株式発行と増資 | 例題で解く第1問対策 | やさしい簿記3級講座

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第13章 例題で解く第1問対策:株式発行と増資

ここでは、株式を発行して資本金が増加する場合(増資)の仕訳について解説します。 特に「増資とは何か」「純資産とは何か」という基本的な仕組みを理解しながら、 簿記3級での株式発行の処理を整理します。

増資とは何か

増資とは、会社が新たに株式を発行し、出資を受けることで資本金を増やすことをいいます。 このとき、株主から受け取ったお金は会社の所有者である株主の持分として扱われ、 資産ではなく「純資産」に含まれます。

つまり、株式を発行して得たお金は会社にとって返済義務のない資金であり、 貸借対照表の純資産の部(資本金など)に計上されます。

純資産とは

純資産とは、会社が保有する資産から負債を差し引いた残りの部分であり、 株主(出資者)に帰属する会社の正味の財産を指します。

貸借対照表の構成は次のようになります。

区分 内容 代表的な勘定科目
資産 会社が持っている財産 現金、当座預金、建物、備品など
負債 他人からの借入など返済が必要な義務 借入金、買掛金、未払金など
純資産 株主に帰属する部分(返済不要の資金) 資本金、利益剰余金など

株式の発行によって資金が入ると、その分純資産(資本金)が増加することになります。

例題:株式を発行して増資した場合

(問題)

当社は、新たに株式を300株発行し、その代金を当座預金に預け入れた。 1株あたりの払込金額は1,000円である。仕訳を示しなさい。

(考え方)

株式を発行して会社に入ってくるお金は返済不要の出資金であるため、資本金として処理します。 代金は当座預金に入金されているので、資産の増加(当座預金)と純資産の増加(資本金)が対応します。

(仕訳)

当座預金 300,000 資本金 300,000

ポイント: 株式の発行による入金は、会社にとって返済不要の資金であるため、負債ではなく資本金(純資産)として記帳します。

考え方としては、当座預金にお金が入ってきて、そのお金によって資本金が増えるというイメージです。

例題まとめ(第1問での出題パターン)

  • ① 株式発行による増資: 当座預金/資本金
  • ② 現金で受け取った場合: 現金/資本金
  • ③ 株式発行は返済不要の出資金であり、純資産の増加である

注意点・試験でのポイント

  • 株式発行=返済不要の資金調達
     → 借入金ではなく資本金として処理する。
  • 純資産の部の増加である
     → 資産が増えるのと同時に純資産(資本金)も増える。
  • 当座預金・現金の区別
     → 入金が銀行経由なら「当座預金」、現金受取なら「現金」。
  • 第1問頻出パターン
     → 株式発行による増資、または株主からの出資金入金が問われやすい。

このように、株式の発行は会社の資本構成を変化させる取引であり、 資産の増加と同時に純資産(資本金)の増加が起こる点を正確に理解することが重要です。