単位が入力されたセルを計算したい
Excelで、「400個」や「300部」のように単位が含まれるセルの数値部分を抽出し、それを基に計算を行う方法を解説します。この例では、掛け算の倍率が別列で指定され、それぞれの結果を計算します。
例: 数値部分を抽出して掛け算する
A列に単位付きのデータ、B列に掛け算の倍率、C列で計算結果を表示します。
データ例
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 元のデータ | 倍率 | 計算結果 |
2 | 400個 | 20 | =–SUBSTITUTE(A2, “個”, “”)*B2 |
3 | 300部 | 30 | =–SUBSTITUTE(A3, “部”, “”)*B3 |
4 | 150個 | 40 | =–SUBSTITUTE(A4, “個”, “”)*B4 |
数式の解説
- SUBSTITUTE(A2, “個”, “”): セルA2から「個」を削除し、数値部分を抽出します。
- —: 抽出した文字列を数値に変換します。
- *B2: 抽出した数値を倍率(B列)で掛け算します。
結果
以下のように、単位付きのセルから数値部分を抽出し、それをB列の倍率で掛け算した結果がC列に表示されます。
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 元のデータ | 倍率 | 計算結果 |
2 | 400個 | 20 | 8000 |
3 | 300部 | 30 | 9000 |
4 | 150個 | 40 | 6000 |
注意点
- SUBSTITUTE関数は、対象となる単位(例:「個」や「部」など)が正確に指定されている必要があります。
- 異なる単位が混在する場合は、それぞれに対応したSUBSTITUTE関数を使用する必要があります。
- 単位が不規則なデータの場合、正規表現を使った方法やVBAの活用が必要になる場合があります。
まとめ
Excelで単位付きセルを計算するには、数値部分を抽出して計算する方法が便利です。特に、SUBSTITUTE関数を活用すれば、動的なデータ操作が簡単に行えます。
使用した関数について

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