拾遺和歌集

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日本の古典

枕詞 「ももしきの/百敷の」の和歌集 万葉集、後撰、拾遺、新古今和歌集から26首!

「ももしきの」の歌 「ももしきの」は大宮にかかる枕詞。 「百敷の」、「百敷城の」と書く。皇居、宮中、代理を意味するが、これは枕詞としての使用から転じて発生した意味。 多くの石が敷かれているということから、大宮にかかる。 「ももしきの」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古 20 0 ...
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枕詞 「みづとりの/水鳥の」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、金葉、千載、新古今から16首!

「みづとりの」の歌 「みづとりの(みつとりの)」は浮き、立つ、鴨、賀茂(かも)、青葉にかかる枕詞。 「水鳥の」と書く。賀茂は鴨から。鴨の羽の色から青葉に。 賀茂は「ちはやぶる」が枕詞となることもある。 「立つ」は飛び立つことから。 「みづとりの」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古...
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枕詞 「みづくきの/水茎の」の和歌集 万葉集、古今、拾遺、新古今和歌集から12首!

「みづくきの」の歌 「みづくきの(みつくきの)」は水城(みづき)、岡(をか)にかかる枕詞。 「水茎の」と書く。水茎は筆、手紙、筆跡。この場合においては「みづぐき」と読む。 「みづくき」→「みづき」による。 「みづくきの」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古 5 1 0 1 0 0 ...
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枕詞 「ふゆごもり/冬籠り」の和歌集 万葉集、金葉、千載、新古今和歌集から14首!

「ふゆごもり」の歌 「ふゆごもり(ふゆこもり)」は春、張るにかかる枕詞。 「冬籠り」と書く。冬ごもりのあと、春が来る。 八代集では歌枕としては使用されていない。歌枕としては万葉のみ。 「ふゆごもり」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古 9 2 0 0 0 1 0 1 1 0.2 0...
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枕詞 「ひさかたの/久方の」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、新古今和歌集などから88首!

「ひさかたの」の歌 「ひさかたの」は天(あめ、あま)、雨、月、雲、空、光などにかかる枕詞。 「久方の」と書く。天に関係のある語にかかる。日射す方、など諸説ある。 和歌を詠んで、「久方の」から感じる各々の感覚が答えです。 「ひさかたの」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古 50 10...
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枕詞 「なつくさの/夏草の」の和歌集 万葉集、古今、拾遺、金葉、新古今から17首!

「なつくさの」の歌 「なつくさの」はしげし、探し、かりそめなどにかかる枕詞。 「夏草の」と書く。夏草が茂る意から「しげし」、「深し」。夏草を刈るから、「かりそめ」。 「なつくさの」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古 9 2 0 1 0 2 0 0 3 0.2 0.2 0 0.1 ...
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枕詞 「にほどりの/鳰鳥の」の和歌集 万葉集、古今和歌集、後撰、拾遺和歌集から13首!

「にほどりの」の歌 「にほどりの(にほとりの)」は葛飾、なづさふ、並ぶ、息長(おきなが)などにかかる枕詞。 「鳰鳥の」と書く。鳰鳥はカイツブリという名の鳥。滋賀県の県鳥。鳰でもよい。「鳰の海」とは琵琶湖のこと。 水上に巣をつくる鳥で、水中を潜って魚を捕る姿から、潜く(かづく)と同音の葛飾(かづしか)、水に浮いている様か...
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枕詞 「たらちねの/垂乳根の」の和歌集 万葉集と古今、拾遺、新古今から29首!

「たらちねの」の歌 「たらちねの」は母、親にかかる枕詞。 「垂乳根の」と書く。垂乳根は母、両親のこと。父も言う。 「垂乳女(たらちめ)」を母、「垂乳男(たらちを)」を父とするようになった。 「たまもかる」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古 24 1 0 2 0 0 0 0 2 0...
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枕詞 「たまもかる/玉藻刈る」の和歌集 万葉集と後撰、拾遺、後拾遺、千載、新古今から20首!

