226 IM Usedについて
226 IM Usedの概要
リソースのインスタンスを示すHTTPステータスコード | ||
226 IM Used 概要 226 IM Usedは、HTTP拡張プロトコルであるDelta Encoding in HTTP(RFC 3229)で使用され、サーバーがクライアントのリクエストに基づいてリソースをインスタントメソッドで処理し、完全なリソースではなく処理済みのリソースを返す場合に使用されるステータスコードです。 |
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意味 クライアントのリクエストは正常に処理され、処理済みのリソースが返されました。 |
226 IM Usedはどのような時に返されるか
- Delta Encoding in HTTPを使用して部分的なリソースを取得し、サーバーがクライアントの要求に従い処理済みのリソースを返した場合
- サーバーが複数の範囲または条件を組み合わせてリソースを生成する場合
- クライアントがサーバーに対して効率的なデータ転送を要求し、その結果を受け取った場合
226 IM Usedの具体例
Delta Encodingを利用したリソースの取得
GET /resource HTTP/1.1 Host: example.com A-IM: vcdiff
レスポンス例:
HTTP/1.1 226 IM Used Content-Type: application/delta-vcdiff [binary delta-encoded data]
解説: クライアントがA-IM
ヘッダーを使用してDelta Encodingの処理を要求した場合、サーバーはリソースの差分データを返すことができます。この際、完全なリソースではなく処理済みのデータであることを示すために226が使用されます。
複数条件の処理結果の返却
GET /data HTTP/1.1 Host: example.com A-IM: gzip, vcdiff
レスポンス例:
HTTP/1.1 226 IM Used Content-Type: application/delta-vcdiff [processed data with delta encoding and gzip compression]
解説: クライアントが複数のインスタントメソッド(この場合はgzipとvcdiff)を要求し、サーバーがその処理結果を生成して返した場合に226ステータスコードを使用します。
注意点
226 IM Usedを返す際の注意点:
- クライアントの対応状況を確認
クライアントがDelta Encodingやその他のインスタントメソッドに対応しているか確認してください。 - 完全な互換性の確保
レスポンスで返すデータがクライアント側で正確に再構築できるよう、適切なフォーマットを維持してください。
関連するHTTPステータスコードとの比較
226 IM Usedと関連性のあるステータスコードについて解説します。
- 200 OK: 完全なリソースを返す場合に使用されるステータスコードです。
- 206 Partial Content: クライアントが特定の範囲をリクエストし、その範囲を返す場合に使用されます。
これらの違いを理解することで、適切な用途で226ステータスコードを利用できます。