数値データを昇順・降順に並び替えるには? SORTBYを活用した動的なデータ整理 | EXCELトピックス

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数値データを昇順・降順に並び替えるには?

Excelでデータを整理する際、数値データを昇順や降順に並び替えたいことがあります。手動で並び替えを行うのは手間ですが、SORTBY関数を使えば、元のデータを変更せずに動的に並び替えることが可能です。

本記事では、SORTBY関数を活用して、数値データを昇順・降順に整理する方法を解説します。

SORTBY関数とは?

SORTBY関数は、指定した範囲のデータを、別の範囲を基準に昇順または降順で並び替える関数です。

基本構文

=SORTBY(配列, 並び替えの基準範囲, 並び順)

引数の詳細:

  • 配列: 並び替えるデータ範囲
  • 並び替えの基準範囲: 並び替えの基準となる列
  • 並び順: 1(昇順)または -1(降順)

数値データを昇順に並び替える方法

例えば、以下のようなデータリストがあるとします。

A B C
1 商品名 価格 昇順ソート
2 りんご 250 =SORTBY(A2:A4, B2:B4, 1)
3 バナナ 150
4 ぶどう 300

数式の解説

セルC2に以下の数式を入力します。

=SORTBY(A2:A4, B2:B4, 1)
  • A2:A4 → 商品名の範囲
  • B2:B4 → 並び替えの基準となる価格の範囲
  • 1 → 昇順(小さい順)で並び替え

計算結果の例

  • バナナ(150円)
  • りんご(250円)
  • ぶどう(300円)

この方法を使えば、元のデータを変更せずに昇順に並び替えることができます。

数値データを降順に並び替える方法

降順(大きい順)に並び替えたい場合は、並び順の引数を -1 に変更します。

数式

=SORTBY(A2:A4, B2:B4, -1)

Excelでの計算例

A B C
1 商品名 価格 降順ソート
2 りんご 250 =SORTBY(A2:A4, B2:B4, -1)
3 バナナ 150
4 ぶどう 300

数式の解説

  • -1 → 降順(大きい順)で並び替え

計算結果の例

  • ぶどう(300円)
  • りんご(250円)
  • バナナ(150円)

この方法を使えば、簡単に降順で並び替えることができます。

複数の列を基準に並び替える方法

例えば、価格の降順、同じ価格の場合は商品名の昇順で並び替えたい場合は、次のように記述します。

数式

=SORTBY(A2:A4, B2:B4, -1, A2:A4, 1)

Excelでの計算例

A B C
1 商品名 価格 降順ソート
2 りんご 250 =SORTBY(A2:A4, B2:B4, -1, A2:A4, 1)
3 ぶどう 150
4 バナナ 150

数式の解説

  • B2:B4, -1 → 価格を降順に並び替え
  • A2:A4, 1 → 価格が同じ場合は商品名を昇順に並び替え

計算結果の例

  • りんご(250円)
  • バナナ(150円)
  • ぶどう(150円)

まとめ

Excelで数値データを昇順・降順に並び替えるには、SORTBY関数が便利です。

  • 昇順で並び替え: =SORTBY(A2:A4, B2:B4, 1)
  • 降順で並び替え: =SORTBY(A2:A4, B2:B4, -1)
  • 複数の条件で並び替え: =SORTBY(A2:A4, B2:B4, -1, A2:A4, 1)

この方法を活用すれば、動的にデータを整理し、作業の効率化が図れます。

使用した関数について

SORTBY関数で指定した範囲について並び替えを行う方法をわかりやすく解説
SORTBY関数についてSORTBY関数の概要指定した基準でデータを並べ替えるExcel関数=SORTBY(範囲, 基準列範囲1, 並べ替え順序1, )概要 SORTBY関数は、指定した基準列範囲と並べ替え順序に基づいて、データを並べ替えます。複数の基準を指定することが可能で、柔軟性の高い並べ替えが行えます。 複数の基...