枕詞 「ゆふづくよ/夕月夜」の和歌集 万葉集、古今、後撰、金葉、千載、新古今から17首!

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「ゆふづくよ」の歌

「ゆふづくよ(ゆふつくよ)」は暁闇(あかときやみ)、小倉、入る(いる)などにかかる枕詞

「ゆふづきよ」とも詠まれる。

「夕月夜」と書かれる。夕方の月のこと。

「ゆふづくよ」の歌集ごとの数と割合

万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古
8 3 1 0 0 1 0 3 1
0.2 0.3 0.1 0 0 0.2 0 0.2 0.1
※上は歌の数、下は割合(パーセント)です
※カウントは枕詞、そのままの意味の両方をカウントしています

百人一首

なし

万葉集

7巻-1073 玉垂の小簾の間通しひとり居て見る験なき夕月夜かも

8巻-1552 湯原王夕月夜心もしのに白露の置くこの庭にこほろぎ鳴くも

10巻-1874 春霞たなびく今日の夕月夜清く照るらむ高松の野に

10巻-1875 春されば木の木の暗の夕月夜おほつかなしも山蔭にして (春されば木の暗多み夕月夜)

11巻-2664 夕月夜暁闇の朝影に我が身はなりぬ汝を思ひかねに

12巻-3003 夕月夜暁闇のおほほしく見し人ゆゑに恋ひわたるかも

15巻-3658 夕月夜影立ち寄り合ひ天の川漕ぐ船人を見るが羨しさ

19巻-4192 大伴家持桃の花 紅色に にほひたる 面輪のうちに 青柳の 細き眉根を 笑み曲がり 朝影見つつ 娘子らが 手に取り持てる まそ鏡 二上山に 木の暗の 茂き谷辺を 呼び響め 朝飛び渡り 夕月夜 かそけき野辺に はろはろに 鳴く霍公鳥 立ち潜くと 羽触れに散らす 藤波の 花なつかしみ 引き攀ぢて 袖に扱入れつ 染まば染むとも

古今和歌集

312-秋下 紀貫之 夕月夜 小倉の山に 鳴く鹿の 声の内にや 秋は暮るらむ

417-羇旅 藤原兼輔 夕月夜 おぼつかなきを 玉くしげ ふたみのうらは あけてこそ見め

490-恋一 読人知らず 夕月夜 さすやをかべの 松の葉の いつともわかぬ 恋もするかな

後撰和歌集

62-春中 読人知らず 春くれはこかくれおほきゆふつくよおほつかなしも花かけにして

拾遺和歌集

なし

後拾遺和歌集

なし

金葉和歌集

166-秋 大江公資 山のはにあかず入りぬる夕月夜いつ有明にならむとすらむ

詞花和歌集

なし

千載和歌集

140-夏 藤原実房 ゆふつくよほのめく影もうの花のさけるわたりはさやけかりけり

163-夏 藤原宗家 夕つくよいるさの山のこかくれにほのかにもなくほとときすかな

274-秋上 藤原実家 秋のよの心をつくすはしめとてほのかにみゆる夕つくよかな

新古今和歌集

26-春上 藤原秀能 ゆふつくよしほみちくらしなにはえのあしのわか葉にこゆるしらなみ