枕詞 「あまとぶや」の和歌集 万葉集、拾遺から8首!

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「あまとぶや」の歌

「あまとぶや」は雁(かり)、鳥、軽(かる)、領巾(ひれ)の枕詞。「天飛ぶや」と書く。

空を飛ぶことから雁の枕詞となっている。

軽は軽いということではなく、奈良橿原にある地名で雁に音が似ているため枕詞がかかるとされている。

拾遺に一首ありますが、柿本人麻呂であることから万葉集の時代の枕詞と考えてよい。

「あまとぶや」の歌集ごとの数と割合

万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古
7 0 0 1 0 0 0 0 0
0.2 0 0 0.1 0 0 0 0 0
※上は歌の数、下は割合(パーセント)です
※カウントは枕詞、そのままの意味の両方をカウントしています

百人一首

なし

万葉集

2巻-207 柿本人麻呂天飛ぶや 軽の道は 我妹子が 里にしあれば ねもころに 見まく欲しけど やまず行かば 人目を多み 数多く行かば 人知りぬべみ さね葛 後も逢はむと 大船の 思ひ頼みて 玉かぎる 岩垣淵の 隠りのみ 恋ひつつあるに 渡る日の 暮れぬるがごと 照る月の 雲隠るごと 沖つ藻の 靡きし妹は 黄葉の 過ぎて去にきと 玉梓の 使の言へば 梓弓 音に聞きて (音のみ聞きて) 言はむすべ 為むすべ知らに 音のみを 聞きてありえねば 我が恋ふる 千重の一重も 慰もる 心もありやと 我妹子が やまず出で見し 軽の市に 我が立ち聞けば 玉たすき 畝傍の山に 鳴く鳥の 声も聞こえず 玉桙の 道行く人も ひとりだに 似てし行かねば すべをなみ 妹が名呼びて 袖ぞ振りつる (名のみを聞きてありえねば)

4巻-543 笠金村大君の 行幸のまにま もののふの 八十伴の男と 出で行きし 愛し夫は 天飛ぶや 軽の路より 玉たすき 畝傍を見つつ あさもよし 紀路に入り立ち 真土山 越ゆらむ君は 黄葉の 散り飛ぶ見つつ にきびにし 我れは思はず 草枕 旅をよろしと 思ひつつ 君はあらむと あそそには かつは知れども しかすがに 黙もえあらねば 我が背子が 行きのまにまに 追はむとは 千たび思へど 手弱女の 我が身にしあれば 道守の 問はむ答へを 言ひやらむ すべを知らにと 立ちてつまづく

5巻-876 天飛ぶや鳥にもがもや都まで送りまをして飛び帰るもの

8巻-1520 山上憶良彦星は 織女と 天地の 別れし時ゆ いなうしろ 川に向き立ち 思ふそら 安けなくに 嘆くそら 安けなくに 青波に 望みは絶えぬ 白雲に 涙は尽きぬ かくのみや 息づき居らむ かくのみや 恋ひつつあらむ さ丹塗りの 小舟もがも 玉巻きの 真櫂もがも (小棹もがも) 朝なぎに い掻き渡り 夕潮に (夕にも) い漕ぎ渡り 久方の 天の川原に 天飛ぶや 領巾片敷き 真玉手の 玉手さし交へ あまた夜も 寐ねてしかも (寐もさ寝てしか) 秋にあらずとも (秋待たずとも)

10巻-2238 天飛ぶや雁の翼の覆ひ羽のいづく漏りてか霜の降りけむ

11巻-2656 天飛ぶや軽の社の斎ひ槻幾代まであらむ隠り妻ぞも

15巻-3676 天飛ぶや雁を使に得てしかも奈良の都に言告げ遣らむ

古今和歌集

なし

後撰和歌集

353-別 柿本人麻呂(人麿) あまとふやかりのつかひにいつしかもならのみやこにことつてやらん

拾遺和歌集

なし

後拾遺和歌集

なし

金葉和歌集

なし

詞花和歌集

なし

千載和歌集

なし

新古今和歌集

なし