視するため、増減の方向を知りたい場合は B3 - B2 の結果を直接確認してください。
  • 変動幅が大きい場合、異常値が含まれていないかチェックするとより正確な分析が可能です。

まとめ

Excelでデータの変動幅を分析するには、ABS関数を使用することで簡単に算出できます。

使用した関数について

ABS関数で絶対値を求める方法と損益通算やIF分との関係についてわかりやすく解説
ABS関数についてABS関数の概要 指定された数値の絶対値を返すExcel関数/数学 =ABS(数値)概要 絶対値とは、数値から符号(正負)を取り除いた値を指します。負の数であっても正の数として返されます。 負の数を扱う際に正の数として計算したい場合に使用します。 数値分析や計算で符号を無視して計算したい場面に役立ちま...