フィッシング詐欺に引っかかっらないために 実例一覧と対策 | ネット詐欺対策

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銀行やクレジットカード会社を装ったフィッシング詐欺対策

近年、銀行やクレジットカード会社を装ったフィッシング詐欺が急増しています。これらの詐欺は、巧妙に作られたメールやSNSメッセージを用いて、個人情報や金融情報を盗み取ろうとします。本記事では、詐欺の手口、見破り方、そして対策について詳しく解説します。

どのような場所に詐欺文言が掲載されるか

詐欺の誘い文句は、以下のような場所で見かけることが多いです。

  • SNS: フェイスブック、X(旧ツイッター)、インスタグラムなどのメッセージ機能や投稿を通じて詐欺文言が送られる。
  • メール: 正規の企業を装ったメールが個人のアドレスに届く。
  • SMS(ショートメッセージ): 携帯電話に送られてくる短いメッセージ形式での詐欺。
  • 広告や偽サイト: インターネット上の広告や偽の公式サイトが誘い文句を掲載。

フィッシング詐欺の誘い文句の実例一覧

アカウントのロック通知

アカウントのセキュリティを心配させるメッセージで、個人情報を入力させようとします。

  • 「お客様のアカウントがロックされています。こちらから解除手続きを行ってください。」
  • 「セキュリティ上の理由により、アカウントを一時的に停止しました。直ちにリンクをクリックして再確認してください。」
  • 「ログイン試行に失敗しました。アカウントがロックされています。」

→メールやSNSのリンクからではなく公式アプリやgoogle検索経由でサイトを訪れログインを試せば問題ないことが確認できます。

事例: 銀行を装ったアカウントロック通知

送信者: security@bank-secure.com ←偽装されることもあります。正しいからと言って信用してはいけません。
件名: 【重要】アカウントがロックされました
本文:

お客様 ←何らかの不正な手段で取得した正しい氏名が掲載されてていることもありますが信用してはいけません。特に「お客様」などの場合は詐欺と考えてください。

不正なログイン試行が検出されたため、セキュリティ上の理由により、お客様のアカウントを一時的にロックしました。
直ちに以下のリンクをクリックして、アカウントの確認と再設定を行ってください。
↑通常、メールで連絡が来ることはありません。登録した電話番号にかかってくることがあります。又、ロックされているわけですから、直ちに再設定をする必要もなく、文章として不自然です。

アカウントの確認はこちら 
↑クリックせずEdgeなどのブラウザから金融機関を検索してログインしてください。何の問題もないことが確認できます。

ご対応いただけない場合、アカウントは永久に無効化される可能性があります。
↑永久に無効化されることはあり得ません。

ご利用ありがとうございます。
銀行セキュリティチーム

※何らかの不正な手段とはフィッシングサイトやSNSのお金配り企画などの手段です。それらの方法で取得した氏名とメール情報などに基づいて新たなフィッシングメールが送信されます。

※電話がかかってくることはありえますが、知らない番号からの電話は出ず、その番号が確かに金融機関の番号であるか検索をして確認してください。また同じ番号から連絡が来るのを待てばよいだけです。

不正利用の警告

アカウントが危険にさらされていると信じさせ、即時対応を促します。

  • 「あなたのアカウントが不正に利用された可能性があります。早急に確認してください。」
  • 「不審なログインが検出されました。セキュリティのため、こちらをクリックしてください。」
  • 「外国からのアクセスを検知しました。至急、確認をお願いします。」

→こちらも公式アプリやgoogle検索経由でサイトを訪れて確認すれば問題ないことが分かります。

事例: 不正利用の警告

送信者: alert@security-notice.com
件名: 【緊急】不正利用の疑いがあるログインを検出しました
本文:

お客様

お客様のアカウントに、不正利用の可能性があるログイン試行が検出されました。
詳細は以下の通りです。

日時: 2024年11月17日 23:45
場所: 米国 カリフォルニア州
IPアドレス: 192.168.0.1

このログインがご本人によるものでない場合は、直ちに以下のリンクからアカウントを確認し、パスワードを変更してください。

アカウントを確認する

迅速な対応がない場合、不正な操作によるさらなるリスクが生じる可能性があります。

お手数ですが、ご対応をお願いいたします。
セキュリティ通知チーム

未払い料金の請求

金銭的な焦りを生じさせ、支払いを急がせる文言です。

  • 「未払いの料金があります。詳細を確認するにはこちらをクリックしてください。」
  • 「サービスが停止される前に料金をお支払いください。」
  • 「料金の確認が取れていません。本日中に支払いを完了してください。」

→基本的に未払いについては封書で届きますが、公式アプリやgoogle検索経由でサイトを訪れて確認してください。

事例: クレジットカード会社を装った未払い通知

送信者: support@creditcard-secure.com
件名: 【最終通知】未払い料金のお知らせ
本文:

お客様

クレジットカードのご利用料金が未払いとなっております。本日中にお支払いが確認できない場合、カードの利用が制限される可能性があります。
↑メールの連絡のみで利用が制限されることはまずありません。未払いについては住所宛に振込用紙が送られてきます。

