数式や関数の答えを文字列に変換してそのまま表示する4つの方法 | EXCELトピックス

スポンサーリンク
スポンサーリンク

Excelで数式や関数の答えを文字列に変換して表示する方法

Excelでは、セルに入力された数式や関数の結果を文字列として変換して表示することができます。これにより、計算結果を固定したり、データを簡単に共有できる形式に変換することが可能です。この記事では、数式や関数の結果を文字列に変換するさまざまな方法を解説します。

方法1: CONCATENATE関数または「&」を使用する オススメ

計算結果を他のテキストと結合して表示するには、CONCATENATE関数または「&」演算子を使用します。

例: 計算結果を文字列と結合

以下の数式でセルA1の数値に空白文字を結合します:

=A1&""

A B C
1 400 =A1&"" =CONCATENATE(A1,””)

補足

  • 計算結果を文字列として扱うことで、説明文や単位を付加することができます。
  • TEXT関数と組み合わせると、フォーマットを整えた結果を結合できます。

方法2: セルの書式を「文字列」に変更する

セルの書式を「文字列」に設定すると、入力した数式や関数の結果ではなく、入力した内容がそのまま表示されます。

手順

  1. 文字列として扱いたいセルまたはセル範囲を選択します。
  2. リボンの「ホーム」タブをクリックします。
  3. 「数値」のドロップダウンリストをクリックし、「文字列」を選択します。
  4. 選択したセルに数式や関数を入力します(例: =SUM(A1:A10))。

結果

数式や関数の答えではなく、入力した内容がそのまま文字列として表示されます(例: 「=SUM(A1:A10)」)。

補足

  • この方法は、数式や関数を直接文字列として保存したい場合に便利です。
  • 書式を「文字列」に設定したセルに数式を入力した場合、そのセルでは計算が行われません。

方法3: コピーして値として貼り付ける

数式や関数の結果をそのまま文字列に変換して表示する最も基本的な方法は、コピーして値として貼り付ける方法です。

手順

  1. 数式または関数が入力されているセルを選択します。
  2. 選択したセルをコピーします(Ctrl + C)。
  3. 結果を表示したいセルを選択します。
  4. 「ホーム」タブの「貼り付け」(若しくは右クリック)→「値の貼り付け」を選択します。

結果

元のセルの数式は削除され、計算結果が文字列としてセルに表示されます。

方法4: TEXT関数を使用する

数値や日付などを特定の形式に変換して文字列として表示したい場合、TEXT関数を使用することができます。

例: 数値を文字列に変換

以下の数式でセルA1の数値を「カンマ区切りの形式」で文字列として表示します:

=TEXT(A1, "0.000")

例: 日付を文字列に変換

以下の数式でセルA1の日付を「yyyy年mm月dd日」の形式に変換します:

=TEXT(A1, "yyyy年mm月dd日")

補足

  • TEXT関数を使用すると、元の数値や日付形式を保持したまま文字列として表示できます。
  • フォーマットの指定方法については、Excelのヘルプやリボンの書式設定オプションを参考にしてください。

注意点

  • コピーして値として貼り付ける方法では、セル内の数式が失われます。元の数式を保持したい場合は別のセルにコピーしてください。
  • TEXT関数を使用する場合、元のデータが変更されても動的に反映されます。。

まとめ

Excelでは、数式や関数の結果を文字列として表示する方法がいくつかあります。用途に応じて適切な方法を選択し、データの整理や共有を効率的に行いましょう。VBAを使用する方法もありますが現実的ではないため掲載していません。

使用した関数について

CONCATENATE関数で文字を結合する 空白や改行による結合方法についても解説
CONCATENATE関数についてCONCATENATEの概要文字を結合するExcel関数/文字操作=CONCATENATE( 文字列 , 文字列 , 文字列 ,, )概要 CONCATENATEはカンマで区切られた複数の文字列を結合する CONCATENATEを用いずに、=(文字列 & 文字列) のように、&演算子を...
SUM関数で数値の合計を求める ショートカットや条件を付ける方法、引き算関数についても解説
SUM関数についてSUMの概要数値の合計を求めるExcel関数/数学=SUM( 数値1 , 数値2 , 数値3 )概要 数値の合計数を求める 数値が文字や空白の場合は無視(0になる)されますが、単純な足し算式(A1+A2)では無視されずエラーとなりますので、後の事(更新やメンテナンス)を考えSUM関数を用いることを推奨...
TEXT関数で日付などの数値を文字形式に変換 曜日や和暦、分数表記などの表示方法についても解説
TEXT関数についてTEXTの概要セル内の指定文字の位置を求めるExcel関数=TEXT( 値 , 表示形式 )概要 値を指定した形式の文字で表示する この関数によって数値データは文字データに変換される 日付データであるシリアル値などが対象となる YEARやMONTHなどでも同様の結果を表示をすることができるが、TEX...