416 Range Not Satisfiable リクエストされた範囲が不正であることを示すHTTPステータスコードの原因と解決策

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416 Range Not Satisfiableについて

416 Range Not Satisfiableの概要

リクエストされた範囲が不正であることを示すHTTPステータスコード

416 Range Not Satisfiable

概要 416 Range Not Satisfiableは、クライアントがリクエストした範囲(Rangeヘッダー)が無効であり、サーバーがその範囲を満たすことができない場合に返されるHTTPステータスコードです。このエラーは、リクエストされた範囲がリソースのサイズを超えている、または部分的なレスポンスを生成することが不可能な場合に発生します。

影響 リソースの一部を取得するリクエストが失敗し、クライアントはリソースを適切に利用できなくなります。

416 Range Not Satisfiableはどのような時に発生するか

  • リクエストされた範囲がリソースのサイズを超えている場合
  • リクエストされた範囲が不適切(例: 開始値が終了値を超えている)な場合
  • サーバーが範囲リクエストをサポートしていない場合
  • リソースのサイズがゼロ(空のリソース)である場合

SEOに関する影響

416エラーが頻発すると、クローラーがリソースを正しく取得できない可能性があります。特に大規模なメディアファイルや部分的なデータ取得を伴うサービスでは、適切な範囲リクエスト処理を実装することが重要です。

416 Range Not Satisfiableの事例

以下のようなケースで416エラーが発生します。

範囲がリソースのサイズを超えている場合

GET /video.mp4 HTTP/1.1  
Host: example.com  
Range: bytes=5000-10000  

リソースの全体サイズが4000バイトの場合、このリクエストは無効であり、416エラーが返されます。

無効な範囲を指定した場合

GET /file.txt HTTP/1.1  
Host: example.com  
Range: bytes=300-200  

開始値が終了値より大きいため、このリクエストは無効となり416エラーが発生します。

サーバーでの処理と解決

サーバー側では、リクエスト範囲の妥当性を検証し、無効な場合に416エラーを返します。以下の解決策を検討してください。

  • 有効な範囲をレスポンスに含める
    解決策:416エラーが発生した際、Content-Rangeヘッダーに有効な範囲を明記し、クライアントが適切にリクエストを修正できるようにします。
  • 範囲リクエストをサポートする設定を確認
    解決策:サーバー設定(例: NginxやApache)を確認し、必要に応じて範囲リクエストをサポートする設定を有効にします。

クライアントの対応と解決

クライアント側では、以下の対応で解決できる可能性があります。

  • リソースサイズを確認する
    解決策:リクエストを送信する前に、HEADリクエストでリソースのサイズを確認し、範囲が適切であることを確認します。
  • 無効な範囲を修正する
    解決策:範囲指定がリソースのサイズ内に収まるように修正します。

関連するHTTPステータスコードとの比較

416 Range Not Satisfiableと混同されやすいステータスコードについて解説します。

  • 400 Bad Request: リクエスト全体が無効な場合に返されるエラー
  • 206 Partial Content: 範囲リクエストが成功し、部分的なコンテンツが返される場合に使用される成功ステータス

これらの違いを理解することで、問題解決がよりスムーズに行えます。