八代古今後撰拾遺後拾遺金葉詞花千載新古今百人一首六歌仙枕詞動詞
「おきつもの」の歌
「おきつもの」は「名張(なばり)、靡く(なびく)」などの枕詞。「沖つ藻の」と書く。
「沖つ藻」は沖に生えている藻で、波に隠れる様から隠れるを意味する「なばる」、「なびく」にかかる。
万葉集で用いられている。
「おきつもの」の歌集ごとの数と割合
万葉 | 古今 | 後撰 | 拾遺 | 後拾 | 金葉 | 詞花 | 千載 | 新古 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
0.1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
※上は歌の数、下は割合(パーセント)です
※カウントは枕詞、そのままの意味の両方をカウントしています
百人一首
なし
万葉集
1巻-43 當麻真人麻呂妻我が背子はいづく行くらむ沖つ藻の名張の山を今日か越ゆらむ
2巻-207 柿本人麻呂天飛ぶや 軽の道は 我妹子が 里にしあれば ねもころに 見まく欲しけど やまず行かば 人目を多み 数多く行かば 人知りぬべみ さね葛 後も逢はむと 大船の 思ひ頼みて 玉かぎる 岩垣淵の 隠りのみ 恋ひつつあるに 渡る日の 暮れぬるがごと 照る月の 雲隠るごと 沖つ藻の 靡きし妹は 黄葉の 過ぎて去にきと 玉梓の 使の言へば 梓弓 音に聞きて (音のみ聞きて) 言はむすべ 為むすべ知らに 音のみを 聞きてありえねば 我が恋ふる 千重の一重も 慰もる 心もありやと 我妹子が やまず出で見し 軽の市に 我が立ち聞けば 玉たすき 畝傍の山に 鳴く鳥の 声も聞こえず 玉桙の 道行く人も ひとりだに 似てし行かねば すべをなみ 妹が名呼びて 袖ぞ振りつる (名のみを聞きてありえねば)
4巻-511 當麻麻呂妻我が背子はいづく行くらむ沖つ藻の名張の山を今日か越ゆらむ
7巻-1248 柿本人麻呂歌集我妹子と見つつ偲はむ沖つ藻の花咲きたらば我れに告げこそ
11巻-2782 さ寝がには誰れとも寝めど沖つ藻の靡きし君が言待つ我れを
古今和歌集
なし
後撰和歌集
なし
拾遺和歌集
なし
後拾遺和歌集
なし
金葉和歌集
なし
詞花和歌集
なし
千載和歌集
なし
新古今和歌集
なし