枕詞 「みづくきの/水茎の」の和歌集 万葉集、古今、拾遺、新古今和歌集から12首!

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八代古今後撰拾遺後拾遺金葉詞花千載新古今百人一首六歌仙三十六歌仙枕詞動詞光る君へ

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「みづくきの」の歌

「みづくきの(みつくきの)」は水城(みづき)、岡(をか)にかかる枕詞

「水茎の」と書く。水茎は筆、手紙、筆跡。この場合においては「みづぐき」と読む。

「みづくき」→「みづき」による。

「みづくきの」の歌集ごとの数と割合

万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古
5 1 0 1 0 0 0 0 5
0.1 0.1 0 0.1 0 0 0 0 0.3
※上は歌の数、下は割合(パーセント)です
※カウントは枕詞、そのままの意味の両方をカウントしています

百人一首

なし

万葉集

6巻-968 大伴旅人ますらをと思へる我れや水茎の水城の上に涙拭はむ

7巻-1231 古集天霧らひひかた吹くらし水茎の岡の港に波立ちわたる

10巻-2193 秋風の日に異に吹けば水茎の岡の木の葉も色づきにけり

10巻-2208 雁がねの寒く鳴きしゆ水茎の岡の葛葉は色づきにけり

12巻-3068 水茎の岡の葛葉を吹きかへし面知る子らが見えぬころかも

古今和歌集

1072-大歌所御歌 読人知らず 水くきの 岡のやかたに 妹とあれと 寝ての朝けの 霜の降りはも

後撰和歌集

なし

拾遺和歌集

573-雑下 読人知らず 今はともいはさりしかとやをとめのたつやかすかのふるさとにかへりやくるとまつち山まつほとすきてかりかねの雲のよそにもきこえねは我はむなしきたまつさをかくてもたゆくむすひおきてつてやる風のたよりたになきさにきゐるゆふちとりうらみはふかくみつしほにそてのみいととぬれつつそあともおもはぬきみによりかひなきこひになにしかも我のみひとりうきふねのこかれてよにはわたるらんとさへそはてはかやり火のくゆる心もつきぬへく思ひなるまておとつれすおほつかなくてかへれともけふみつくきのあとみれはちきりし事は君も又わすれさりけりしかしあらはたれもうきよのあさつゆにひかりまつまの身にしあれはおもはしいかてとこ夏の花のうつろふ秋もなくおなしあたりにすみの江のきしのひめ松ねをむすひ世世をへつつもしもゆきのふるにもぬれぬなかとなりなむ

後拾遺和歌集

なし

金葉和歌集

なし

詞花和歌集

なし

千載和歌集

なし

新古今和歌集

296-秋上 顕昭法師 みつくきのをかのくす葉もいろつきてけさうらかなし秋のはつ風

806-哀傷 馬内侍 たつねてもあとはかくてもみつくきのゆくゑもしらぬ昔なりけり

807-哀傷 女御徽子女王 いにしへのなきになかるる水くきのあとこそ袖のうらによりけれ

826-哀傷 按察使公通 かきとむることの葉のみそ水くきのなかれてとまるかたみなりける

1056-恋一 読人知らず 水くきのをかの木の葉をふきかへしたれかは君をこひんと思し