以下のリンクからお支払い手続きを行ってください。
https://www.sumitomo-card.com/
↑偽装されたアドレスです。

ご不明点がございましたら、カスタマーサービスまでご連絡ください。
クレジットカードサポートチーム

※アドレスは一見正しいように見えますが、実際のリンク先アドレスは全く異なります。文面のURLが正しいからと言ってリンク先のURLが正しいわけではありません。

※以下のようなプログラミングコードで偽のURLを偽装しています。住友カードとは別のサイトです。アドレスの記載が正しいからといって信用してはいけません。

<a href="http://fake-credit-secure.com/payment">https://www.smbc-card.com/</a>

報酬や当選通知

高額な賞金や特典を提示し、リンクをクリックさせます。

  • 「おめでとうございます!抽選で賞金が当選しました。受け取り手続きをしてください。」
  • 「特別なクーポンを受け取るチャンスです!今すぐクリックしてください。」
  • 「VIPメンバーシップに無料でアップグレードできます。詳細はこちら。」

→まず、ありえません。SNSのお金配りなどが該当することもありますのでアクセスしてはいけません。

事例: 大手ECサイトを装った賞金当選通知

送信者: rewards@onlineshop-secure.com
件名: 【おめでとうございます!】抽選での当選通知
本文:

親愛なるお客様

おめでとうございます!当社のキャンペーンにご参加いただいた結果、10万円相当のギフトカードが当選しました。
以下のリンクをクリックして、賞金を受け取るための情報を入力してください。

Help - Amazonカスタマーサービス

当選手続きの締め切りは本日中ですので、お早めにご対応ください。
オンラインショップリワードチーム

セキュリティアップデートの要請

セキュリティ意識を利用して、リンクをクリックさせます。

  • 「最新のセキュリティパッチをインストールしてください。」
  • 「お使いのアカウントが古いバージョンで動作しています。アップデートを行ってください。」
  • 「セキュリティ更新のために確認が必要です。以下のリンクをクリックしてください。」

→メールやSMS、SNSでセキュリティーについて知らせてくることはありえません。

事例: セキュリティアップデートの通知

送信者: updates@security-secure.com
件名: 【セキュリティ重要通知】アップデートが必要です
本文:

お客様

最新のセキュリティパッチが適用されていないことが確認されました。この状態では、アカウントが不正アクセスのリスクにさらされています。
以下のリンクからアップデートを行ってください。

アップデートはこちら

この通知は自動送信されています。返信は不要です。
セキュリティサポートチーム

これらの事例に共通する特徴と見分け方

  • 送信者アドレスが公式らしく見えるが、微妙に異なる(例: @bank-secure.com)。
  • リンク先が公式サイトではない(例: fake-xxx.com)。
  • 緊急性を強調して、ユーザーを急かす表現が多い。
  • 個人情報やパスワードの入力を求める。

誘いに乗ると何が起こるか?

フィッシング詐欺に引っかかると、以下のような被害を受ける可能性があります。

  • 個人情報の流出: 氏名、住所、電話番号、クレジットカード情報が盗まれる。
  • 金銭的被害: 銀行口座から不正引き出しやクレジットカードの不正利用が行われる。
  • デバイスのマルウェア感染: フィッシングサイト経由でウイルスがインストールされる。

クレジットカードが使われてしまった場合の影響

もしクレジットカードが不正に利用されると、以下のような影響が考えられます。

  • 不正な請求: 身に覚えのない取引がカードに記録され、毎月の請求額が増加します。
  • 信用情報への悪影響: 未払いが発生すると、信用情報に傷がつく可能性があります。
  • 調査や手続きの負担: 不正利用を証明し、カード会社に返金を求めるための手続きが必要になります。一般的にはクレジット会社側で不正利用を検知(普段と使用方法が違う、国が違うなど)し、連絡が来ますが、来ないこともあります。

クレジットカードの使用状況は定期的に確認しましょう。

被害に遭った場合の対応と対処法

万が一被害に遭った場合、以下の手順で速やかに対処しましょう。

  • 金融機関に連絡: 銀行やクレジットカード会社に即時報告し、カードの停止や口座凍結を依頼。
  • パスワードの変更: 被害に遭ったアカウントのパスワードを変更し、他のアカウントにも同じパスワードを使用している場合はそれらも変更。
  • 警察への相談: 最寄りの警察署やサイバー犯罪相談窓口に報告。
  • クレジットカード明細の確認: 不正利用の有無を確認し、身に覚えのない取引をすべて報告。

まとめ

フィッシング詐欺は非常に巧妙化していますが、手口を理解し、警戒を怠らないことで被害を防ぐことが可能です。送信者やリンク先の確認、セキュリティ対策の徹底が重要です。不審なメールやSMSを受け取った際は、冷静に対処し、決して急いで情報を入力しないよう心掛けましょう。また、万が一被害に遭った場合は迅速に対応し、さらなる被害を防ぐことが大切です。