206 Partial Content 部分的なリソースを返すHTTPステータスコード

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206 Partial Contentについて

部分的なリソースを返すHTTPステータスコード

206 Partial Content

概要 206 Partial Contentは、クライアントのリクエストに基づいてリソースの一部を返す場合に使用されるHTTPステータスコードです。主に、Rangeヘッダーを用いた範囲リクエストの応答として返され、部分的なデータ転送を可能にします。

意味クライアントのリクエストが成功し、指定された範囲のコンテンツが返されました。

GET /large-file.zip HTTP/1.1  
Host: example.com  
Range: bytes=0-1023

レスポンス例:

HTTP/1.1 206 Partial Content  
Content-Range: bytes 0-1023/1048576  
Content-Type: application/zip  

[binary data for the first 1024 bytes]

解説: クライアントがRangeヘッダーを使用してリクエストを送信し、サーバーが指定された範囲のデータ（この場合、最初の1024バイト）を返した例です。この方法は、大きなファイルを部分的にダウンロードする際に有効です。

GET /video.mp4 HTTP/1.1  
Host: example.com  
Range: bytes=1048576-2097151

レスポンス例:

HTTP/1.1 206 Partial Content  
Content-Range: bytes 1048576-2097151/4194304  
Content-Type: video/mp4  

[binary data for the requested byte range]

解説: 動画プレイヤーがRangeヘッダーを使用してデータの特定範囲をリクエストし、サーバーが指定された部分の動画データを返す例です。この仕組みにより、シーク操作がスムーズに行えます。

206 Partial Contentを返す際の注意点:

適切なContent-Rangeヘッダーの設定
レスポンスには必ずContent-Rangeヘッダーを含め、返されるデータの範囲とリソース全体のサイズを明示してください。
範囲の有効性の確認
クライアントのリクエストが無効な範囲（例: リソースのサイズを超える範囲）を指定している場合、416 Range Not Satisfiableを返す必要があります。