「たまもかる」の歌 「たまもかる」は沖、敏馬(みぬめ)、辛荷(からに)などにかかる枕詞。 「玉藻刈る」と書く。玉藻は美しい藻のこと。敏馬(みぬめ)は神戸市灘区岩屋あたりの地名。 玉藻のようにという意味で「玉藻なす」でうかぶ、寄るなどにかかる枕詞もある。 「たまもかる」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 ...
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枕詞 「たまぼこの/たまほこの」の和歌集 万葉集と古今、拾遺、新古今から47首!

「たまぼこの」の歌 「たまぼこの/たまほこの」は道、里、枕などにかかる枕詞。 「玉鉾の」と書く。鉾とは武器の一種で槍に近い。玉鉾で道という意味。 里への邪霊の侵入を防ぐために道に鉾を立てたことに由来するとされる。 「たまぼこの」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花 千載 新古 37 1 0 3...
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枕詞 「たまのをの/玉の緒の」の和歌集 万葉集と古今、後撰、拾遺、新古今から26首!

「たまのをの」の歌 「たまのをの」は長し、短し、継ぐ、乱る、命などにかかる枕詞。 「玉の緒の」と書く。玉の緒とは、玉(宝石)を貫くひものこと。 長し、短し、など、玉の緒に関連した言葉にかかっている。 短い事の例えとして用いられることもあり、その意味から命にもかかる。 「たまのをの」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰...
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枕詞 「たまくしげ/玉櫛笥」の和歌集 万葉集と古今、後撰、拾遺、金葉、新古今などから33首!

「たまくしげ」の歌 「たまくしげ」はふた、身、みもろ、あく、覆ふ、奥に思ふなどにかかる枕詞。 玉櫛笥と書く。櫛を入れる箱のこと。玉は美しさを表現している。「玉(宝石)のように美しい」といった意味。 くしげに関係のある言葉にかかる。 箱の「ふた」から、2の「ふた」となるなど、枕詞として連想される範囲は広い。 「たまくしげ...
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枕詞 「そらみつ/そらにみつ」の和歌集 万葉集と拾遺から28首!

「そらみつ/そらにみつ」の歌 「そらみつ」「そらにみつ」は大和にかかる枕詞。 万葉集で用いられる。(拾遺集は枕詞としての使用ではない) 古事記では「蘇良美都大和」と書かれている。 天に満つ山から、山→大和、となったと考えられている。 「そらみつ/そらにみつ」の歌集ごとの数と割合 万葉 古今 後撰 拾遺 後拾 金葉 詞花...
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枕詞 「ちはやぶる」和歌集 百人一首、万葉集、古今、後撰、拾遺、新古今などから54首!

ちはやぶるの歌 在原業平ありわらのなりひら ちはやぶる 神代かみよもきかず 竜田川たつたがわ 唐紅からくれないに 水みずくくるとは 「ちはやぶる」は神の枕詞です。「千早振る」と書きます。「ち」は神の力。「はや」はその力が強大であることを意味しているとされます。万葉集199においては本来の意味で用いられている。 以下の勅...
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枕詞 「あしびきの/あしひきの」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、後拾遺、金葉、千載、新古今から194首!

「あしびきの/あしひきの」の歌 「あしびきの」は年山、峰、尾の上(をのへ)、岩、木などにかかる枕詞。「足引きの」と書くが、葦引き、あし曳などとと書くことも。 万葉集では「あしびきの」と読まれ、後に「あしひきの」と読まれるようになった。 枕詞としてよく詠まれ、数も多く、万葉112、八代82を数える。 「あしびきの/あしひ...
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枕詞 「しろたへの」の和歌集 万葉集、古今、後撰、拾遺、後拾遺、金葉、新古今から82首!

「しろたへの」の歌 「しろたへの」は衣、袖、袂(たもと)、領巾、紐、帯、白、雪、波、浜、木綿、富士などにかかる枕詞。「白妙の」、「白栲の」と書く。 白妙・白栲とは、楮(こうぞ)というクワ科の樹木であり、樹皮から繊維、布が作られ、和紙の原料にもなる。 その白さから、「しろたへ」で白い色をも意味し、雪や雲、波などにもかかる...